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menehuneの写真旅の記録。ヨコハマ、京都、北九州など、SONYの一眼レフデジカメα900、α99、そしてミラーレス一眼カメラα7で撮影した写真とインプレッションを紹介します。お気に入りの温泉、映画、グルメ、アニメのインプレもたまに更新します。


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〈箱根ホテル〉滞在記。そして今後の温泉・ホテルのインバウンド対策。


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箱根ホテル滞在記。そして今後の温泉・ホテルのインバウンド対策。

歴史のあるホテルだが、現在の建屋は1992年に再建されたものだ。ホテル雑誌の表紙を飾ったころが懐かしい。
その前衛的なデザインがもてはやされたと記憶している。それから二十数年の時が過ぎ、先日、初めて同ホテルを訪れることにした。そのインプレ。

まず、喫煙者は予約に注意。公式サイトで予約を取ると、検索項目に「喫煙」のリクエストを入れられるようになっているのだが、どうやらそのリクエストが検索結果に反映されない仕様のようなのだ。実際、チェックイン後に通された部屋に灰皿が置いていないので、スタッフに訊いてみると、「この部屋が禁煙だからありません」と言ってのける。
「公式で喫煙を選択して予約したんですが。。。」と喫煙部屋の希望を改めて告げると、しばらくお待ちください。部屋を確認してまいります、と。
待たされること10分。戻ってきたスタッフは、このグレードの部屋の喫煙部屋は満室で用意できない。しかし、ジュニアスイートのベランダでよろしければ喫煙いただけます、という提案を用意してきた。
こちとら、吸えるんならどこでもいいのであって、快く了解する。自宅でもホタル族なわけだしね。

※ちなみにこの予約システム、帰宅してから再度、別の予約を入れてみたが、やはり「喫煙」のリクエストは予約結果に反映されない。
調べてみると、グループの宮ノ下富士屋ホテルや湯本富士屋ホテルでは条件検索が正常に行われているが、箱根ホテルでは行われないことが判明した。要するに「喫煙」で絞り込むと、前2者はガクンとプランと部屋数の検索結果が減るのに対して後者は変動しないのだ。これがスタッフに予約情報が伝わらない根本かと。
チェックアウト時に初日のスタッフからチェックイン時のトラブルを詫びる言葉があったので、改善の可能性を伝えはしたので、今後どう変わるのか。変わらないのか。


こうして通されたジュニアスイートは入ってすぐがダイニング兼書斎。中扉を開けてすぐ右がバス・洗面台とトイレ。そこから2段下ってベッドルームという仕様。
ここからプライベートバルコニーへ出られるので、そこで吸ってくださいねというわけだ。スーペリアツインからグレードアップされたのは良いと感じたのは束の間、存外使いづらいこの部屋の仕様が明らかになる。

まず、公式サイトに掲載されているジュニアスイートの配置図と明らかに部屋のレイアウトが異なるのだ。
これも滞在中公式(Wi-Fi使えます)を見て気づいたのだが、適宜浴室周りのリニューアル工事が行われているようで、公式に掲載されているジュニアスイートの内装写真と、配置図はリニューアル後のそれなんですね。
私が通された部屋はリニューアルを待つ部屋だったというわけ。


ハワイなんかのスイートでたまにあるやつ。バスルームとベッドルームの壁面が開放されるという、なんともメンテナンスを無視した造作である。

故に水周りの使い勝手がよろしくない。以下挙げる。
*浴室の換気扇が多分動いていない。
*そのくせ浴室の奥にガラスとガラスドアで仕切られたトイレスペースには換気扇が無い。ゆえに(大の)臭いがこもりまくる。
*洗面、シャワーのお湯の出が遅い。


一昔前の設計思想。バスタブでシャワーを浴び、そこから改めて湯張りをしないといけない。
今時、センスのいいビジネスホテルでは、洗い場が付くところはある。

*(リニューアル後と異なり)、シャワーブース兼洗い場が無い。幾らなんでも同じグレードでこのババ引かされた日にゃ怒るヒトも出てくるわな(よって実は売られていない部屋なのかもしれない)。
*(リニューアル後もそうなのだが)洗面所とトイレを同じ部屋にしなきゃいけないの?このグレードで。臭いの件もあるので、トイレは個室を別途設けるべきではないかと思う。
*(蛇足だが)スーペリアツインからグレードアップ扱いなので、「ロクシタン」のアメニティは用意されておらず、スーペリアツインに一人取り残された際、バスルームを覗いて確認したアメニティと同じでした。つまり、ベランダに灰皿置いて、アメニティをグレードダウンさせた、ってことだよね。立派だこと。

そして温泉問題である。
このホテルは最近の改装で、温泉室が二箇所ある。大雑把に言うと、夜は3階が男湯。4階が女湯。そして朝はこの逆なんだけど、今回の滞在ではかなり嫌な思いをした。
恐らくこの問題はこれから先、2016年以降の温泉宿、如いてはホテル業界全般に関わる問題だと強く思う。
さて、そもそも箱根ホテルの温泉はその浴室面積が客室数と比べて狭いのである。だから、今年、客室をつぶして新たに温泉部屋に改装したのだが、それにしても狭い。
湯船は3階4階とも内湯と半露天風呂、二つの浴槽が用意されているのだが、どれも3人も同時に浸かれば精神的限界だと個人的には感じるし、しかも今回ひどかったのはアジア人観光客の温泉マナーの悪さ。
初日の夕食前、浴室に入って目を疑ったのが湯船に浸かり、浸かりながら桶で湯船のお湯を頭から掛けまくってているアジア人がいたこと。この時点では判らなかったが、こいつが湯から上がり浴槽のヘリに腰掛け、タオルで垢すりを始めたので早々と引き上げる途中すれ違った仲間がハングルでこいつに語りかけたので韓国人なんだろうね。
そして翌朝、朝食前にひとっ風呂、と思いつつ、もしやここでもアジア人観光客が幅を利かせているのでは?と思い、脱衣所から浴室の様子を伺ってみた。。。
露天風呂には浴槽に膝から下を浸し越し掛け、陰部にタオルを載せ、スマートフォンの画面を覗き込むアジア人が。内湯にはその仲間が。。。
その場で入浴は諦め、食後、チェックアウトまでの時間でもう一度覗いてみたのだが、ここにも昨日見た覚えのあるアジア人が。。。

因みにここは富士屋ホテルグループなんだけど、経験上、湯本の富士屋ホテルの大浴場の脱衣所には「携帯電話禁止」の張り紙があちこちに貼ってあるのに、ここでは見かけなかったなと。
いやあ、スマホ見ながら風呂はいるヤツ、初めて見たよ。

先週、ホテル評論の専門家と話す機会があった。そこで伺った話。
アジア人観光客の増加とそれに伴うインバウンド需要で、ホテル業界はその稼働率の高さに沸いていると。京都などでは一介のビジネスホテルでも一泊2万、3万は当たり前の売り手市場であると。
だがしかし、一部のホテルとホテルマンはすでに気付いていて、次の手を打ってきていると。
それは何かと。
*外国人観光客の受け入れ比率を格段に落としている。
*高止まりしていた宿泊費を、かつて適正な価格で泊まっていた日本人が納得できる水準まで下げてきている、というのです。

今回の経験はまさにタイムリーな体験でした。彼から話を訊いた直後の体験でしたから。
外国人観光客というのは政治や経済動向で客足がぴたっと止まることも想定しなければならない。それなのに彼らのほうだけを見てビジネスしていると、旧知の顧客である日本人から見向きされなくなりますよ、という危機感を抱いているのだ。

ではここを含めた箱根の温泉はどうなのでしょう。
この秋、湯本の「吉池旅館」の日帰り温泉を利用した際、一般宿泊棟を通って大浴場へ向かうのだが、今時珍しく、客室扉横に「menehune様」という前垂れが掛かっているのね。それがすべて英語表記のアジア人名なんですよ。
どうやら、アジア人に「箱根」「熱海」という温泉ブランドは深く訴求されているようで、このあたり、長年苦境に耐えてきた熱海や、大涌谷警戒レベル騒動で揺れた箱根がどう捉え、対応していくのか。そしてこれらの温泉エリアで、日本人はどの施設をチョイスすればハッピーなのか?

とても面倒な、2016年以降の課題だと思います。
結論から言えば、外国人観光客のオミットを表明した施設を狙いますけどね。今の気持ちなら。
あくまで、マナー啓発の問題で、思想上の話じゃないですよと。

建築から25年を迎える箱根ホテルは、すでに現状に対応できているか厳しい側面がある。
内外装に階段を多用するため、バリアフリーではない。恐らくロビーから1階のレストランへ向かう階段は視覚的に迷彩化しているのでかなり危険だ。

そして竣工当時は斬新であったろう内外装はもはやメンテナンス不可能な状況を醸しており、これは箱根に限らず、自然と共生するホテルの宿命であろう。


しかし、ところどころ目に付く蜘蛛の巣やミドリ苔は何とかならないのか。ケルヒャーとタッグ組めないのかしら。

朝食のレストランで「ブッフェ形式ですので・・・」と案内された点は好評価。「バイキング」と言わない、という点で。
しかし、オペレーションには疑問が。人件費の問題なんだろうけど、オムレツを提供するコックが一人しかいないのだ。コンロは二口あってその片方だけでせっせと集中する滞在客の対応に追われている。みんなオムレツ大好き(皮肉だよ)なので、そこにヒトが溜まる。通路が塞がる。よって食事している方々のテーブルの間を縫って、奥にある料理を取りにいかざるを得ない。
もう一人のコックが作業するスペースがあるのかまでチェックはしなかったが、土曜の朝でこの混雑なのだから日曜の朝はどうしているんだろうと。
もしくは、料理の仕方は明るくないけど、空いているもう一口のコンロを使ってコックはんは同時進行的マルチタスク対応が出来なのかしら。

便数が少ないながら、小田原駅から送迎バスが出ている点はマル。往復利用で2,100円ほど節約できる。

いまどきホテル館内の自販機と、冷蔵庫内の飲料は観光地価格な上に種類も乏しい。
周辺にコンビにはあるのか、とスタッフに訊くと、歩いて30分のところにセブンがありますとのこと。目の前が暗くなったが、気を取り直して周辺を散策すると、徒歩2、3分のところに酒類を販売している「自称コンビニ」店がある(むしろオアシス!)。平日の夕方、開店しているのはここだけ。活用されたし。
また、ホテル周辺の平日(の夕食)はどの飲食店も開いていないので注意。

※因みに、宮ノ下の富士屋ホテルは徒歩5分圏内にコンビニにありますよ(ローソン)。湯本の富士屋ホテルも少し歩くけど、片道10分でコンビニあります(セブン)。

富士山を客室から望める立地は素敵なので、温泉施設が狭く、客室温泉で無い同ホテルは豊富なオプションとホスピタリティで存続を図る方向なのだろうか。
メンテナンスフリーな建物に建て替えるのもひとつの手かもしれません。


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