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menehuneの写真旅の記録。お気に入りの映画、書籍とアニメのインプレ、ライフハックもたまに更新。


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SPACE BATTLESHIP ヤマト


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すぺーすばとるしっぷ ヤマトを観た。
実は泣けるところも多々あった。でもそれは、原作やかつてのアニメ版の台詞を改めて聴かされたシーンのみ。
ナレーションやアフレコで往時の声優はんの声も聴けて、それはそれで懐かしかった。
方や納得がいかないカットも挙げればきりがない。
冒頭の空中戦(宇宙戦)でのバトルシーンでいきなり萎え。目が付いていかないのではなく、見せ方の問題。慌しいだけで、まったくカタルシスを感じない。敵味方双方の宇宙戦艦の描写にも違和感を感じた。
思えばストパンのアニメCGであれだけ往時の戦艦大和を忠実に再現できるのに、実写、といっても当然CGのヤマトが
なぜああもデコラティブになってしまったのか残念。
何より、ヤマト発進のシーンで、あの大和の登場のしかたはないんじゃないか。何で古代一人でもいいのに原作準拠にしなかったのかしら。
それと、最高に萎えたのが、地球防衛軍司令長官がTV演説するシーン。あなた、「地球防衛軍」なんでしょ。誰に向かって語りかけてるのと。それから馬鹿なプレスの扱い。
一方セット撮影された艦橋内の描写は松本零士色が一切スポイルされた、かといって現代イージス艦のそれでもない美術感覚。
ここでも萎えた方は多いのではないか。
娯楽室の空間はまだわからなくもないが、機関室や格納庫など、スケールの感覚がどうしても腑に落ちないのだ。要は狭すぎるんじゃないですか、という印象。格納庫などは「STAR WARS」並に駐機しているコスモゼロやコスモタイガーが一切描写されていないのだ。
コスモゼロといえば今作オリジナルのマクロス的解釈による描写があって、ここは素直におおっ!てなった。
ラストシーンの「海猿」問題の再現も苦笑もの。ガミラスはあの間、律儀にこっちのあれこれを何もしないで待っていてくれる優しい侵略者なのだ。この点はアニメ版でもあったけどね。
沖田艦長のキャスティングと要らないギャグ描写も苦笑もの。
古代進のキャスティングと実写版オリジナルのおちゃらけシーンに関しては一応重要な伏線が張られるところではあるのだが、全般すべり気味。これはもはや性格俳優となってしまった古代進のキャスティングに起因するところが大きいと言わざるを得ない。
森雪は性格と設定を現代風にアレンジしているが、結果的にそのツンデレを楽しむぐらいしかできない結果となっている。
そもそも、この戦艦ときたらやたら波動砲とワープに頼るばかりで、戦わないのだ。
ここは嘘でもいいから艦隊決戦(といっても1対1万くらいなんだろうけど)のひとつくらいは挿入してほしかったなあ。
笑えたのは再びのマクロス的「柿崎」ネタくらいかしら。
真田さんを演じた柳葉さんはアニメ版の真田さんを髣髴とさせ良かったが、最後「ローレライ」を思い出して笑ってしまった。
空間騎兵隊の斉藤を演じた、池内さんとのコンビでのラスト近くのカットもアニメ版準拠で泣けるところ。
古代進が軍をリタイアした原因について島が雪に語るシーンも、それって軍の公式記録なんじゃね、とか思えてしまい、何で雪が知らないのよ、とか思ってしまう。
ヤマト乗員の軍服問題もそうだが、・・・いちいち挙げていたらホントきりがないので終える。
過去という魔物に縛られているオヂサンから見るとそうなんですかねえ。若い世代は先入観なしで楽しめるのかもねえ。

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