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映画「陽だまりの彼女」を観た。


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映画「陽だまりの彼女」を観た。

※以下、若干のネタバレ含みます。

いや、良く出来た作品でした。拍手ぅ。
原作に登場しないキャスト、それは真緒の先輩役、新藤を演じる玉山鉄二はんだったり、謎の老女役の夏木マリはんなのだが、この二人の配役により、原作の筋が改悪されるのではないか、と危惧していたのだが、それは杞憂でした。
先週、映画鑑賞のため、越谷オサムはん原作の「陽だまりの彼女」を読み返し、涙していたわけだが、確かに物語後半の展開がファンタジーに寄り過ぎているきらいはあったのも確か。

本作ではこのファンタジー色を、上記二人を上手く配置して動かすことで、合理的な説明を加えることに成功している。真緒が浩介の前に10年ぶりに現れた理由とその出自、手段がわかりやすく、得心がいくのだ。
さすがに原作から変えてきたラストの解釈は観るものの判断に任せるリドルストーリー的演出ではありますが。
私などは、私的名作のうちの一本「エンジェル 僕の歌は君の歌」のラストを思い出しましたね。

松本 潤はんの演技は置いておくとして、真緒役の上野樹里はんが相当に魅せる。思えば「スウィングガールズ」での彼女にベタ惚れして、何度同作を観たものか。その魅力、いまも衰えないですね。

そして驚いたのは、中学時代の真緒を演じた葵わかなはん。
本作の魅力は彼女抜きには語れない。物語終盤、物思いに耽る彼女のカットの美しさは感動的ですらある。これは将来注目株かも。それにしても上野はんと葵はん、上手く似てる役者をそろえたなと。違和感まったくないです。

本作は撮影が美しい。レンズの円形ボケによる背景の光点のそれや、敢えて逆光条件に登場人物を配して、本来ならばつぶれてしまう被写体に上手く照明を当て、光が溢れる背景とマッチングさせている。実際江ノ電車内のショットや、公園、会議室などのシーンでこの手法は多用されており、見ていて気持ちがいい。基本かもしれないけど、ピント送りも効果的。

脇の役者、特に塩見三省(しおみ さんせい)はんがいい。
ボケ役の谷村美月はんも好演ですね。

原作に結構あった、ちょっとエッチな展開や、会話はすべてオミット。これは仕方ないか。

上映中は啜り泣き&嗚咽があちこちで聴かれ、本作の満足度を担保していたように思う。客層は殆どが女子ないしカップル。野郎一人ってのは殆ど。。。
私ですか? ああ、泣きましたとも。

団地の三階から真緒が繰り出す必殺技(実際は真逆の行為だが)については、「あれ必要?」みたいな、原作未読者の感想が上映後聴かれたが、確かに原作との演出を少し変えたせいでこういう感想が出るのは仕方がないかも。

原作既読者の間で意見が分かれそうなのは、「ネタバレ」を早い段階で見る者に気づかせてしまう、ということでしょうかね。しかしそれらも含め、映画として原作を尊重しながらここまでやってくれた制作には賛辞を送ります。
桜木町の「Colette Mare」 は「横浜ブルク13」が入居する6階の真下、5階が紀伊國屋書店のため、同店に平積みにされた原作文庫本のコーナーに人だかりが出来てましたね。立ち読みしないで買いなさいよ、とは思ったけど。

原作でも効果的なエッセンスとして機能している「Wouldn't It Be Nice(素敵じゃないか)」の歌詞ですが、劇中でもうまく使われています。観てのお楽しみ。

映画「陽だまりの彼女」。オススメデス。
宇多丸はんも久しぶりに本作みたいな恋愛物、ウォッチしてくれないかしら。




もう再来週はまどマギ公開なのだ。


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