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映画、『ハクソー・リッジ』(原題:Hacksaw Ridge)を観た。


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映画、『ハクソー・リッジ』(原題:Hacksaw Ridge)を観た。

内容に関して少しネタバレあります。




第2次世界大戦の激戦地〈ハクソー・リッジ〉で武器を持たずに、たった1人で75人の命を救った男の実話から生まれた衝撃作

銃も手榴弾もナイフさえも、何ひとつ武器を持たずに第2次世界大戦の激戦地〈ハクソー・リッジ〉を駆けまわり、たった1人で75人もの命を救った男がいた。彼の名は、デズモンド・ドス。
重傷を負って倒れている敵の兵士に手当てを施したことさえある。終戦後、良心的兵役拒否者としては、アメリカ史上初めての名誉勲章が授与された。
なぜ、彼は武器を持つことを拒んだのか?なんのために、命を救い続けたのか? いったいどうやって、奇跡を成し遂げたのか? 歴戦の兵士さえひと目見て言葉を失ったという〈ハクソー・リッジ〉の真に迫る戦闘シーンが、“命を奪う戦場で、命を救おうとした”1人の男の葛藤と強い信念を浮き彫りにしていく─実話から生まれた衝撃の物語。【公式サイトから】


最近のお約束となっているが、映画にしても、飲食店にしても予め下調べをしないで現場に臨むことにしている。公式サイトや、食べログ的なものは後から見て、自分の印象と比べてみる。そのほうが多分面白いから。

というわけで、『ハクソー・リッジ』を観てきた。
キューブリック監督の『フルメタル・ジャケット』もそうだけど、本作も、主人公が小隊の中でどのようなポジションに置かれ、周囲からの評価が戦場でどう変わっていくかが見所。
さらに本作では主人公のデズモンド・ドス(アンドリュー・ガーフィールド)の幼少期からを見せることにより、観客に彼の倫理観がどのように醸成されていったのかをきちんと教えてくれているので、感情移入しやすいのだが、彼の主張は当然のことながら軍隊内では通用せず、軍法会議に掛けられる羽目になるのだが。。。

この件や、戦場での八面六臂の大活躍をこれでもか、と見せられると、【ただ運が良かった男】として見えてくるから、心の濁った自分を責めたくもなる。

軍法会議が閉廷する際の〈助け舟〉は戦時下でも憲法がきちんと機能する国、アメリカを表現したように見えるが、その主張が通るなら、弁護側で主張できなかったのかしら?とも思うし、デズモンドの父親がかつての上官に〈助け舟〉を出してもらうよう手を回すシーンも、会議室開けてすぐのところに、あんな上級将校が座ってるか?とか思わないわけじゃない。その着座位置って、カメラに目配せするためのポジションだよねえ、とか、若干のご都合演出かなと。

にしても、ここまで、脇を固める役者陣がどれも魅力的で、もう堪らん状態。
特に主人公の父親役のヒューゴ・ウィーヴィングはん。
エージェント・スミス〉でおなじみだけど、本作での駄目オヤジからホワイトナイトまでこなす力量には脱帽です。

沖縄戦の戦場シーンは町山はんがラジオでおっしゃっていた通り、恐らく映画史上最もグロい描写がこれでもか、と出てきます。にしても、気分が悪くなるほどではないと思う。
menehuneも松本零士はんの〈戦場まんがシリーズ〉を読みふけった経験上、日本軍の兵装考証の的確さは観ていて違和感を感じなかった。文句あるヒトはいるんだろうけどね。
特に重機や軽機が米軍に損耗を与える描写は萌える(例えですよ!)

歩兵同士の半ば肉弾戦を映画として見せる、その見せ方として新鮮だったのは、【兵士がやられる様】ですね。特に心を刺す(例えですよ!)のは魅力的な音響効果とともに繰り出される日本軍の銃弾が、米兵のヘルメットを貫通し、さらに頭部を貫通して後ろに抜ける、という見せ方を各シーンで多用していること。
一方、同シリーズでも描かれた、主人公は辛うじて銃弾がヘルメットに兆弾して助かるとかね。
製作陣は〈戦場まんがシリーズ〉参考にしたのかしら、とも思えるほど。

事程左様に、本作における、兵士の被弾率は過去のどの映画よりも格段に高く、バンバン兵士は敵兵の銃弾に当たり負傷もしくは戦死する。
誤解を恐れずに書くが、これほどスタイリッシュな第二次大戦物の戦闘シーンは観たことがない。
そして、これは【映画】という表現作品なので、menehuneが勝手に盛り上がることに関してもお咎め無しでお願いしたい。

それでも、このように過酷な〈ハクソー・リッジ〉という舞台において、武器を持たない衛生兵である主人公には弾は掠りもしないのである。これを【幸運】と言わずして、何が幸運か?

そしてラストのカメラワークです。神との会話を示唆している見せ方ですね。

それと、煙草飲みは、当然のごとく、劇中で兵士たちがスパスパ喫ってますから、注意です。
観賞後の一服が美味かったこと。

個人的には〈ハクソー・リッジ〉という戦場が、沖縄戦において、どのような位置を占め、その攻略が戦局にどのような影響を与えるのか。
なぜ航空機による援護がないのか、というあたりを示してくれたらより興味深かったかもしれません。
玉砕を意味する〈例の儀式〉もメル・ギブソン側から見た〈フジヤマ・ゲイシャ〉以上のものを意図して見せているのかどうかは疑問です。
そもそも、日本の観客でもこの儀式の意味を理解できる割合は、そう多くないような気もする。


でも、これはもう一回観たいかも。

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