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アニメ『けいおん!!』雑感(20)#24 卒業式!を見た印象。もう、ぼろ泣き!そして、原作との比較をしてみる。


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9月14日、関東では「けいおん!!」#24『卒業式!』がオンエアされました。
以前から申している通り、スプーン一杯のエロ要素をちりばめつつ最終回も展開。
まんがタイムきらら」の2010年8月号から10月号の描写とアニメ版の22話から24話までを対比してみた。
とっても見づらいけど。
※以下ネタバレ含みます。

けいおん!「きらら」2010年8月号 けいおん!!22話「受験!」
*N女子大受験当日。平沢家に集合する軽音部の面々。 アニメ版初のバレンタイン回でもある。純が加わってはいるが、基本原作の「幻の3学期」エピソードを下敷きにしている。
*唯がちゃんと起きれるか心配で、受験しない梓が一番早かったりする。そんな梓に向かって憂が「梓ちゃん、そんなにお姉ちゃんのこと・・・」「あっ いや そういうんじゃなくって!!」というやり取り。アニメ版では敬遠された描写 前回21話「卒業アルバム!」で収容されなかった原作エピソードとして六角鉛筆や梓のギター練習(ごはんはおかず)をBGM代わりにしたり、そのうち勉強が手に付かなくなり、息抜き代わりのセッションが始まるなど。
*自宅に押しかけないまでも和も和なりの心配をする。ここでは和と憂の関係も描写されている。 受験当日の平沢家での描写はなし。
*皆が鳴らす呼び鈴のお陰で唯も無事起床。 アニメシリーズを通じて初の雪描写。朝6:45、雪の修学院駅。校庭に積もる雪など効果的な演出を実現。
*なぜか緊張する律と澪。そこには3年目にして初登場の平沢家の両親が。 憂のお守り描写もなし。梓への抱擁攻めもなし。
*律のいたずら&澪の鉄拳制裁というお約束 受験票を失くして慌てるのは律。
*憂のお守り描写 憂のお百度参り描写。
*唯の忘れ物とは・・・そして梓に対する抱擁攻め。そしてムギの抱擁に対するモノローグの後、ついに梓失神。 N女子大の合格発表はバレンタインデーの翌々日、2月16日。
*とても突っ込みづらいムギのジョークが澪を救う。 純の澪(それ以外のHTT3年生)へのチョコ渡し描写あり。この描写を含め純を中心とした2年生回でもある。
*受験描写あり。合否は来月へ持ち越し。 軽音部室の扉を開ける梓。頭をぶつける唯。唯の台詞「あずにゃんの気配がしたから・・・」
梓の合格祈願描写プラス早っ、安っ、の飴ちゃんほおばり描写。
授業中、合格発表の結果が唯からデコメで憂と梓の元へ。泣き崩れる憂。
けいおん!「きらら」2010年9月号
けいおん!!23話「放課後!」
*唯たちはいまだ試験中。 卒業式の前日、名残惜しむように登校することを示し合わせた唯たち。梱包されたドラムセットは撤収ではなかったのですね。
*学校に残された梓と憂、純、そしてさわ子はお互いの心情を支えつつ、唯たちの果報を待つのであった。 これも21話「卒業アルバム!」で描かれなかった和の写真エピを挿入。おまけに和のテレ描写&メガネなし和もサービス。
*N女子大の合格発表は2月14日のバレンタインデー。 アニメオリジナルの「ゴールデンチョコパン」をHTT3年生が初めて口にする描写。梓はこの点において先行者である。
*原作では梓が唯たちのチョコをつくりのはこれで2回目。今回は澪あてのチョコを作るため、純も加わって。。。 2期2話の続き的に部室の掃除を始める唯たち。
*2月14日当日。唯たちは結果を報告に登校することになっている。その唯たちが現れるのを緊張して待つ梓と憂。そしてのほほんとしたさわ子。 普段気にすることもないチャイムが効果的に配置され、ついに最後の終業ベルが部室に流れる。同時にこれは最後の放課後の始まりを告げる鐘でもある。
*部室のドアが開き、ハッと振り向く梓と憂。。。そこには和が。和も自分の合格報告もあって登校しており、唯の結果も心配なので部室に顔を出す。
*和の合格に素をさらけ出して喜ぶ憂にあきれる梓。 遣り残したこと。放課後ティータイムの足跡を残すこと。「あの曲」を残して。そう決めた唯たち。「Cassette Mix」に「あの曲」が入っていないのは芸が細かい。
*続いてドアが開くが怖くて振り向けない梓。察した純が梓を振り向かせるとそこには。。。
*唯たち3年生4人が揃って立っている。唯の台詞「あれー、みんないる・・・」
*お約束で梓に抱きつく唯。そして合格の結果を聞き、逆に唯に抱きつく梓。 曲順は概ね「Cassette Mix」のそれですね。
*律も祝福の抱擁を梓にねだる。律の台詞「ちゅーしたる」。しかし茶化される側に。
*合格祝いと化したチョコレート。軽音部の盛り上がりに加われない純。ちゃんと澪にチョコをあげられたのだろうか。 恐らく新録の「ふでペン~ボールペン~」
*さわ子は自分のチョコがなくなったことも手伝い、号泣しながら祝辞を。。。
けいおん!「きらら」2010年10月号
けいおん!!24話「卒業式!」
*卒業式当日。3月1日って、いくらなんでも桜が見ごろとなるには早すぎ。 卒業式にムギがKBを担いで登校。澪もベース持参。あれっ?そうか、23話で梱包されていたドラムセットは一度撤収したものをまた持ってきた描写だったんだ。
*式自体の描写はない。話は式が終わった部室から始まる。梓はギターを持ってきていない様子だ。 卒業式当日の様子を朝から3年生側、2年生側より丁寧に描く。
*梓が部室を訪ねると卒業証書を収める筒を鳴らして遊ぶ唯と律。 当社比150%増しでモブの娘たちも描き込まれている。
*部室では最後のお茶会が開催。最初からさわ子も参加している。 卒業生が胸に付ける花はさわ子の時代とは異なるようだ。それにしてもさわ子の胸元を飾る赤い花ってもしかして。。。
*しかし和は参加していない。 唯たちの行方を眼で追いつつ柱に額を打ち付ける梓。
今話を通じて和の扱いが丁寧。憂との関係や、唯を思いやる描写がそこかしこに。
*話は律たちが1年生のときの苦労話から思い出話へ展開。 「いやあ、無事に終わるといいね、卒業式。。。」あくまでマイペースというか、KYというか、逆KYの純の存在が効果的に描かれています。
唯以外の3年生のショット。もちろん和もいます。そして律の台詞「唯、、、出来た?」。。。ムギのピースサイン、澪の後ろ手に手を組むポーズ。。。マズイデス。もう泣けてきます。
*新歓ライブに感動した梓のエピソードも語られる。 次に梓視点から見た3年生。ここはHTT4人組。マズイデス。さらに泣けてきます。
そして、スカートの裙と前髪を翻す一陣の風。いま梓が隠したい額の傷。。。スカートの裾でなく前髪を押さえたい。。。いまの梓は3年生たちに対するどうしようもない感情を隠したくて仕方ないんです。このメタファーが額の傷と絆創膏。
*そして梓が唯に対して抱いていた感情が吐露されていく。 紅白幕に彩られた講堂。唯たちは改めて高校最後の日を意識します。ここの4人の不安そうな顔といったら。。。最高です。
「さわちゃんが心配してる」、っていう伝言ゲーム。これは製作陣、意図的にしてもネットの騒動を狙いすぎかなあ。
*いまさら感のある回想展開だが、この展開はまさに、梓を泣かせるがためのエンジンであり、梓は感情を抑えきれずに崩れ落ちる。「卒業しないでよぅ・・・」 結局、2期1話で奏でられた校歌は斉唱されませんでした。OSTその2に収められるものの、、、ここであえて流さない意図とは。。。次の展開、この校歌を流す別の展開があるのかもしれませんね。
「唯も卒業ね。。。」「お陰様で。。。」この和と唯の台詞は、言うまでもなく、「この私からの卒業」を意味するんですよね。ついに幼なじみの唯が私とは違う道を歩む、という和視点の名台詞ですね。
*そんな梓を抱きしめる唯。そして卒業式当日に梓を部室に呼んだ訳が明らかに。ムギの台詞「受験勉強よりはかどっちゃった・・・」あっ、それで。。。 「すっぽん、すっぽん、、、この音スキー」こんな唯に微笑で返す姫子。さっきも言いましたが、姫子かわいすぎです。。。
さわ子の感傷的な描写が描かれています。脱線してまさかのデスデビル演出もプラス。「お前らが来るのを待ってるぜ!!」ってまさか、、、ライブ予告ですか?
憂のシスコン描写。
*梓のために作った曲を演奏するHTTの3年生たち。そして梓のモノローグが印象深い。でも読んでいる側として、ここで唯たちが歌っている曲は実現しないんだろうな、という気持ちになっている。 クラスメイトから撮影をせがまれるHTT3年生。
1期12話で描かれた唯のクラスメイト、通称「生焼けガールズ」描写あり。
軽音部室と生徒会室の別れ際(2階です)、唯の和に対する台詞でまたもウルル。。。二人は別の道を進むのですよ示唆描写。
*演奏の模様を静かに見守るさわ子。 送り出す側の感情を描いたさわ子の落涙カットあり。
*そして部室を去る3年生たち。軽音部を廃部にしない覚悟を語る梓と、この期に及んで私物を持ち帰らない唯たちは春休みに登校することに。 部室にて。梓の気遣いに否定で返す紬。今日、ここにおいてでも私の役割はまっとうするのよ。という、ムギの気丈さ。
「卒業しないでよぅ・・・」若干の言い回しを変えつつ原作準拠。
おでこの傷発覚。でも、もう堪えきれず絆創膏をはがす梓。もう恥部を見られてもいいんだ。同時に溢れ出る涙、涙、涙。。。
*卒業式当日の写真がアルバムにあるってことは後日談か。ひとりたそがれる梓のもとに憂と純。2年生プール回でも描かれた公約を果たしに来たのだ。 1期1話の「あの写真」演出。オイオイ、、、オイオイ、、、ヤメテクレエ。。。泣。。。
律の澪に対する抱擁。ちょっとやばくね。唯風に言うなら「ムチー!」入ってますね。無表情な澪が笑える。
梓のために作った曲を演奏するHTTの3年生たち。「えっ、ホントに歌うの!?それは反則(販促)だあ!」カットバックで卒業生、在校生たちの悲喜がインサート。
*確保ーっ!!かつて梓が律にされたことをそのまま繰り返す梓。ギャー落ち。写真の律と梓のクローズアップ。 そして見ているこちらが恥ずかしくなるくらいにHTT3年生全員が梓へ目線を送り歌っている。というか、恐らくムギがこのシリーズで歌うのって初めてだよ!
しかもムギの歌うパートの歌詞、切な過ぎるよ。。
京都の空を下から眺めていると飛行機が飛んでいることって多いですよ。
*時間は前後するのか。帰宅中の唯たち3年生。部室で抑えていた感情を開放する澪。そんな澪も紬と唯の前向きで天然な発言に一瞬にして持ち直す。 さわちゃんは階段室で感傷に浸っています。
結果として、梓に何もしてやれなかった。それは新入部員を入れてあげられなかったから。そんな思いも込められた、でもだからこそ、この曲が完成したのかもしれません。
*明るく楽しい未来が彼女たちを待っている。満開の桜の下、木漏れ日と桜吹雪に彩られる3年生。 「あんまり上手くないですね」。。。1期1話へのオマージュ。オイオイ、、、オイオイ、、、ヤメテクレエ。。。泣。。。
曲間にさわ子と和も合流。「ふわふわ時間」でエンド。。。

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スカートの裙と前髪を翻す一陣の風。いま梓が隠したい額の傷。。。スカートの裾でなく前髪を押さえたい。。。いまの梓は3年生たちに対するどうしようもない感情を隠したくて仕方ないんです。このメタファーが額の傷と絆創膏。

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唯以外の3年生のショット。もちろん和もいます。そして律の台詞「唯、、、出来た?」。。。
なんて優しい娘なんでしょう。
ムギのピースサイン、澪の後ろ手に手を組むポーズ。。。マズイデス。もう泣けてきます。


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梓視点の3年生。ブレザーの前を留められる律。ブラウスは出したままだけど。

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さらに梓視点から見た3年生。ここはHTT4人組。マズイデス。さらに泣けてきます。

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紅白幕に彩られた講堂。唯たちは改めて高校最後の日を意識します。ここの4人の不安そうな顔といったら。。。最高です。

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おでこの傷発覚。でも、もう堪えきれず絆創膏をはがす梓。もう恥部を見られてもいいんだ。
同時に溢れ出る涙、涙、涙。。。

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そして見ているこちらが恥ずかしくなるくらいにHTT3年生全員が梓へ目線をおくり歌っている。
というか、恐らくムギがこのシリーズで歌うのって初めてだよ!
しかもムギの歌うパートの歌詞、切な過ぎるよ。。


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さわ子と和も合流。「ふわふわ時間」でエンド。。。

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アニメ版1期9話の「新入部員!」から

こうして見比べると、原作とアニメがお互いの足りない箇所を上手く補い合っているように感じます。
たとえば、原作最終話でまったく登場しない和をアニメ版では上手に配置しています。
たとえば、あっけなく感じたアニメの受験回。どこがあっけなかったのかといえば合否の連絡手段です。アニメ版ではデコメ。あまりに現代的過ぎて私は少し引きました。方や原作では唯たちの周囲のキャラクターの心情を掘下げる描写を丁寧に行っています。そして合否の結果は本人たちの登校によってもたらされるという、フェイス トゥ フェイス(アナログ)な関係で構成されています。ここでの感動の度合いは原作が勝ります。
アニメでは避けてきた百合属性ネタや乙女電波ネタも原作なら楽しめる。
そして、原作最終話での梓のモノローグはアニメ版1期9話の「新入部員!」から引っ張ってきたもの。
さらに、梓のために作った曲が原作で予告される結果となり、アニメ版でまさかの実演。
アニメ版のエンディングで若干ブツ切れ感を感じる可能性を視野に入れ、原作回ではあくまで3年生に焦点を絞り、卒業式当日の下校描写を入れてくるなど、それぞれが単体で楽しめて併読すればなお面白いという。

ありふれた感想ですが、いい物を見させていただきました。
ありがとうございました。

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さて、原作者のかきふらいはんなのですが、きらら10月号の最終ページで「かき先生の次回作にご期待ください」というお約束の表現がされていませんでしたね。この先どうされるのでしょうか。若干不穏な空気を感じているのは私だけではないはずです。
勝手な予想で言うなら、しばらく表に出てこないのでは、と感じています。

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放課後ティータイム」のフルアルバム告知がなされましたね。
しかもDB販売のてこ入れ策も兼ねた(悪名高い)10,000名キャンペーン。賞品が2期1話の唯の鼻歌入り「ホッチキス」とは。。。

1.いちごパフェが止まらない・・・2期1話、新歓ライブのセットリストで披露されたそれ
2.ぴゅあぴゅあはーと・・・2期7話で披露されたHTTのそれ
3.Honey sweet tea time・・・2期3話でメロ・フレーズのみ公開されたそれ。
4.ごはんはおかず・・・原作&2期17話で詞が先行公開、20話で楽曲も披露されたそれ。
5.五月雨20ラブ・・・(さみだれ・トゥエンティラブ?と読むのか?)不明。
6.U&I・・・原作&2期17話で詞が先行公開、20話で楽曲も披露されたそれ。
7.ときめきシュガー・・・2期7話で澪により朗読されたそれ。
8.冬の日・・・1期13話で澪の作詞行為を律が大いに勘違いしたそれ。
9.天使にふれたよ! ・・・2期24話でサプライズ披露されたそれ。
【Bonus Track】
10.放課後ティータイム・・・不明。

このほか1期の劇中歌は新録で収録されることは間違いないでしょう。
OP/EDの新録はさすがにありませんでしたね。

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1期は6月終了。8月末にライブ開催発表。それから4ヵ月後の12月にライブが開催されました。
2期は9月終了。同じペースで行くなら11月にライブ開催発表。それから4ヵ月後の11年3月にライブ開催となるのですが。

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次回番外編は「企画会議!」
はて、何の企画会議なのでしょうか。新歓でしょうか。舞台は唯たちが卒業した3月の春休みなのでしょうか。
では唯たちはどう絡んでくるのでしょうか。
楽しみです。



©かきふらい芳文社桜高軽音部


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