アニメ「響け ! ユーフォニアム」7話を観た。雑観をまとめておきます。「やー、、、クビだね」。私のような原作房の御仁も、ほぼ満足されたのではないでしょうか。お帰りなさい。原作へようこそお戻りくださいました。京アニはん。そんな、「響け ! ユーフォニアム」7話だったと思います。ちょっと嬉しくて、酒入っちゃったんで、この週末改めて書かせてもらいます。第一印象は、「氷菓」コンビ回、ご馳走様でした、てなところでしょうか。多分、これは金とってもいいレベルかと。
【5月23日追記】
原作ネタバレ、若干あります。
まず、アバンのカメラ、左パンからの久美子がフレームアウトからのOPカットイン。素敵ですね。前話締めの演出そのまま持ってきてるだけに留まらない効果があると思います。
京阪黄檗駅で下車する葉月から労わりの言葉を投げかれられ、表情を崩す久美子に、アニメ「氷菓」最終話、狂い咲きの桜をバックにした千反田えるを重ねた方もいらっしゃるのではないでしょうか。西屋はんっぽい気がします。
でも、背景やっちゃったか。音楽室の指揮台に、今話では都合3名立つんだけど、晴香が休みで、代打で指揮台にあすかが立ったとき、、カメラから見て久美子の右側にあすか居るんですけど。。。確認してないけど、まさか晴香も。。。3枚とも同じ背景の流用に見えるけど、レイヤーで描き分けてるなら修正は楽でしょうが、どうなんでしょうね。
逆に、滝からの指摘で、低音パートだけ吹かされるショットでは、映っている他の部員含め全員のまばたきが描きこまれているという、ちょっとクレイジーな拘りも見受けられます。細かい指の動きや息継ぎまで描かれていて、良い意味で呆れてしまいました。
それと、このタイトルでは、主人公・久美子の声のトーン演出がわかりやすいですね。現実世界でも良くあることです。家族など身内と話すときと、学校や職場で声のトーンが変わるヒトは多いでしょう。職場内での声と、得意先と電話で話すときのトーンが変わる人も多いですね。
久美子は幼馴染の秀一と話す時は明らかに声のトーンが下がります。自分では気づいていないのかもしれませんが、母親や姉と話すときと同様、あまりかっこいい声音ではありませんね。
7話で加藤葉月という存在が秀一と自分の関係に割り込んできたことで、久美子の中で彼に対する感情が成長していく過程で、彼女の彼に対する声のトーンの変化で見せる(聴かせる)演出が必ずあるはずです。期待しましょう。
身の回りをチェックしてみてください。その他大勢と話すトーンと、あなたと話すトーンを比べて、明らかにあなたと話すトーンが低い女子がいたなら、意図的にせよ、無意識にせよ、それはあなたの存在を特別視している証左かもしれませんよ。
止め画で確認しなきゃいけないんだけど、葵の「退部届け」の文言が、前世紀的なのには笑った。「下記の理由により、 部を退部いたしたく、ここにお届けいたします。」って、なによ。モデルのテンプレがあるんだろうけど、高校でこれかよって、息苦しさを覚えました。
あすかの暗黒面は原作ほど、久美子に届いていないのかもしれません。7話のあの配置じゃ、久美子はあすかの目チカラを感じられませんから。アニメとして、あすかをどっちにキャラ振りするのかは、次回8話で判明するはずです。黒いほうへ置いてくることを楽しみにしています。原作寄りのあすかなら、アニメオリジナル回の6話で、あすかが葉月のサンフェスでの役回りを覚えていない、という事象の裏づけに繋がるので、溜飲が下がるんですけどね。ああ、だったら覚えてなくて当然ですね、と。付け加えると、もしそうなら、香織があすかのことをフォローした根拠も、制作サイドのミスリードなんですけどね、って解釈になるんだけどね。
でも、晴香の部屋でのあの描写は、晴香、香織それぞれが、あすかのキャラをいまのところ、捉え切れておらず、田中あすかというキャラクターをシリーズ通してこれから掘っていくよ、というQUEと取れなくもありません。これは、やはり、原作2巻以降の続編、どこかでありますね。
中川夏紀(ポニテ)と安中さん、じゃなかった、吉川優子(デカリボン)を7話から唐突気味に推して来たのが理由。このふたりの活躍無しじゃ、2-3巻は描けないからねえ。夏紀が久美子を手伝って、「よいしょ」ってコンバスを運ぶ件。ギャップ萌えですわ。
あと、今話でも、鎧塚みぞれは、廊下に出した椅子で、ひとり練習していましたね。相変わらず、これは続編への布石です。