なんだかおまけが長くなってしまってます。
「けいおん!」の舞台となっている桜高のモデルは豊郷小学校旧校舎なのだが、設計者のウィリアム・メレル・ヴォーリズは、調べるほど偉大な足跡を残していることに驚かされる。
そんなヴォーリズが京都市内に遺した物件の一つがこれ。
以前も紹介したことがあるが、四条大橋のたもとに建つ「東華菜館」。
何度も写真に収めた建築物だが、今回初めて足を踏み入れた。
ここ本店にはいわゆる「麺類」「定食」のメニューがなく、通りすがりに気軽にランチという感じで入店できない感じである。よって、訪れた際も平日のランチ時というのに地元のサラリーマンの姿など皆無。
OTIS製エレベータなど、内装も見所満載。スタッフも気さくだし、お客さんも上品。若者がガヤガヤするタイプの店では決してない。
炒飯、水餃子、野菜の炒め物をオーダーし完食。
旨かったが一人じゃきつかった。
「けいおん!」とは直接関係ないけど、聖地巡礼の際は、ヴォーリズつながりで訪ねてみてはいかがですか。
今回の旅では、そのヴォーリズつながりで、豊郷駅からさほど遠くない、近江八幡の街並みを歩いてみた。
「遊歩百選 近江八幡のまちなみガイドマップ」通りに歩いてみる。
スタート地点の小幡上筋の交差点まではバスをお勧めする。
すぐに目に入るのが八幡小学校。なんだかいきなりゴージャス感漂います。
なお、掲載した画像は断りのない限りすべてA900 minolta AF17-35 F3.5 G で撮影しています。
そしてヴォーリズが手がけた建築群が並ぶ池田町洋館街を抜けていきます。
ウィリアム・メレル・ヴォーリズは明治38年に八幡商業高等学校の英語教師として来日し、昭和39年に83歳の生涯を終えるまで近江八幡市に留まり、キリスト教の伝道とその主義に基づく社会教育、出版、医療、学校教育などの社会貢献活動を続けました。そしてこれらの事業を経済的に支えるべく多くの人々と力を合わせ、建築設計会社やメンソレータム(現メンターム)で知られる製薬会社などの企業活動を展開しました。
この歴史民俗資料館は、もともとはヴォーリズ設計の警察署だったそう。
旧西川家住宅。
新町通り。思わず息を呑む町並みの保存状態のよさ。近江八幡は近江商人発祥の地。商家や白壁の土蔵群は、往時の活躍を偲ばせます。
八幡堀。桜や菖蒲が植えられ、四季折々の風情を楽しめます。
白壁の土蔵をバックに桜が映えますね。
これもヴォーリズ物件、旧八幡郵便局。
近江兄弟社・アンドリュー記念館。
アンドリュー記念館を反対側から。とても凝った意匠であることがわかります。
その隣にある近江八幡教会。
こうして、スタート地点の小幡上筋の交差点に戻る。
ここ近江八幡にはもっとヴォーリズ物件がある。次回はそれらも見てみたい。
近江八幡の観光情報&ヴォーリズについては観光物産協会が詳しい。
さて、触れていなかった「けいおん!」聖地巡礼の宿事情、というと大げさだが、この春私が利用したホテルを紹介しておこうと思う。まずは「ナインアワーズ」。
カプセルホテルです。
一泊4,900円。仕事終わり、東京から新幹線で京都入りして、翌朝から闊歩したいので、初日の宿はこれでいい、という選択の結果がここ。
カプセルホテルというと経験上からしてむさい感じがしたのだが、洗練や清潔感を前面に出した戦略のせいか、外国人からもチョイスされているらしい。実際、現地で多くの外国人を目にした。
男女別のフロアで宿泊するシステム。エレベータも別なんです。
こういったコクーンのようなカプセルがあるフロアとシャワーブース(一応銭湯的な浴槽もある)は別フロア。
流れとしては、チェックインの際もらっらロッカーのキーでまずシャワーブースのある階でジャージ&Tシャツ(浴衣ではない)に着替える。私物は原則そのロッカーへ収納。そのままシャワーを浴びてもOK。
シャワーブースは5、6ほどあり、それぞれ脱衣所が併設されている。
シャンプー、コンディショナー、ボディソープはすべて備え付けのポンプ式ではなく、納豆のたれのような包装で「ご自由にお取りください」形式で置かれている。歯ブラシ、タオル、ジャージ類も同様。
「なんか勝手に持ち帰る人とか頻発しそうだけど」大丈夫なんでしょうか?
オープンしたてなので、清潔感もあります。
カプセルもさほど閉塞感もなくいい感じ。ただし、構造上目覚ましは鳴らない。セットした時間に合わせてカプセル内の照明が明転する仕組み。
カプセル内はもちろんTVもなく、飲食も禁止。すぐ隣がコンビニなので1Fロビーで済ませるか、近所の飲食店(マックがあります)を利用することとなる。
原則、シャワー浴びて寝ることに特化した施設。多くを望まないように。でもそのためだけなら十分な施設とも言える。
さて、修学院地区の聖地巡りをする際、宿泊するホテル。あなたなどうしますか?
今回利用したのは「ホリデイ・イン京都」。
叡山線でいうと茶山駅が一番近い。ここに投宿すれば、修学院地区の聖地巡礼も難なくこなせる好立地。
JR京都駅までのシャトルバスも運行しているので、豊郷まで足を伸ばすことも可能。
時期にもよるが最安で9,000円台から予約が可能(ツインのシングルユース)。
ベッドサイズもダブルサイズで窮屈さは感じない。
朝一番にホテルまで移動して、カメラ機材以外の私物をフロントに預ける。
巡礼後、正式にチェックインしたときにはすでに部屋まで搬入してくれているので迷わず使いましょう。
画像はホテルから程近い高野川沿いの桜並木。和みますよ。
SONY A900
minolta AF100 F2 1/250 F8 +1.0EV
「カナート洛北」というショッピングモールと隣接しているため、晩飯を部屋で、という選択もできる。
1階には回転寿司・割烹「魚倖」があり、3,000円もあれば腹いっぱい旨い寿司が味わえる。
ブレッドダイニング「グーテ」で翌朝の朝食のパンを仕込んでもいいし、ワンブロック範囲にコンビニもある。
何より、ホテルのブッフェもお勧め。和洋混在のそれは「米」にこだわっているらしく、確かに旨い。
今回2度にわたり利用したのだが、TVに関しては液晶(地デジ)とブラウン管(アナログ有線?)の当たり外れがある以外、快適な滞在ができた。
ロビーの外れに無料ネットPCもあるので、有効に利用したい。