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menehuneの写真旅の記録。ヨコハマ、京都、北九州など、SONYの一眼レフデジカメα900、α99、そしてミラーレス一眼カメラα7で撮影した写真とインプレッションを紹介します。お気に入りの温泉、映画、グルメ、アニメのインプレもたまに更新します。


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アニメ「たまこまーけっと」雑感、まとめ。


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アニメ「たまこまーけっと」雑感、まとめ。

因みに、ここ最近の京都アニメーションの作品比較をしてみよう。
作品としては「けいおん!」「けいおん!!」「氷菓」「中二病でも恋がしたい!」の4タイトル。
「日常」スラップスティック的ギャグ路線のため、比較対照から外す。

比較項目はいくつか挙げられるだろう。判断基準としては、結局、好きかどうかで5段階評価してみた。
こうすることで、何かが見えるんじゃないかと思ったから。

*ロケ地(背景作画)と聖地巡礼との親和性

4「けいおん!
4「けいおん!!
5「氷菓
3「中二病でも恋がしたい!
3「たまこまーけっと

高山市全面ロケ地の「氷菓」は巡礼アニメとして高度に機能した。「けいおん!」然り。「中二病」は大津が中心であったが、巡礼アニメとしては若干弱い印象。私は実際、巡礼にいかなかったし。「たまこ」は鴨川デルタあたりの商店街東側にスポットを殆ど当てなかった点が惜しい、というか、何故描かなかったのか疑問。
アニメ終了後に転落事故がニュースになった運河も高野川と比べて、物語の背景として描くには見た目パッとしないのも弱かったのか。

*キャラデザ・設定(特に高校の制服)

5「けいおん!
5「けいおん!!
5「氷菓
5「中二病でも恋がしたい!
2「たまこまーけっと

前4作で強調された太腿のまぶしさが「たまこ」の制服には感じられず、実在校のそれをモデルにしたことが裏目に。
「たまこ」の取材協力でクレジットされた「平野とうふ」。
京都の老舗中の老舗を取材したにもかかわらず、その製造過程が描かれることは無かった。何故だろう。描画された「清水屋」程度の造詣なら、実際の「いもや」はんを取材すれば済んだ筈なのに。ちょっと気になります。
それと、実際の、現役の学校をモデルにするのはリスキーだね。演出の意図があったかどうかは別として、学校を描ききれていない気がした。取材制限がかっかったのかもと邪推したくもなる。ジャンスカは実際の制服を模した物だが、夏服の色使いと、冬服なのに上着なしっていうのも違和感。

*音楽(OST)

5「けいおん!
4「けいおん!!
5「氷菓
3「中二病でも恋がしたい!
3「たまこまーけっと

1期「けいおん!」のそれは神。「氷菓」も原作の持つ灰色を上手に演出した仕上がり。「中二病」と「たまこ」はさほど印象に残らない。

*交通(公共の交通機関

5「けいおん!
5「けいおん!!
3「氷菓
4「中二病でも恋がしたい!
2「たまこまーけっと

けいおん!」は電車、バスが作中に登場。「氷菓」はバスが僅かに描かれた程度。「中二病」では電車が効果的に描かれたが、「たまこ」では臨海学校のバス程度で、動いている画は終ぞなし。

*萌え(恐らく二次創作物=薄い本が産み出される量と関係)

5「けいおん!
4「けいおん!!
4「氷菓
5「中二病でも恋がしたい!
2「たまこまーけっと

なんだかんだで、ユー萌え豚なんでしょ。ミーもそうですとも。ブヒれてなんぼです。いま見返しても「氷菓」はあの入須でさえ、後半は萌えキャラ化してたわけで、「中二病」は狙って何が悪い、という作りです。残念ながら、「たまこ」には製作側の意図の在る無しは関係なく、見た者が萌えさせてもらえなかった。「薄い本」の多寡の差が物語っています。
「鳥」が登場した時点で、創作者は構想(妄想)する気も失せたのでは。

*脚本と演出、作画のマッチング

4「けいおん!
5「けいおん!!
5「氷菓
4「中二病でも恋がしたい!
2「たまこまーけっと

「たまこ」は脚本と演出・作画のマッチングがバランスしていない印象が最後まで残った作品でした。「けいおん!」が各話完結のコラージュ的要素をちりばめつつ、最後に学園祭や卒業という「ゴール」を置き、そこに向かう過程で僅かでも主人公たちの葛藤と成長を描いたのに対し、「たまこ」では同じコラージュ的配置のあとに「ゴール」が明示されず、観る者の気持ちを維持できなかった感があります。
無いものねだりでコメントするのは無意味ですが、高雄統子はんが「たまこ」の2話、ないし3話を演出していたらと思うと、何度もいいますが、ホントに惜しい人材を京アニはんは無くしたと思います。
最終的にはすべてを取りまとめる監督に責は在ると思いますが、ノベライズを読むに、「たまこ」は12話でまとめるにはもったいなかったし、12話に詰め込んだ割りに、演出が付いていけなかった回が間々あった風に感じます。

*主人公の心の葛藤とそれを乗り越える成長

3「けいおん!
4「けいおん!!
5「氷菓
4「中二病でも恋がしたい!
2「たまこまーけっと

近い例で言うなら毎話最終回と評価された「琴浦さん」や、いきなり鬱展開の「進撃の巨人」のように、1話でいきなり視聴者に(いい意味で)多大な負荷をかけるという仕掛けも、ピクサー・アニメ(に限らないが)での定番的お約束、主人公たちの葛藤とそれを(仲間で)乗り越えてからの成長の物語が「たまこ」にはない。
けいおん!」「氷菓」「中二病」でもこれら一連の描写はありました。

まとめにもなっていませんが、過去作との比較で「たまこ」の弱いところが少しだけ見えました。
いま時点で、この中では、私は「氷菓」が一番好きです。
2番目は「中二病」ですね。
当時あんなに入れ込んだ「けいおん!」は、もはや過去の名作として、しかし記憶の奥の層に収納されています。


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