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menehuneの写真旅の記録。ヨコハマ、京都、北九州など、SONYの一眼レフデジカメα900、α99、そしてミラーレス一眼カメラα7で撮影した写真とインプレッションを紹介します。お気に入りの温泉、映画、グルメ、アニメのインプレもたまに更新します。


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映画「ガールズ&パンツァー劇場版」を観た。


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映画「ガールズ&パンツァー劇場版」を観た。

2012年の秋アニメとしてオンエアされていた「ガールズ&パンツァー」。
当事からmenehuneはこの作品に違和感を感じていた。
当事の雑感はこのあたりで確かめることが出来る。

大元の物語設定に対する疑問と、主人公たちの背負うものが見えない。よって物語上のリアリティを感じられない、と感想をまとめました。

更に遡ると、TVアニメが始まる前、小生は本作を「ストパン」と比較して、こんな疑問を挙げていました。
*パンツ描写はない
魔法少女でもない
*戦車(兵器)は出てくるが先の大戦のもの。物語設定が往時でなく現代ならその用途とは。もちろん「兵器」としての役割でないことは想像できる。
*物語における生死観の扱い。被弾したら死んじゃうけど。今作では実弾じゃないのか。
*ということは「戦車道」はスポーツの一種みたいなものか。

当事、TVアニメはなんだかんだで最終回まで観て、「アンツィオ戦」も劇場で観た記憶がある。

そして、今日劇場版を鑑賞した。封切から3日目の三連休の最終日、朝8:50の回なのだが、初日の勢いは早くも息切れなのか、客席の入りは100/400名程度。

基本FANムービーなので、劇場版から入ってくるヒトの割合は少ないと思うし、この先リピート鑑賞するFANがどれだけいるかなと思うと、前記した数字じゃちょっと心もとない気もする。つまり、興行的に成功する気がしない。

そして、私はTVアニメ開始前に抱いた前記の疑問をいま一度思い返しながらの鑑賞となったのだ。

まず、「主人公たちが試合に臨む理由と勝利した際のご褒美」にウンザリした人は多いのではないかと思う。この設定以外にも、余りにも後出しジャンケン的な設定、多すぎやしませんか。ストーリーを推進させる主人公の行動の動機として、いい加減すぎやしませんかと。

概ね全般、ご都合主義で話が展開するので、観ていて白けるし、母校を追われ、地上で生徒たち散開するシーンは「ここで泣いてね」的劇伴も相まって、ため息が出るほどつまらない。

冒頭のエキシビションマッチまでは良かった。特にキャタビラーの動きへの拘りを感じる3DCGは息をのむ美しさだ。でもそこまで。

カール自走砲が出てきて、そいつを駆逐するあたりから、箍が外れたかのように荒唐無稽な描写が際立つようになり、物語終盤に進むにつれ、タンクの走行スピードと動きの切れは「ロボットアニメかよ!」という突っ込みを入れたくもなるわな。
また、特に旧帝国陸軍あたりの装甲の薄い戦車は、作中ゴロゴロ転がりまくってるわけです。
TVアニメ当時から解説が加えられ、本作冒頭の「3分でわかる・・・」でも免責事項のようにエクスキューズがなされている。「試合では実弾を使用しているが、特殊アーマーで搭乗員の安全は確保されている」と。それってホンマなの。

というか、砲弾(実弾)って、誰が製造しているの? ロジスティクス的描写はTV版でも無かったよね。

だって物理じゃない。カール自走砲の60センチ榴弾を上から食らったら幾らなんでも「死ぬ」でしょ。それと、あんなに車体ごとゴロゴロ転がって、搭乗員が無事で済むわけないよね。
このあたりの印象はTV版を観て感じたのと全く同じだ。本作ではむしろその安全性は強化されているといってもいい。

そのくせ、「お前は先に行け」的な演出は、特にプラウダ高校に顕著なのだが、確実に死地に赴くそれであり、「先に行け」って言ってる方も、「退却!」って言ってる方も、なに酔ってんだ、と白けるだけなのである。だって、彼女ら死なないの解っちゃってるから。
この手の「ここは俺が食い止める」展開の場合、先に行く側と、残る側に暗黙のうちに「今生の別れ=死別」という前提があるから浸れるわけです。

でも本作にはこれが無い。だって「武道」ライクなものなのに、この演出。
「死」と隔絶された温い「ゲーム」的「武道」に対峙するには、余りにも「思いつめ」が過ぎる演出のせいなんだろうなあと。
恐らく、本作は物語の設定と演出効果にギャップがありすぎて、バランスを欠いているのだと思う。TV版ではあった、各キャラの背景(家族とかね)を描く時間が無かったせいで、行動原理が浅く感じてしまうし。なにより、「学校を取り戻せ!」ってミッション、アキバ近くの学校と被っちゃってるからなあ。どっちが先かもはや知らんけど。

こうしてmenehuneは、TV版が始まる前に抱いた疑問の再確認を本作鑑賞を経て繰り返すこととなったのだ。

学生チームが出てきたせいで、ただでさえ多くのキャラクターが慌しく動き回るが、十分な尺を取ったせいで、消化不良が起こるようなことは無い。ただし、それは交通整理ができているというだけで、愛里寿は敵キャラとして役に足りていない気がした。

カニックの動きが良い分、主人公らのキャラ作画は粗が目立ったかな。
そして、尻すぼみのエンディングも航空母艦の引きの画だけって。。。まったくカタルシスを感じません。BDではこの空間は埋まるのか?

結局、TV版に感じた疑問が繰り返されることになり、なんか温いよねと感じてしまう本作でした。

何でヤフーの点数、あんなに高いのか、確認しとこうと。

【追記】
恐らく、松本零士はんの「戦場まんがシリーズ」に於ける、「鉄の墓標」とかを経験した方なら、最近なら、ブラピの「フューリー」なんかを観ていれば印象も変わってくるんだろうな、とは思う。
もちろん、観ていたほうが知見に優れより高度な考察が出来る、などと抜かすつもりは無い。
これはすでに世代間の感じ方の違いだし、本作を「実弾を使ったかつての兵器によるスポーツ」として観ることが出来るヒトをある意味うらやましく思うだけだ。
では戦車と軍装が「今日の」モデルだったら、、、作品化できんわな。

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