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北九州再び。歴史的近代建築を巡る旅(1)旧秋田商会ビルを訪ねて。 2008年11月28日


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門司港駅ホーム2008年11月、北九州の歴史的近代建築を訪ねた旅の模様をレポートするシリーズその1です。今回は北九州空港ではなく、福岡空港から地下鉄、鹿児島本線を乗り継ぎ、門司港駅へ。ホーム先端から門司港駅舎を。って遠くてわかんないや。
今回、撮影機材はSONYのα900と、MINOLTA AF17-35 F3.5 およびAF24-105 、そしてAF35-105 です。

 

旅の始まりはJR門司港駅から

門司港駅今回の旅の目的は、門司港レトロ地区宿泊者限定、産業観光バスツアーへの参加です。なんと、〈関門精糖〉の工場を案内していただけるのです。こんな機会はめったにないと思ったので、もちろんα900持参で申し込みをしたのです。

ツアー出発は13時30分なので、午前中を有効に使います。門司港駅を収めたあとは、対岸の下関へ向かいます。目指すはもちろん秋田商会ビルです。ランチはカモンワーフか唐戸市場で旨いおさかなをいただくつもり。

旧秋田商会ビル外観

旧秋田商会ビル門司港から連絡船に揺られること5分ほど。対岸の下関へ。何度来ても惚れ惚れする造形美。旧秋田商会ビル。現在1階の店舗だったフロアは「下関観光情報センター」として利用されています。2階と3階は無料見学が出来ます。建物のコーナーに入り口があるビルっていまどき見かけませんからね。青空もいい感じです。

関門で最初のRC造建築。 施主が自ら設計を行ったアマチュア建築であり、 ユニークな発想にあふれている。 外観は化粧タイルを張ったかなり本格的な洋風建築であるが、住居部分となる上階には和室が組み込まれている。屋上には本邦初の試みとなる屋上庭園が設けられているなど、 洋風の丈夫さと和風の快適さをもつ建物である。 また、屋上に突き出した塔は印象的で、塔屋内の螺旋階段は見事である。
〈建築MAP北九州/TOTO出版より引用〉

 

旧秋田商会ビル
minolta AF35-105 F3.5-4.5 にて。結構いい味出しているとは思いますが。
この日は朝から通り雨が断続的に。東京ではお目にかかれない広い空を、慌しく雲が移動していきます。こんな景色にいちいち感動しています。

旧秋田商会ビル内部

旧秋田商会2階2階北側廊下。

旧秋田商会2階廊下2階南側廊下。鉄筋コンクリート造の外側の壁、廊下を挟んで左側には襖で仕切られた和室という独創的な設計です。関門海峡側から射す日差しが、外壁の窓越しに差し込みます。廊下に射す日差しというのはいつだって綺麗なものです。

旧秋田商会2階和室2階南側廊下の和室です。一転して、古来の日本式空間です。


旧秋田商会内部欄間のモチーフは富士山でしょうか。秋田商会ビルには30分ほど滞在しましたが、平日の金曜日ということもあったのか、見学者はわたし一人。蒼井 優ちゃんあたりのポートレートとか、こういう和室で撮ってみたいですなあ。。。というか、誰かプロのカメラマンさん、撮ってくれ。和室から南側の廊下越しに関門海峡方面を撮影。完全な逆光。光と影のマリアージュがいい感じですね。

旧秋田商会ビル3階へ向かう階段
旧秋田商会ビルの2階と3階をつなぐ階段。セキュリティ上の観点からでしょうか。鉄柵門が設えられています。

旧秋田商会屋上旧秋田商会の屋上には近代日本初とも言われる日本庭園と茶室が存在しますが、現在見学は出来ません。屋上へ続く螺旋階段(木製!)の強度が保証出来ないそうで。なんとも残念です。現在、旧秋田商会ビルの内部はかなり痛みが進行している印象を受けます。コンクリには大きなヒビが入り、雨漏りの跡も見受けられました。往時の姿が垣間見れなくなってしまうリノベーションはよくある話。また地方自治体も苦しい財政状況なのはわかりますが、この建物はいつまでも残してほしいものです。

北九州再び。歴史的近代建築を巡る旅(1)まとめ

下関唐戸市場・場内午後からのバスツアーにあわせて、門司港に戻る前に昼食を。旧秋田商会ビルから歩いてすぐの唐戸市場へ。観光客と漁師さん向けの定食屋さんが2階にあります。1階でも鮮魚やおやつの天ぶら、寿司、つぼ焼きなどを買うことが出来ます。

ここ、下関には唐戸市場やカモンワーフといった食にまつわる観光資源があります。対照的に門司港ではレトロ建築はあるものの、下関の海鮮関係の観光資源では及びませんね。

次回は北九州の産業観光バスツアーに参加した際の模様をお送りします。

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