映画「セッション」WHIPLASH を観た。
教えを請う者、教える者。
それぞれに目指すものがあり、その夢の達成には手段を選ばない。
教えを請う者は次第に自我が芽生え、教える者との立場を超え、次第に反目していく。
ふたりのプライドと本音がぶつかり合うセッションで、互いの情熱ははどこへ帰結するのか。
神奈川での公開スクリーン数が少ないため、13:35の回は満席。
岩盤浴でしこたま汗をかいたあとの疲れもあって、冒頭少し落ちかけたが、最初のセッションで俄然目が覚めた。
音楽学校の教授と、ドラマーの生徒との心理戦がなんとも絶妙なので、見ていて飽きません。
先に反目と書いたが、それは本来の意味での亀裂なのかは、見て確かめていただきたい。
対立を超えた、すばらしいハッピーエンドがそこにはあります。
主人公のドラムソロが話題のようだし、小学校の縦笛ですでに挫折し、音楽の素養などまったくないわたしが言うのもなんだが、あの演奏技巧そのものは特段の感動みたいなものはなかった。
やはり観ていて気持ちよかったのは、バンドとしてセッションが成り立っていく様だったり、各パートや楽器のクローズアップを小気味よく切り替える編集だったりしました。
京アニはんのアニメ、「響け!ユーフォニアム」のコンテの参考になるかも。なんてね。
【2015年4月20日追記】
本作の評価について、ジャズマンの菊池なるよしはんと、映画評論家の町山ともひろはんのセッションがあった旨、ネットの話題で見聞きしたのだが、拙文の通り、わたしの感想は町山はんのそれに近い。
これは映画なのであって、ジャズはおかずでしょ。
ジャズが楽しみたければJAZZのライブに行けばいいのに、と菊池はんの評を見て思った。
そのジャンル(JAZZ)の人だからって、映画を色眼鏡で見すぎだよ。
。。。となると、4/25のライムスター宇多丸はんの「シネマハスラー」評が嫌でも楽しみになっちゃうじゃない!
。。。まさか、これ込みの炎上マー(略)。
誰かが貶(けな)したから駄目な作品。
誰かが褒(ほ)めてたから良い作品。
なんです? それ。
自分が観て、自分の言葉で語ろうよ。映画くらい。
【2015年4月22日追記】
町山はんが大人の態度で収拾を図ったね。菊池はんサイドは一旦サイと見えなくしてるみたいだけど。
可哀想なのは宇多丸はん。
今週土曜日、オススメデス。