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富士通 27型ワイド デスクトップパソコン 〈ESPRIMO WF2/C3〉 を使ってみた印象。


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2018年11月、パソコンを富士通の〈ESPRIMO WF2/C3〉に入れ替えました。今回は同機を使ってみた印象をまとめておきます。いい加減、Windows7を使うわけにもいきませんし、無線LANにもBluetoothにも対応していない自作タワーPCはスペック的にも見劣りするように。USBなんて、1.1なもんですから、デジカメで撮影したRAWファイルをコピーするのに結構待たされてしまいます。

さらに、アニメ『君の名は。』のUltra HD Blu-ray(ウルトラ エイチディー ブルーレイ 略称:UHD BD)を再生できるパソコン環境をしばらく模索していたのですが、一向に光明が差しません。現在、パソコンでUltra HD Blu-ray の再生を行うには、高い処理能力だけではなくクリアしなければならない様々な基準がありますが、既存の多くのパソコンではその基準を満たしていないのです。パソコン工房から発売されたコンパクトな対応モデル、例えば〈STYLE-C13N-i5-UHS-BD〉は魅力的でしたが、完売状態が続いており、再販のめどが立っていないようです。

そんな中、menehuneの目に飛び込んできたのは、富士通からリリースされた〈ESPRIMO WF2/C3〉 でした。カタログモデル名は、〈SPRIMO FH-X/C3〉ですね。年の瀬を新しいPCで過ごしたかったので、即決して検討に入りました。標準メモリ(8GB)が心もとなかったのと、公式通販サイトで「My Cloud」に会員登録すると、割引クーポンが適応されることから、「富士通ショッピングサイト WEB MART」でカスタマイズを行い、購入しました。

 



「富士通ショッピングサイト WEB MART」でカスタムしたスペックは次のようなものになりました。

商品名 ESPRIMO WF2/C3 4K液晶モデル(一式)
・OS:Windows 10 Home 64ビット版
・CPU:Intel Core i7-8750H (6コア/12スレッド/2.20〜4.10GHz)
・メモリ:16GB (8GB×2) [デュアルチャネル対応]
・ストレージ:約256GB SSD+約3TB HDD
・光学ドライブ:Ultra HD Blu-ray& BDXL対応 Blu-ray Discドライブ(スーパーマルチドライブ機能対応)
・ディスプレイ:27型ワイド 4K(3840×2160) スーパーファインLH液晶
・テレビ:BS4K・110度CS4Kチューナー×1 + 地上・BS・110度CSデジタルチューナー×2 (ダブル録画対応)
・カメラ:HD Webカメラ内蔵 (有効画素数 約92万画素)
・無線通信:内蔵 (IEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠+Bluetooth v4.2準拠)
・拡張I/F:HDMI入力×2、HDMI出力×1、USB3.1 (Type-A)×2、USB3.0×2
・カラー:オーシャンブラック
・キーボード:ワイヤレス・キーボード
・マウス:BlueLEDワイヤレス・マウス
・Office:Office Personal 2016 (個人向け)
・Office互換ソフト:なし
・セキュリティ:マカフィー リブセーフ 3年版
・主な添付品:ACアダプタ、単4形乾電池×4 (テレビ選択時はリモコン、単4形乾電池×2追加)

テレビチューナーの搭載はカスタマイズ項目なのと、利用する個人の環境により、ケーブルの長さが異なるため、室内のアンテナ端子と本機を接続する分波器は付属しません。チューナー付きモデルを購入された際には、分波器を別途購入する必要があります。3-5千円と結構な値段になります。

こうして11月中旬にオーダーした〈ESPRIMO WF2/C3〉は、2018年12月初旬に我が家に配送されました。今まで使っていた自作PCから各種データをコピーし、使っていたアプリケーションを〈ESPRIMO WF2/C3〉にセットアップし、付属していたセキュリティソフト、「マカフィー リブセーフ」をアンインストールし、従来使い続けてきた、「カスペルスキー セキュリティ」をアクティベートしました。

また、従来使っていたタワーPCには、Cドライブ以外の後付け内臓HDDが3台もあったので、USB3.1で〈ESPRIMO WF2/C3〉に接続する、センチュリー「裸族のカプセルホテル USB3.1」〈CRCH35U31CIS〉も導入することにしました。
ケースにさくっとHDDを差し込めば、準備完了の便利な奴です。完全にUSBデバイス感覚でHDDを扱えます。気を付けたほうがいいのは、背面の空冷FANの影響で、内部最下部の床面に細かなダストが積もるあたりでしょうか。

CRCH35U31CIS内部に積もった埃

CRCH35U31CIS内部に積もった埃

CRCH35U31CIS内部に積もった埃

CRCH35U31CIS内部に積もった埃

【追記】
半年間メンテナンスしないでおいた結果を報告しておきます。
〈CRCH35U31CIS〉は、エアフローがちゃんと行われている証左だとは思うけれど、内部に細かい埃が堆積しています。買い替える前に使っていた自作のタワーPCを思い出します。ただし、綿棒が入り込むクリアランスが確保されているので、清掃は楽にできます。電源を切ってから、マキタのハンディクリーナーで埃を吸い取り、綿棒で掃除機が届かない場所のほこりを掬い取っています。

 

『君の名は。』のUltra HD Blu-rayの鑑賞も果たし、綺麗な画質にため息が出ましたね。ただし、これはあくまで今まで使っていた〈FlexScan SX2462W〉で同作のBDを鑑賞した際との差異ですが。

そんな中、トラブルに見舞われました。スリープ状態から復帰できない、また電源ボタンを押しても起動しない、といった症状が頻発したのです。サポートに電話して、指示されるまま復旧作業を行いましたが、症状は改善しません。対応がサポートから工場に変更され、工場の担当者から連絡をいただきました。初期不良として新品交換という提案を受けたのですが、肝心の納期が年越しになるというのです。この時点で、12月25日です。余りの間の悪さに自身を呪いました。折角、新年を新しいPCで迎えられると思っていたのになあ。担当者に一通り文句は言いましたが、受け入れるしかありません。改めて納期の連絡をいただくということで電話を切りました。しかし結論としては、12月29日に代替品を配達してもらい、同時に故障品を回収することで決着しました。不幸中の幸いといいますか、富士通スタッフの対応には感謝するしかないでしょう。
しかし、もう一度同じ作業を繰り返さなければならないので、年末はそれ以外のことに手が回りませんでした。
その後、2019年に入り、2か月が経とうとしていますが、これといったトラブルは発生していません。それでも〈ESPRIMO WF2/C3〉を使用していて、感じたことや気づいたことはいくつかあるので、検討される際の参考になればと思います。



1)ほこり対策
ほこりの舞わないクリーンな書斎などで本機を使用されるという恵まれた使用環境をお持ちなら構わないだろうが、書斎兼寝室など、使用する場所によっては見る間にほこりが積もるものです。

〈ESPRIMO WF2/C3〉は空母サラトガよろしく、モニターのてっぺんに通風孔があるのでなおさらです。そこで、menehuneは通電しないときはカバーをかけるようにしました。サンワサプライの〈マルチカバー〉です。2000×1500ミリのポリエステル・クロスなのですが、こうして、就寝時などはすっぽり本体を覆ってしまいます。ほこりの多い冬場なので完全ではありませんが、かなりの効果があります。

 

 

 


2)ディスプレイは動きません
通常のPCモニターをイメージしないことです。〈ESPRIMO WF2/C3〉のモニター部は上下方向には動かせませんし、首を振ることもできません。わずかに後方へモニターを傾斜させることができる程度です。

3)飲み物等をこぼす心配
※画像は筐体を持ち上げたところ。4隅を35ミリの円形ゴムで支えている。ふたつのサブウーファーが確認できる。
※それなりにチリが積もっているのがお分かりだろう。まめな掃除は必要でしょう。
〈ESPRIMO WF2/C3〉の筐体部下には4ミリ程度の空間しかありません。また筐体の上端90ミリの所からモニター部となるため、ドリンクをこぼした際のリスクが高くなりがちです。制振ゴムを敷いてみてもいいかもしれません。カップ麺なのどの汁物もモニターや筐体にいろいろ飛んでしまうので、避けたほうが賢明かも。
この点については、特にノートPCでも従来から同様の対応策はあったので、本機だけの注意点ではありませんけれど。少なくとも、タワーケースからケーブル這わせて別添えのモニターで視聴する環境とは異なりますので、より注意が必要、と言えましょう。

【追記・オーディオプレーヤーとしてのESPRIMO WF2/C3】

防振ゴムマット

〈ESPRIMO WF2/C3〉の筐体部下のマージンを増やすために防振ゴムマットを敷いた。音量を上げるとビリ付きがあったのを抑える目的もあります。
※ビリ付きは、あくまでmenehuneの使用環境での現象かと思いますが

ESPRIMO WF2/C3に防振ゴムを敷いてみた

これで今までの地上高4ミリだった本機の地上高が15ミリとなった。これでビリ付きが抑えられるかどうか、iTunesで試してみました。結果、ビリ付きはなくなりました。

オーディオプレーヤーテスト用のiTunes

モニターテスト曲は、Steely Dan の『West Of Hollywood』。疾走感のあるJAZZフュージョンの佳曲です。聴きどころの後半のSAXソロも含めいい感じで鳴ってくれます。イコライザーを”ジャズ”に変更してあげるとなおさら。本体のビビリも抑えられています。続いて、Bill Conti による映画『Right Stuff』のオリジナルサウンドトラックから『Yeager and the F104』。立ち上がりから重低音のオーケストラサウンドが鳴り響きますが、ここでもビビリは起きません。豊かなオーケストラサウンドを感じます。
最後に Pet Shop Boysのベスト盤から『New York City Boy (US Radio Edit)』です。ズンドコズンドコとディスコビートが気持ちい楽曲ですが、バランスよく聴かせてくれます。さすが〈パイオニア〉との共同開発スピーカーですね。ただし、スピーカー自体の出力(4W/ワット)はさほどのものではない(公表されていないかも)ため、やはり設計思想上、書斎のデスクで聴く範囲において、いい音で鳴る、というレベルのものです。リビングの大インチTVの下部に別途装着したサウンドバーの迫力を期待してはいけません。

4)Blu-ray Discドライブの作動音は大きめ
27型の比較的大きな画面とはいえ、本機の基本的な運用として、数メートル離れて動画を鑑賞するというよりも、ライティングデスクの一番奥に本機を置き、ライティングチェアに腰かけて動画を鑑賞する、というスタイルでしょう。そうすると、本体と鑑賞者の間には600-700ミリ程度の間隔しかありません。しかも、BDドライブは鑑賞者の正面にありますから、それなりの大きさでドライブ音が響きます。本機は「大きなノートPC」的な構造のため仕方ありません。

5)液晶パネルはSDRでHDR対応ではありません。しかし!
4辺狭額縁デザインで高輝度・広視野角のパネルを搭載した、没入感の高い大画面27型液晶一体型デスクトップパソコンですUHD BDに対応した光学ドライブを搭載してはいますが、残念ながら、〈ESPRIMO WF2/C3〉搭載のディスプレイの輝度は標準ダイナミックレンジ(SDR)です。HDR非対応となります。購入者特典で、パネル交換サービスとか将来やってくれないかしら。
しかしながら、ここで、重要な情報を付け加えておきます。富士通に確認したところ、本機のHDMI出力端子から外部モニタに接続し、本機のUltra HD Blu-ray対応ドライブで再生した映像を外部モニタに表示できるとのことです(もちろん社外品なので作動の保証はありませんと付け加えられましたが)。どうしてもHDR対応モニタで、UHD BDを再生されたい方は、本機をUltra HD Blu-rayプレーヤー兼オーディオバー、として活用できる、いう理解でいいでしょう。

6)使っていて気持ちい点
やはり、画面のサイズが大きいので、マルチタスクで作業ができる点が大きいですね。今まで使っていた 〈FlexScan SX2462W〉は、当時は最高級の1970×1200ドットでしたが、DTP作業や、ブラウザとMSアプリを同時に立ち上げると、使いづらかったですが本機〈ESPRIMO WF2/C3〉はそんなことはありません。27型ワイド 4K(3840×2160) 画面がもたらす作業エリアの拡大は、作業に対するモチベーションが大きくなっているのが意識できます。
最初のうちは文字の大きさ調整に戸惑いますが、じき慣れます。
それに、気軽にライティングデスクでBDやUHD BDを観賞できる環境というのは2019年初頭の現在、貴重な存在であることは確かです。menehuneは殆どTVを観ませんが、それでも、本機に搭載されたチューナーで、地デジと4Kコンテンツを観ることができるアドバンテージは気持ちがいいものです。
アニメ『氷菓』を本機で見直した際も、映像の美しさに感激しました。

案外面倒なWindows10のシャットダウン操作ですが、本機はすべてのプログラムを終了させたのち、付属のリモコンでシャットダウンが行えます。もちろん起動もリモコンでOKです。地味ですが結構便利です。本体ボタンへのアクセスが減るということは、経年による手垢が付着することを防止してくれます。


以上、富士通 27型ワイド デスクトップパソコン 〈ESPRIMO WF2/C3〉 を使ってみた印象は、追って気づいた点を追記していくつもりです。

メモリを載せ替えた記事です。

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