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RAKURO 京都 by THE SHARE HOTELS に泊まってみた。


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RAKURO 京都の外観

RAKURO 京都 by THE SHARE HOTELSの概要

リノベーションホテル「HATCHi金沢」や「LYURO東京清澄」など、その場所にしかない新しい出会いと体験に溢れたホテルを展開する「THE SHARE HOTELS」の5店舗目となるホテル。それがRAKURO 京都です。RAKURO 京都 -THE SHARE HOTELSはオフィスビルをリノベートしたホテルで2018年5月に開業しました。リノベーション住宅を手掛ける株式会社リビタが運営する飲食、店舗、シェアスペースで構成する複合型ホテルシリーズのひとつです。

 

宿泊日 2019年4月
ホテル名称 RAKURO 京都 by THE SHARE HOTELS
開業日 2018年5月
URL https://www.thesharehotels.com/rakuro/
住所 京都府京都市中京区常真横町186
電話番号 075-221-0960
部屋番号 509
客室グレード スタンダードツイン
客室面積 19~22平米までばらつきあり
Pの字レイアウト ×
ベッドサイズ 110×不明×2台
客室スリッパ ×ビニール使いまわし

 

RAKURO 京都 by THE SHARE HOTELSのロビー

RAKURO 京都の外観

RAKURO 京都 by THE SHARE HOTELSのエントランスです。そもそも入口ドアが手動なのがいただけません。階段の段差もあります。このホテル、奥行きはあるのだけれど、空間の使い方があまり上手ではない印象です。手動ドアの先は売店の陳列棚となっています。最近よくある、自動ドア、風除室、自動ドア、という設計思想じゃないようです。入口が北側というのも、なんとなく抵抗があります。

(階段にではない)最初から躓きました。チェックインしようとホテルの扉(手動、しかも重い)を開けると、フロントのスタッフ二名は片方は直接、もう片方は電話で外国人客とやりあっている。何かの手違いなのか意思の疎通ができていいないのか、両方もめてそう。しばらくフロントすぐ前のソファで待っていると、電話を終えたスタッフの手が空いたようだ。と思ったら、扉から新規の家族連れがやってきてフロントへ一直線。おいおい、私が待ってるの、あんた気づいてるよね。
で、家族連れののチェックイン手続きがようやく終わった様子なので、カウンターに近づき、「手が空きましたか?」と皮肉の言葉を送ると、すみません、と詫びが入ったが、なんか全般あまり覇気が感じられないんだよね。スタッフは全員私服です。いい意味フランクそうですが、元気はありませんね。

RAKURO 京都 by THE SHARE HOTELSの客室

RAKURO 京都509号室内部

このホテル、スタンダードツインのこの部屋には(内線)電話がありません。フロントで渡されるルームキーホルダーはパスケースの使いまわしです。少し抵抗がありますね。ELVはカードキーをかざさないと動かない仕様。もはやスタンダードですね。
ベッド幅は非情の110センチ。ほんの少し空いていた2台のベッドをくっつけて幅220センチにして寝てやりました。ダブルルームが押さえられなかったんですよ。

RAKURO 京都ELVホールの内線電話

フロントへ連絡を取る場合、ELVホールまで行かなくてはいけません。

RAKURO 京都509号室の内部

上に挙げた画像と公式のスタンダードツインの画像を比べてもらえれば、いかに詐取的に掲載されていることがわかるだろう。部屋ごとに差異があるならそれを明らかにするのが良心というものだろうし、後々揉める元を摘むことになる。洗練された情報誌に掲載されたからといって鵜呑みにしてはいけない。その答えがここにあります。
リノベートによる多様性を主張するのは構わないが、消費者を惑わすのは良くないです。ここにも京都のホテル事情の功罪の部分が透けて見えてきます。

以前も書きましたが、廊下と客室とのマージンを考慮しない設計が増えましたよね。比較的狭い廊下の向こうに解放された居室があるイメージですね。menehuneが提唱する「Pの字レイアウト」です。この若干のワクワク感が好きだし、廊下という共有スペースから少しでも距離を取りたいというゲストの心理的側面もあでしょう。設計思想の差だと思うが、以前のホテルはたとえシングルでも、入口、そして左右にユニットバスを経てベッドの有るスペースへという「導線」がひとつの方程式とて機能しており、これが一種の安心としてこれもまた機能していたんだと思う。これは決して「効率」という保守的な思想ではないと思います。この画像の部屋のように、menehuneが提唱する「Pの字レイアウト」を完全に無視したレイアウト。公式サイトを見てもこんな現状は載っていません。

RAKURO 京都509号室の内部

スリッパも抗菌タイプの使い回しビニールタイプです。幸い前泊したホテルの使い捨てスリッパをもらってきたので助かった。今時このスリッパはないんじゃないでしょうか。RAKURO 京都 by THE SHARE HOTELSの客室でいうと、目覚ましの類、時計がありません。メモパッドやペンもありません。もうね、あとなにがないんだろうって、楽しくなるレベルです。ドアの覗き窓もありません。靴ベラをひっかけるフックの位置が低すぎます。
ベッドのライトは明るさの調整ができないのと、この位置から動きません。天井からぶら下がる提灯型の照明も同様です。よって、フットライトというか、就寝時に少しだけ室内照明をつけておく、という選択ができません。リノベート物件だからでしょう。水回りへの導線はご覧のように段差があります。館内Wi-Fiは 常時SSL化していない(https://が付かないサイト)を弾く仕様のため、結構見られないサイトがあります。

RAKURO 京都509号室の内部

洗面も公式の写真とはイメージに差がありすぎです。DURAVITの洗面台のボールに水をためるポップアップ(蛇口の後ろについているスライド式の金具)も見当たりません。帰宅後調べると、下部の配管部にレバーがある仕様だそうですが、日本じゃ一般的じゃないですよね。
【追記】
後日考えたら、同様の独立洗面のホテルは、おおむね同じ仕様のようです。つまり、漏水事故を防ぐため、洗面台に水を貯められない仕様にしているんですね。

RAKURO 京都509号室の内部

洗い場付きのユニットバスです。

RAKURO 京都509号室の内部

バスタブは広くなく足は伸ばせません。


RAKURO 京都509号室の内部

最上階の5階で、窓は南側になりますが、眺望はほぼありません。全館禁煙。しかも、喫煙場所はロビー周りはおろか館内には一切ありません。スタッフに訊くと烏丸丸太町のファミマ店頭に灰皿があるのでそちらを案内されました。大丈夫かね。


RAKURO 京都の屋上です。屋上はこのホテルの数少ない美点。

五山の送り火を眺めるには重宝しそうです。そのときのレートは高そうですけどね。

RAKURO 京都屋上から眺めた大丸ヴィラ

大丸ヴィラの屋根と煙突を眺めることもできます。建築ファンは嬉しいでしょう。

RAKURO 京都のセルフキッチン

コンドミニアムという概念は昔からありますが、旅に出てわざわざ自炊するヒト、させるヒトがいるのかしら? でも、RAKURO 京都 by THE SHARE HOTELSのシェアスペースにはそういう方向けのセットが一通り揃っています。

滞在時の夕食・朝食・コンビニなど

RAKURO 京都 by THE SHARE HOTELS のある烏丸丸太橋の交差点には夕食処、居酒屋、コンビニが一通り揃っています。またホテル自体のレストランも朝食と夕食(晩酌)には力を入れているのでそちらを利用してもいいでしょう。さらに付け加えると、近隣にのホテルにも魅力ある朝食を提供するレストランがありますので、朝食選びにも困らないはずです。老舗の日本料理と洋食屋もすぐ隣にあるので、繁華街ではないにもかかわらず食事情は恵まれているといっていいでしょう。

 

RAKURO 京都 by THE SHARE HOTELS へのアクセス・ほかまとめ

今回、いくつかの新築ホテルを巡ってきて、感じたのは設計の自由さとその幼さ。気を衒うことを優先して、使うものの立場に立った設計をしているか疑問です。なぜ水回りに向かうここに、こんな段差があるのだろうか? この辺りはリノベートホテルの注意点です。

故に今後のホテル選定の一つの指針を示すとすれば、以前も書きましたが、公式サイトに客室の図面を公開しているホテルは買い、と主張しておきます。誰が好き好んでベッド脇1メートルもない空間の先に客室の扉があるホテルを選ぶだろうか。

あるムックには、「宿泊者だけでなく地域の人も利用できるライブラリーとラウンジを備える」とあるが、セキュリティ大丈夫なのかと思ってしまいますね。実際はレストランや公共スペースなど良さげなところだけを持ち上げ、肝心の客室にはなんの言及もしていないのだ。これから旅程を組む人にアドバイスをするとしたら、客室イメージの確認と、希望を伝えよう。「部屋は『Pの字レイアウト』ですか?」と訊いてみるのもいいかもしれません。案外通じるのでは、と自負しています。

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