2013年ハルアニメ、「惡の花」1話。
デジタルロトスコープアニメーション。
キアヌ・リーブス主演の「A Scanner Darkly」(2006)が印象に残る映像手法。
まさかTVアニメでこれをやるとは思わなんだ。
公式で映像公開秘匿するわけだわ。
要は、生身の人間が演じた実写フィルムをアニメに変換する、という技法だそうで、恐らく、日本のアニメ作品で「全編」これでやるってのは初めてじゃないかと。
しかし、それでお話が面白くなるかというと、そんなことは無いわけで、1話を観た限りでは。。。
だったら「実写」でいいじゃん。と思わせてしまった時点で詰んでるんじゃないかと。
長濱博史監督のことはまったく存じませんが、やりたかったんでしょうね。エポックを。
ただ、不細工な元キャラがそのままアニメ画になったところで、誰が得をするのでしょうか。
そもそも、この手法自体が諸刃のなんとか、という印象でしかありません。私は嫌い。
アニメは描いてなんぼだろ、と思うし、3DGじゃ駄目なのとも思う。
話題を狙うなら「生身の役者」が著名でなけりゃ駄目だと思う。
翻すなら、声優はんがイコール役者じゃない今日、結局、今作では役者のアクトそのものがアニメーション作画に反映されてしまうこの手法は、ホンマ難しいと思う。
だからと言って、この作画手法前提で、しっかり動ける俳優はんをブッキングするのも難しいんだろうし。
どうなんでしょうね。
この作風の演出成果の参考のため、もう少し観ますけど。