アニメ「響け!ユーフォニアム」先行巡礼 2015年京都旅のおまけ。桜とリッツと魚倖と京都ホテルオークラ。
寺町通りの本満寺の枝垂れ桜は早咲きで、今回の旅に合わせてくれたいいヤツ。
恐るべし、iPhone5のカメラ。同じく本満寺の枝垂れ桜。
銀月アパートメントは紅枝垂れだけど結構早咲きで助かる。これもiPhone5です。
そして、、、京都、始まってた件。これは市営地下鉄のキャンペーン『地下鉄に乗るっ』。イラストレーター賀茂川さんによる。わたしが知らないだけで、2014年からとっくに始まってたそうです。横浜市営もやろうよ、こういうの。
なんと、同じ絵師・賀茂川はんで4.12のポスターも。以前から京都はこういったポスターにイラスト系が多いとは思っていましたが、、、京アニはんのせい?
今回の旅の宿は京都ホテルオークラ。京都駅前のチェーン系ホテルが平気で3万円台のレートで勝負していた中、たまたま2万円台後半で手に入ったので。要はここが一番安かったんですよ、そのときは。ただし、シングル・ルームですからね。
ライティングデスクに向かうチェアは肘掛無しの胡坐がかけるタイプ。これは好感だが、いかんせん古い。これはこのホテル全般に言える。中途半端に古くなろうとしているのだ、ここ自体が。
端的に感じたのがエレベーター。まず、管理(施工)会社のプレートがない。イコール、設備点検の履歴書もない。加えて、扉の開閉、特に開く際の挙動が早すぎるのでは。とにかく、悪い意味で他では見ない挙動なのである。
11階シングルルーム、ほぼ御池通側の客室からの眺め。さすがに同ホテル公式にあるようにはいかない。部屋まで案内してくれた客室係も、昔は清水が見えたんですが、そこにマンションが建ちまして、、、昔のことはいいですよ。
リッツがフジタの跡地に竣工して、少し焦りがあるのか、2泊3日の滞在中、各セクションの応対は全般、丁寧な中にも落ち着きがないように感じられた。
アジア人観光客の爆泊対応に疲れただけかもしれないが。いや、そう感じるくらい、ホテルロビーをはじめ、京都の桜はアジア人観光客に乗っ取られるんじゃないか、それくらいらいらしてましたよ。
アメニティは当然のごとく充実しているが、シャンプー、リンス、ボディソープともに香りがきつい。バスソルトがあるのはありがたいが、これもただ香るだけで、成分表示を見るに、薬用効果はないようだ。よって、風呂から上がると、しばらくこのお香を身に纏う羽目になる。
入浴剤の多くが医薬部外品だが、オークラはんも販売(宿泊客に供する)だけなら、もっと積極的に「きき湯」的な追求があってもいいと思う。洗剤然り。ケミカル系でないそれを追求する動きがあって然るべきかなと。
空気を読めない会社員とその家族が、新調した柔軟剤でコーティングした衣類を纏い出社して、周りからドン引きされるのに近いものがあると思う。よりスメルレスに舵を切ったほうがいいと思う。洗浄便座も切り替えが急がれる気がするし、水を流す際、いったんゴボゴボッて逆流するあの感じ、結構やばいんじゃないかと。
朝食はブッフェと和定食をそれぞれチョイスしたが、やはりオークラレベルでも「朝食はバイキングでございます」って案内するんだよね。実は、今回も言い忘れたんだが、一度言ってみようと思っていることがあって、「えっ! バイキングって何ですか?」って訊いたら、彼らはどう応えるのか。当然この程度のお遊びへの策はあるんだろうから。
一点、感心したこともある。自宅宛に宅配便を送るため、ダンボールと梱包用のビニールテープを届けてもらい、梱包後のそれをピックアップしてもらったんだけど、自宅に届いた箱を見て気づいたんです。まず、箱の底はヤマトはんの仕様で、組み立て式なんですが、万一底が抜けないようにビニールテープで補強されている。箱の上面も私は縦イチしかテープを貼らなかったが、こちらも補強のため「エ」の字状にテープが接ぎ貼りされている。
ここまではいい。普通にありますよ。他所のホテルでも。わたしが今回気づいたのは、梱包用テープのフチの件。微妙に折ってあるんですよ。すべてのテープの端が。これは開梱して、最後はごみとして箱をくずす際の利便性を考慮しているのか?それともただの勘違い?恐らくそんなことはなくて、自然に指が引っかかって、そこからテープを剥がし易くなってるんですね。些細なことではありますが。
今回の滞在で、夕食は迷わずゼスト御池の「魚倖」へ。刺身が食べたかったので、メニューに目をやると、鯵、鯛、ブリのお作りはそれぞれ1,500円。三皿頼むわ けにもいかないので、思い切って板さんに訊いてみる。「アジ、タイ、ブリのお作りが食べたいんですけど、一人じゃ多いし、高いし、、、」そしたら 気前良く、適当におつくりしますよ、と応えてくれた。有り難いことである。
一人でビールをあおりながらつまむのにちょうどいい盛で、三種盛を愉しむ。
お値段は会計のときに分かったのだけど、1,500円! 快哉なり。
その高野の頃からお勤めの板前はんと少しお話したのだが、やはりだいぶ客層が変わったそうだ。わたしも高野のアバンシェル(ホリデイイン)に泊まった際は必ず利用したものだが、週末の〈魚倖〉は順番待ちの家族連れでごった返していた記憶がある。今日は土曜日、しかも夕方6時なのに、客待ちも少なく寂しいものがある。
「パチンコ屋なんかやめて、またホテルが建てばいいのに。」と勝手を述べると、「パチンコ屋は建たないみたいですよ」とおっしゃった。客層が市役所の役人中心になったからだろうか、妙に説得力があるように聞こえた。三条、四条とは比するまでもない落ち着きと、高野川沿いの桜並木、五山の送り火を楽しめる絶好の立地だと思うんだけどな。ホテルなら、住民の方々とも折り合いがつくと思うのになあ。
【閉店しました】2020年2月追記
カナート洛北時代からお世話になった、〈魚倖〉は2019年8月末をもって閉店しました。残念です。
前述した、ホテルフジタ京都の跡地にオープンした、ザ・リッツ・カールトン京都。画面左の奥に建つのが京都ホテルオークラ。右奥はただの分譲マンションだろう。フジタ当時、地上部の階層は6階だったと記憶するが、今回訪れてみて、その低さに驚いた。
恐らくロビー階を含め、4階である。※地下3階
地上4階建て全134室。客室は50㎡以上が中心で、鴨川が眺められるタイプは半数以上、というが、ということは、半数は裏側の冴えない見晴らしのマンション側ということでもある。これは「クレド」なのかしら。この不満をカヴァーできるのかしら。ここから先は、ちょっと、宗教的な次元になりそうなのでやめておく。
では、鴨川側の見晴らしはどうなのか。
行けばわかるが、リゾートホテルばりに、テラスが設えてあり、ラナイから鴨川の様子を覗えるようである(ハワイっぽく言ってみた)。
しかし、この低層から何を望めばいいのか、いささかの疑問。
だから、高野なんだけどなあ。リッツの敷地が約6,000㎡らしいが、300×20でこれなら、高野の「あれ」もこのくらいはあるよね。
確かに、今は三条、の喧騒から少しステップした静寂さを感じる川端二条というあたりで、好都合かもしれません。
すみませんね。要するに、高野でも良かったんなじゃね、とういう戯言でした。