2018年10月9日、火曜日は石風呂が男湯の日。檜風呂が女湯の日。デイリーで入れ替わります。
〈湯河原温泉ちとせ〉は正午12時から20時まで日帰り風呂の営業を行っています。
※毎水曜日のみ14時からなので注意
通の御仁なら、〈仲居ちとせ〉を想起されただろう。
神奈川県職員のための保養施設ですが、一般も利用できます。
週末の14時以降はチェックインした宿泊客の利用が増えるので、狙い目は正午からの2時間。フロントで入湯税込の入浴料を支払い、2階の浴場へ。
浴場入口。ここで靴を脱ぎ右側の下駄箱へ。
脱衣所は脱衣かごだけなので、セーフティーボックスが休憩処にある。冷水は無料。
此処のいいところは施設が新しいわりに、利用者が圧倒的に少ない点。こうして紹介するのも躊躇われるほど、人には教えたくない日帰り温泉なのです。
「味がある」温浴施設と、「ただ古い」それとは、ヒトにより感じ方の差があるだろうけれども、新しい施設の温泉なら、嫌がる方も少ないでしょう。
それと特筆すべき点として挙げておきたいのが、浴室の向きですね。
脱衣所から浴室へ通じる扉を開けると、浴室が差し込む陽光で非常に明るいです。設計上浴室が南側に面して配置されていて、幸いその方向に陽をさえぎる建物もないためです。浴槽に差し込む日差しがキラキラして、湯に浸かる幸福感が数倍にも増す仕組みです。
※一般に、仮に浮遊物があった場合、日が差し込む浴槽は「それ」が判別しやすくなるというハンデを負うのだが、ここでこの要素を感じたことはありません。
日替わりで、男湯と女湯が入れ替わるのですが、檜風呂の方は同じ南向きの設計ではあるけれど、少し窮屈な印象です。脱衣所とトイレの位置関係、追いやられた水風呂、新しいとはいえ、若干くたびれ始めた檜風呂など、満足度は石風呂のほうに軍配が上がります。
それにしても、日替わりで双方の湯を堪能できることに変わりはなく、これを以ってお勧めできない要素でもないことは付け加えておきます。双方の湯ともに、半露天風呂もあります。
パウダールームも清潔です。
日中、レストランの営業はしていないのと、日帰り客用の寛げる休み処は最低限ですが、PWつきのWi-Fiが利用(自己責任)できるので、書き物をするもよし、WEBで午後の予定を組むのもよいでしょう。
一般料金は税込1,489円。レンタルタオルは515円。
湯河原の観光とグルメの旅の一環に加えてみてはいかがでしょう。

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