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足元。


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私たちが幼いころ、といいますか、つい最近まで使われていない言葉が、ある日突然急速に広まり、そこかしこで耳にする、目にする、という現象がありますね。

たとえば「JK」とか。意味はもちろん「女子高生」のこと。いきなりキモイ例えとなってしまったけど、技術の進歩により広まった言葉も数多くあります。「インターネット」や「ブログ」なんて言葉は昭和の時代にはなかったわけです。

そんな言葉の一つで、筆者がここ数年、とても気になる言葉があります。
それは、「足元(あしもと)」。

この言葉、昔から存在はしていたのですが、その意味は「自分が立っている場所」という意味で、「足元に気をつけて」とか「足元が寒い」という使い方をしてきました。
ところが、ここ数年、特に経済関係のニュースなどでこの「足元」という言葉が使われ始めたのです。

例えば、「ドル円相場は、先週、1ドル=105円まで急落したが、『足元』では107円まで切り返す展開・・・」といった具合。
ここでの「足元」は「時間軸」を指す「直近」と同義の言い回しとして機能している。

記憶違いではないと思うが、一昔前まで「足元」をこのように使用する習慣はなかった。
ところが、何処かの誰かが使い始め、それが一気に広まったのである。もはや現在の経済系のニュースで「足元」を聞かない日は無いといっていいだろう。

また、筆者だけかもしれないが、この「足元」という言葉を使って解説をしているキャスターやコメンテーターが、何だか似非インテリ風というか、偉そうというか、何だか聴いていて恥ずかしくなるのですね。


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