9月28日、関東では「けいおん!!」#26『訪問!』がオンエアされました。
以前から申している通り、スプーン一杯のエロ要素をちりばめつつ今回も展開。
※以下ネタバレ含みます。
※お前のブログをパクって記事書いてるヤツいるよ。間違いないね。知人に指摘され、そのブログを覗いてみました。そうかなあ。そうとも思えるし、思えないし。どうでもいいや。
24話とは別の最終回を見せてくれました。
原作のさわ子看病話を回収しつつ、アニメオリジナルの絶妙なスパイスを加えて昇華させる。
すばらしい演出とそれを支える脚本に拍手です。
1期BD/DVDのジャケットネタ。何でこういうカットなの?と確かに買ったときは思ったものでした。
「何で梓以外の軽音部メンバーはまぶたに目描いてるの?」
「何で唯はみかんを浮かせられるの?」
「何で7巻のジャケットでみんなジャンプしてんの?て言うか澪だけタイミングあってなくね?」
などと思ってました。
そのネタ明かしすら演出上の見事な布石となっていて、今回ホンマにしびれます。
ジャケットよりも気持ちカメラ目線の唯。カメラマンの方に向かい、わずかに首を振っているからなんだけど、ちょろっと左目が覗いている。そこがイイ!口元の立体的な描写もイイ!
こうして出来上がった写真に向かって、さわ子がとる行動、愛です。けど若干エロイです。
そもそも何故彼女たちがさわ子の自宅を訪ねることになったのか、というところからお話はスタート。
「パチーン!」 ここの澪の動きは早かったねえ。とっさに空気を読んだ澪と紬は唯のフォローへ回るのですが、このあと容赦のない和の直球が唯を直撃。
そんな和に逆らうかのような唯の台詞が笑える。そこからしばらく続く唯と和のやり取りがもう白眉。
とっさに浮かんだ律のボケに相乗りするムギ。成長したねえ。そして大サービス、紬のてへペロ描写。
そしてさわ子のマンションへ出向く3年生たち。
あれっ、一人おかしな子が。。。まさに作画のフリースタイル演技を観ているよう。
こういう怖がる唯とかも久しぶりという気が。
個人写真は気に入らない、集合写真は心霊ネタ。踏んだり蹴ったりの唯なのでした。
この澪なんて、本当にフリースタイル。
テレビ・オンエア上のホントの最終話である今回、スタッフはんの気合というか、上手い具合の壊れ加減とか、そんなものを感じます。
アニメオリジナルの展開で川上さんとデスデビルのメンバーも登場させるさわ子回ならではの憎い演出。
唯たちが卒業した後の軽音部の存続を心配するOGたち。そんな心配を打ち消すさわ子の「軽音部は無くならないわ!」という台詞は、梓からの電話がフックになっていると解釈。
アルバムの校正も終わって、学校に戻ってきた3年生たち。
流れてくる梓のギターの音色。
あずにゃん恋しさに部室に向かって走り出す唯。追う残りの3人。
そして階段の踊り場で3年生4人が知った事実。。。さわ子の台詞を裏打ちする事実。
「逃げろー!!」
そこには梓に対する後ろめたさから開放された3年生の満面の笑みが溢れていました。
「とりあえず、今は3人だけど、もう一人入部すれば軽音部は続いていく。。。」
今回の番外編を24話の前に起こったエピソードと解釈してしまうと、混乱します。
そう、24話の部室で繰り広げられた、3年生の梓に対する贖罪的な展開との齟齬が生じることになってしまいます。
24話での軽音部3年生は今話で語られた事実を知らないまま卒業していくのです。
このエントリの冒頭に戻ります。今回のお話はまさに「アナザー・エンディング」
24話とは別の最終回なんですね。
ラストは1期7巻のジャケットのネタ明かし。納得しました。
©かきふらい・芳文社/桜高軽音部