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越谷オサム著『陽だまりの彼女』を読んだ。


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陽だまりの彼女越谷オサム

を読んだ。文庫版。
ページあたりの字数が少ない(フォントのQ数が大きい)ので、さらっと読了。
確かに一度読み終え、「その前提」で読み返せば、「真緒」(まお)の情緒や行動はとても理解できる。
私も一時はそんな環境で育ち、同じような経験をしているので、「あの類好き」には堪らないものがあろう。
起承転結の「起承」が長すぎ、という読者レビューも、そんな経験の有る無しから生じるものかとは思う。
読了された方は「あの類」の平均的なそれがどのくらいかを調べればさらに納得がいくと思う。

また、本書は社会に対してバリアを張っているヒト、逆から見ると、社会から相手にされないヒトは到底読めない作品。
掲示板の実況板で「イラ壁」とか書き込んでる人にはお勧めできない。
そもそも食指が伸びないと思うけど。もっと言うと、社会的ストレスをため込んでると、読書はできないよね。

さも言う私も、決してリア充を気取るわけではないが、本書を読んで少しうるっとできるってことは、まだましかな、と思う。

映画実写化してもいけそうな原作です。
ただし、演出的に「あの種」をいかに意識させず劇中に配置し、終盤で物語的な見せ方で落とすか。この一点さえ上手くできればですが。
「配置」した結果、途中でネタバレするような脚本&演出なら、やらない方がいい。
交通広告とか、女性下着とか、制作委員会的に大手広告会社はんが絡む余地いっぱいありますし。

因みに越谷オサムはんは『階段途中のビッグ・ノイズ』という作品も既読だった。
本書を手に取るまで、あれがこの方の作品だったことを忘れていた。
もちろん彼の作は「けいおん!」つながりで手にした作品なのだが。
あれも佳作です。オススメ。



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越谷はん繋がりで言うなら、「蝦蟇倉市事件簿2」にも氏は寄稿している。
本作での氏の短編は未読なのだが、ここでは米澤穂信はんの短編『ナイフを失われた思い出の中に』を読むことができる。
古典部シリーズ」のサイドストーリー的な作品『さよなら妖精』の続編にあたるといわれているもの。
神奈川県鎌倉市が舞台であろうこの短編集では『さよなら妖精』で感銘を受けた方なら「大刀洗万智」の活躍とそのキャラクターの掘り下げに再び共鳴できるはず。
古書でも比較的容易に入手できるので、これもオススメ。

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以前のエントリで書いた『ココロコネクト ユメランダム』はとっくに読了したが、本シリーズからは卒業かなあ。
古典部シリーズ」や上記作との単純比較の結果。
何でもそうだけど、読者層ってのはあるし。。。って自身の吸収の幅を狭めるつもりもないんだけど。


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