歳のせいか早起きが習慣。今日も5時過ぎから活動開始。朝の高山市街はほとんど人いません。当然か。アニメ「氷菓」で描かれるであろう、原作「遠まわりする雛」の舞台探しに飛騨一ノ宮まで。
立ち食い蕎麦屋的なものもないので、高山駅前のファミマが助かるのだ。
空腹を満たし、高山駅からひと駅の飛騨一ノ宮まで、臥龍桜を見に高山線へ。
4月29日、暁光を浴びる早朝の高山駅。6時21分の下呂行電車で隣の飛騨一ノ宮駅まで。
飛騨一ノ宮駅は桜の木に囲まれた無人駅。ここから飛騨一宮水無神社までさほどの距離ではないです。その前に駅近くにある臥龍桜の撮影を。
ホームから見える桜も美しいです。
駅から臥龍桜は目と鼻の先。日の出待ちのカメラマンがすでに結構います。
臥龍桜です。みんな遠巻きにカメラを構えていますが、
このくらい寄らないと、臥龍ってことが伝わらないのではないかと。というわけで寄ってみました。
飛騨一宮水無神社までの道すがら、宮川沿いの桜も美しい。写真のこの桜の木は「飛騨生きびな祭り」の行列順路にある。
アニメ「氷菓」において、「遠まわりする雛」のあの桜のシーンを描くとしたら適当な場所かもしれない。
これも水無神社前の小川の土手に咲く桜。
水無神社参道の桜も参考になるかもしれません。
アニメ「氷菓」の1話を観たとき、スペシャルサンクスとして、飛騨一宮水無神社の名前がクレジットされたのを見て、原作「遠まわりする雛」が描かれることを確信しました。生きびなの衣装は取材しないと描けませんからね。
飛騨一ノ宮駅まで戻って、高山駅へ。濃飛バスセンターから丹生川方面行のバスに乗るため。
以上、「生きびな祭り」の実際の現場、飛騨一ノ宮巡りのご紹介でした。
次回はアニメ「氷菓」、原作の「遠まわりする雛」の舞台として、原作に登場する「水梨神社」のモデルを訪ねて丹生川を再訪した模様です。
高山駅に戻る車中、斐太高校の学生を結構見かけた。
ジャージ姿あり、弓道部員なのか、その格好でシートに座る女子がいたり、もちろん制服姿も。
思えばまだ「冬服」なんだよね。
「氷菓」1話のカットは「夏服」だったけど、今朝高山駅周辺で見かけた彼らは押しなべて冬服。
「氷菓」に関してはなぜ男子だけが詰入りで女子は夏服セーラーなのか。
「える」準拠の彼女たちを見て疑問に感じました。
とはいえ、冬服でも色は白のメリノ、という設定なら納得です。
駅周辺の空きテナントを利用して「自転車保管」サービスなるものがここにはある。
電車で斐太高に通う彼らはここで自転車を使い高校まで通っているわけ。
街中の自転車屋さんを想像してみてください。
1階の店舗にあるそれが、すべて所有者のある自転車なのです。
地域によって違うものですね習慣は。
横浜ではお目にかかったことはありません。
ホテルに戻り改めて軽く朝食。
チェックアウト後、「バグパイプ」へ。アニメ「氷菓」2話で出てきた高山市の物件。
本町商店街を中橋方面へ進み、ひとつ手前の筏橋をめざし飛騨牛専門店「天狗」を左折。
筏橋から中橋方面を望むと、桜の時期は結構いい感じです。私が訪れた4月28日、29日が散り始め前の、最後の見納めでした。そして筏橋を渡ると、
「氷菓」原作で登場した「パイナップルサンド」奉太郎の好みのコーヒーを出す店として描かれる。その「パイナップルサンド」をアニメ化するにあたり、京アニはんが選んだのが「バグパイプ」。
「氷菓」2話でもパジェロミニが描かれていましたね。お店に関係するのでしょう。
9時開店の同店は、周囲をヲタ数名がうろうろしている雰囲気。でも店側もスタッフはんが開店準備をするのは9時5分前というのんびりムード。おかげで開店時の客は私一人。
店内は柱時計がいくつもかけられていて、それぞれが「カチコチ・・・」振り子を振っています。ブレンドはコクのある濃いめの味。美味いです。因みに全席禁煙っぽかったです。
劇中出てきた柱時計が実店舗にもあります。断りをいただいたうえで、店内撮影。すでに「氷菓」のチラシが数枚店内に掲出されていて、受け入れ態勢も整っている様子。
ただ、今日時点では「取り上げられました」的な紹介はされていなかった。
明日以降は知りませんが。
9時の開店から20分ほどひとりの時間を過ごさせてもらいました。
その後、3人組の同人が入店してきたので、入れ替わりにお会計。
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【おまけ】
HMVはんの「氷菓」BD/DVD購入特典ポスター。
背景は上三之町の「三川屋欅店」(さんがわや・けやきてん)から鍛冶橋方面を望む感じ。
左側の「一河屋」の看板が「三川屋」の看板。
右奥の縦長の看板は「食事処坂口屋」のそれです。
これが「三川屋」の屋号ですが、京アニはんの背景はんも凝っていて、ちゃんと「かねいち」に屋号を書き換えていますね。お分かりですか。
「氷菓」版権画で高山市の「古い町並み」が描かれたのはこれが初めてですかね。私が知らないだけか。
原作本編でこの4人がつるんで行動することは滅多にないですけど、ほろ苦いアニメでもこんなシーンを描いてもらいたかったりします。
次回以降、今回の旅で撮影した「氷菓」絡みやそうでない旅写真、そして、原作「あきましておめでとう」の実地検証などをご紹介していきます。
© 米澤穂信・角川書店/神山高校古典部OB会