映画「ヴィジット(原題:THE VISIT)」を観た。
ごく微量のネタバレあります。
「シックス・センス」「サイン」を手がけた M・ナイト・シャマランはんの監督・脚本・最新作である。
とっくの昔に枯渇した才能とか、言われて久しい気がするけど、本作は怖い!
事前情報全く無しで劇場へ。だからか、中盤からどんどん加速する気持ち悪さ、恐怖加減はハンパ無い。
全般、カメラのフレーム・ワークが秀逸。主人公たちの背景にぽっかり開いたところから、お約束どおり「怖いもの」が迫ってくるであろう予測を立てながら観ていると、もうスクリーンから目をそらしたくなる。
ビデオカメラや、ラップトップPCのモニター上にあるスカイプ用のカメラから見た視点撮影が多いのも恐怖を増幅させる装置になっている。
ただ、シャマラン風のブラック・テイストなオチが提示されてから、ラスト、さらにエンドロールという流れは尻すぼみで、付け足しって感じかな。
ライムスター宇多丸はんが今週のラジオで取り上げるけど、ラッパー繋がりの贔屓はあるかも。
推してたみたいだし。
「シックス・センス」「サイン」や「ヴィレッジ」なんかもそうだけど、この監督はんが提示する物語の「オチ」って、いつも異世界でした、って感じですね。
「シックス・センス」ならこの世のものでない。
「サイン」でもこの世のものではない。
「ヴィレッジ」は現実社会ではない。
そして、本作「ヴィジット」も現実社会ではない、ってオチですからね。