menehune旅写真プラス

menehuneの写真旅の記録。お気に入りの映画、書籍とアニメのインプレ、ライフハックもたまに更新。


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SUPER 8/スーパーエイト


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SUPER 8」を観た。

ネタバレあります。注意。




舞台設定は1979年のアメリカ。
The Knack」の「My Sharona」が爆発的ヒットをした年で、この曲は本作エンドロールを効果的に飾っている。ただしショートヴァージョンで肝心の2回目の間奏のギターソロを聴くことは出来ないのだが。

全般音楽のパワーは弱い印象。エンディングの「バイバイ」シーンで流れるリフレインのあれなんて、ちょっと失笑物かも。

やはり事前に「E.T.」を観ておいてよかった。
いろいろ比較が出来るので、時間のある方にはお勧めです。

それでは本作「SUPER 8」を広くお勧めできるかというと。。。尤も、広くも何も当ブログへのアクセスなど一部の奇特な方々のみなのですが、特に20代から下の方々は物語の設定が理解できないのでないかと思いました。携帯電話もなく、通信手段は無線やトランシーバー、そして固定電話。そして「8ミリ『フィルム』で撮るホームムービー」という文化が確実に存在した時代の物語だ。
「スーパー8」とはKODAK社(もはやこの会社名すら若者は知らないかも)の8ミリカメラ用のフィルムの名称。
私も調べるまで知らなかった。今の人なら超人戦隊8人衆あたりを想像して劇場に足を運ぶ恐れもないとはいえまい。
そして主人公の男子と、ヒロインの女子とのやりとりが微笑ましく、ニヤニヤしてしまうのも舞台設定から来る演出なのだろう。

密かに想いを寄せる女子が、劇中の映画制作で演じている様を見つめる主人公の心中を描く件は上手いし、かつて同じような経験をしたご同輩には往時を思い出された方も多いのではないだろうか。
私も学生時代遊びで同じように撮影中濡れた経験があったりするのだが、機材はもちろんHi8だった。
E.T.」を代表するスピルバーグ作品も主人公とヒロインに美少年、美少女をチョイスする法則があったりして、本作でもその流れを踏襲し、「いい物を観させていただきました」という感じなのだが、殆どのシーンが煤やゾンビメイクで少し残念。もちろん見せ場では綺麗なので安心してください。
見せ場といってもそっち方面の見せ場じゃありませんので、勘違いなきように。

となると、肝心なクリーチャーの造形と描き方が本作の評価を分ける肝と言っても過言ではない。ここで私はかなりの残念感を抱きつつ鑑賞していた。
クリーチャーと主人公たちとの交流(関わり)の描き方が「E.T.」とはまったく異なるし、本作単品で考えても、ちょっと都合よく進めすぎていませんか?と感じてしまうシーンが散見。ご都合主義的描写は「E.T.」にもあったけど、本作の場合、「ファンタジー」で心の折り合いを付ける要素が欠落しているためなのだろう。
もっともファンタジーの方向に舵を切ったらそれこそ「E.T.」まんまになってしまうので、そこは敢えて避けた結果がこうなってしまった。

それは主人公のカップル、ジョーとアリスの父親同士の邂逅だったり、ジョーとその父親、アリスとその父親とのそれぞれの邂逅だったり、元空軍の教師の残したフィルムが余りにもネタバレ的な内容なのに今までノーチェックだったり、避難先の基地からの車を使った脱出劇とか、主人公がクリーチャーを「説得」する件とか、ブローチを手放すあたりとか、ちょっと伏線というか、その行動に至るまでの助走がないんです。ここらは結構挙げるときりがなかったりするんですね。主人公をはじめとする登場人物の成長の結果、ですべてを納得するには全般脚本が弱いのかな。
ブローチの件で言うなら、あれでは吸い寄せられる他の俗物と一緒になってしまっていて、母親との決別を描くにしても説得力に欠ける。ファンタジーならクリーチャーが触媒的ポジションでもっと話が膨らむのだけど。

「LOST」や「クローバーフィールド」でも感じたことだが、物語の真相を敢えて明かさず引っ張り倒して、結果、見る者にフラストレーションを抱かせたらこの監督、J.J.エイブラムスはんの右に出るものなし、てな感じか。

公式では今年度最高傑作などと、自称しているようですが、果たして?
私が見た劇場では400オーバーのキャパに100人くらいの入り。終映後の観客は殆ど無言。
これは感動の無言ではない、と私は判断しました。

あと、エンドロール。
席を立つ人が結構いたけど、ここで主人公たちが制作した8ミリ映画の完成版が上映されるので観てやって。
面白くもなんともないけど。

お陰でクレジットのほうが観れなかったけど。

 


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