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menehuneの写真旅の記録。お気に入りの映画、書籍とアニメのインプレ、ライフハックもたまに更新。


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映画「テイク・シェルター」を観た。。。


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ほんとは昨日見られなかった「ヒューゴ・・・」を観ようと思ってたんだけど、3D上映のタイミングが合わなくて。

そして、、、
映画「テイク・シェルター」を観た。。。

横浜ブルク13、シアター8、13:50の回で鑑賞。
100席に満たない座席は公開初日もあってほぼ満席。

ネタバレ発言あるかもです。

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TOMATOMETERでは92%の好評価、公式の宣伝文句も手伝い、期待して観ましたが。。。
えっ!!
周りの観客からは失笑&いびきが漏れること漏れること。
上映中退場する人ポチポチ。エンドロール突入後かなりのヒトが席を立つ。。。

精神疾患で施設に入居中の母を持つ主人公は、献身的な妻と、先天性聴覚障害を患う愛娘と手話を通じて暮らしていた。そんなあるとき、母親が発病したのとほぼ同じ年齢に差し掛かり、主人公はおかしな悪夢に悩まされ始める。
精神科にかかるにはお金がいる。現在の仕事で得られる収入では賄いきれない。
しかも愛娘の聴覚を回復させられる可能性が技術的、資金的にも解決のめどが立ち、なおさら余計な出費はできない。
かたや妻の方はというと、バザーで手縫いのクッションや、いらなくなったドレスを友人に売り、娘の手術費をキッチンのクッキー缶に蓄えたりしている。
しかし、繰り返し現出する悪夢にとうとう主人公はある決断を下し、社会人として決定的な過ちを犯す。その顛末が幸せだった家族・社会との絆を崩壊させる危機へとつながっていく。

はたして主人公が見た悪夢は現実のものとなるのか。
そして主人公は母親と自分を重ねたトラウマの呪縛から解放されるのか。

観ながら感じていた上ふたつの疑問のうち、二つ目はクリアになります。私はクリアになったと感じました。
主人公がトラウマから脱却して、人間的な成長を遂げる、という演出は良くできていると思いました。
「例のナニ」のカギを開けるとき、主人公が妻に向かって言うセリフに如実にそれは表れています。
この時点ですでに家族間の問題は鍵を開けるかどうか、ということではなくなっているからです。

そして、ひとつ目の方の疑問もラストで回答が提示されます。
確かに物語前半でのある伏線が回収された結果のラスト、となるのですが。。。

。。。なぜ私と同席した100名弱の観客はぶつぶつ言いながら退場しなくてはならなかったのか。

うまくは言えないけど、中盤の盛り上げ演出が足りなかったのでしょうか。
それと主人公の「能力」との結びつきの描き方にも無理やり感が感じられ。
それは例えば、幻聴にうなされながら車を運転する主人公が耐え切れず急ブレーキで停まった路肩で目にした「あるもの」と、「それ」のその後とかなんですけどね。
端的に言えてないかもしれないけど、それが「能力」なら「能力」として見せる技術不足なのかもしれません。

例えは適当ではないと思うけど、「シックスセンス」なら大オチでそれまで展開されたふたりの主人公の経緯を半ば無理矢理でも納得する形で提示してくれているから良かった(わたしはあの作品が好きだ)。

でも本作にはそれがない。主人公が見る悪夢は家族や同僚が絡んでくるものだが、それが意味するものを主人公の「自己の責任に対する恐れ」ひと言で本作は収束させようとしているのかもしれないが、それではやや説明不足なのではないか。
そもそも、主人公がひっちゃきになってこしらえる「例のナニ」の造詣がプアすぎる。。。

諸手を挙げてオススメです、とは言えないかなあ。
明日はもっといい映画を観たいなあ。
 


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