menehune旅写真プラス

menehuneの写真旅の記録。ヨコハマ、京都、北九州など、SONYの一眼レフデジカメα900、α99、そしてミラーレス一眼カメラα7で撮影した写真とインプレッションを紹介します。お気に入りの温泉、映画、グルメ、アニメのインプレもたまに更新します。


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【増補】2009年7月5日、ヨドコウ迎賓館(旧山邑邸)へ行ってきた。


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※2009年当時の記事を増補、再掲載しました。
関西出張の帰りに、淀川製鋼所のゲストハウスとして保存されている、ヨドコウ迎賓館(旧山邑邸)に行ってきた。
Frank Lloyd Wright  (フランク・ロイド・ライト)設計の国内で現存する数少ない物件で、国の重要文化財に指定されている。

ヨドコウ迎賓館


撮影はSONY A900とminolta AF17-35 F3.5G または、AF70-210 F4の組み合わせです。

 

阪急神戸線芦屋川駅から徒歩10分も歩くと、山裾の林の間に特徴的な建物が顔を出している。開森橋の上から撮影。


近くを流れる芦屋川から、斜面に階段状に施工されている迎賓館を望む。
夏場で緑が生い茂っているが、冬場ならもう少し全体像が見渡せるのかも。


建物を崖下から仰ぎ見るように、急峻な通称「ライト坂」をしばらく行くと、入口が現れます。


玄関に至る途中に公衆トイレとドリンクの自販機があります。その代わり、建物内のトイレは(もちろん)使えません。さあ、敷地の内部へ進みます。


サービス、メインテナンス用の通路が右方向に延びています。本当はこういうところを見たいのだけれど、我慢して左方向へ進みます。


程なく玄関が見えてくる。
開館の10時少し前、カラッと晴れてはくれませんが、夏場の朝の強い光が、建物にコントラストの高い影を落とす。


ついにやってきました。ヨドコウ迎賓館(旧山邑邸)のファサード(車寄せ)です。
写真では見えないが、玄関は思っていたよりもかなり狭い。もっとも家具は概ね設え物なので、後から搬入するなんていう思想はなかったんだろうし、別途搬入口があるのかもしれない。
ちなみに「公式には」建物内部の撮影は禁止されています。
【追記】その後、2010年に内部撮影が解されましたので、このとき撮影させていただいた画像も2019年の今日、掲載します。


玄関のドア、これだけしか開口部がありません。




建物のそこかしこに大谷石が用いられている。
旧帝国ホテルでも多用された大谷石だが、加工のしやすさの反面、風雪への耐久度に問題があったようだ。
明治村へ移築され、玄関周りのみ僅かに原形をとどめるそれを見てもよくわかる。

ヨドコウ迎賓館(旧山邑太左衛門邸)は1918年にライトによって設計された。
フランク・ロイド・ライトが日本の滞在期間を終え帰国したのは1922年。その後も建物は着工されず、1924年上棟式が行われたことが後の調査で確認されている。
実際の設計監督者はライトの日本での弟子である遠藤  新が務めている。
建物の随所に配置されている飾り銅版は建物内部の売店でキーホルダーとして販売されています。


1階で受付を済ませ、2階への階段を上がると、まず応接室が現れます。南側一番奥のガラス戸を開けて、バルコニーへ出ることができます(現在はクローズ)。さて、左下の尖ったものの正体は。


大きな暖炉の装飾です。どうやって開閉するのだろう、とは思いますが、天井には明り取りを兼ねた通風口が並んでいます。


左右に配置された大きな窓が、額縁効果を演出していますね。ベンチに座れないのが残念です。


飾り棚も全体に統一された衣装が素敵です。


南側から北側を。暖炉脇の階段室に戻り、3階へ上がります。


3階の長い廊下は、西側に天地を目いっぱい使った大きなガラス窓によって、とても明るくなっています。


西日が差し込むと、光と影の共演がみられることでしょう。


3階はほとんどが和室です。もう少し時間をかけて見てみたかったですね。
緑青を吹いた銅板の欄間が面白いですね。


北側の階段を4階に上がると、天井周りの装飾が特徴の食堂に続きます。右奥が厨房、手前にはカウンターが設えてあります。モダンです。


天井の明り取りの小窓が凝っていますが、水漏れしそうです。


食堂南側からは、実際にバルコニー(屋上)に出ることができます。


バルコニーを出たあたりから食堂方向を。


大阪湾まで見渡せます。


3階と4階から階段を通じてそれぞれアプローチが可能です。右下の階段下ると、


大谷石の装飾がここでもアクセントになっています。ここを下ると、


3階和室側の出入り口があります。
7月5日は日曜日。見学者層を観察してみると、私と同年代の40代中年男性はいないことに気づく。
偶然だろうか。この日は圧倒的に学生と思われる女性が多い。
みな熱心にメモを取り、カメラのシャッターを切っている。
建築関係の学生だろうか。服装ひとつとってもそこらではしゃいでいる若い娘とは違い、「個性」が垣間見える。
滞在時間は10時の開館からおよそ90分ほどだろうか。
その間遭遇した客層は
女学生風・約10名
男子学生・1名
親子づれ・1組
そしてわたし、といったところ。
のんびり見学できたのは嬉しい限り。

3階の売店にはこの建物の関連グッズが販売されている。
個人的なお勧めは東側立面図をモチーフにしたTシャツ。白・黒2色あります。
恐らくここでしか買えません。
日本では旧帝国ホテルの業績があまりにも大きいため、米国における住宅設計の巨匠という評価は案外知られていないかも。
有機的建築を標榜し、米国では〈Falling Water〉 など数多くの実績を残したフランク・ロイド・ライトの国内において唯一現存する貴重な住宅遺構であることは間違いない。
(旧・林 愛作邸はもはや別物)
1974年、重要文化財の指定で、大正期の建築物・第1号指定も意義深いこと。
桜の季節にもう一度訪れてみたい。

【2019年2月追記】
このとき訪れてから、ここ2年、修復工事のため休館していたことを知った。
当時書いたとおり、桜の時も近いし、計画してみようか。

 

 





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