アニメ「氷菓」8話「試写会に行こう!」、雑感。
9話以降のネタバレ含みます。
以前のエントリでご紹介した「神岡鉱山」が一応ロケ地のようでしたね。
有名な団結小屋を模した建物も描かれていました。
舞台となる劇場も原作ほど細かい描写はされていませんでした。舞台下手へはそもそも行けなくなってましたしね。
この辺りも資料がなかったのでしょう。
気になったのはアクセント。
わたしは今まで「試写会」とずっと言ってましたが「える」の「試写会」の台詞を聴いて、ああ、そういえば一般的にはそうかも、と思いました。
それと、「江波」の台詞で「広報」と言っていましたね。私は今まで「広報」と使ってきました。
これは私の使い方が一般的ではないかと。。。
加えて、懸垂幕の位置。最後のカットの位置が下にずれ過ぎ。
BD修正か。
今話は事件の導入部なので、とても地味な展開。
ある種退屈を感じた方も多かったのではないでしょうか。
「『女帝』入須冬実」の黒描写も原作と比して抑え気味だった気がします。
ただ、この先の展開では、 「入須」に弄ばれる「奉太郎」の描写が出てくることを希望しておきましょう。
そして、物語終盤、2年F組の探偵役が一堂に会していたのにはびっくり。
山田尚子はん絵コンテ・演出の次回は、まさかあのまま、三つ巴の推理合戦が展開されるのでしょうか。
原作とは異なる展開です。
茶々の入れ合いでお話にならない気もするのですが。
面談だけは隣の教室で一人づつ、という展開かもしれません。
それと、この段階で「える」が「チョコ」を持参している、ということは、例の「酔っぱらう、える」描写はどうするのでしょうか。
まさかカットだけはやめてくださいよ、と言っておくのだ。
「沢木口」の作画は、喋らなければいいものを、的なべっぴんはん。意外と背が低いのか? 超期待します!
それにしても、原作を結構端折ってここまで進めるからには、「本郷」と「える」のシンパシー的関係を掘り下げるのか、「入須」と「奉太郎」の心理戦に重点を置くのか、ってことでしょうか。
あと、「探偵もの」の解説にも結構時間がかかりそうですねどね。
いったん、ここで「奉太郎」を落とす、という展開に力を入れるのかもしれません。
「愚者のエンドロール」は推理小説の古典を一通り浚っていないと、ハードルの高い原作。
あらかた未経験と思われる視聴者にどう見せるか、京アニはんの方向性が楽しみです。