宿泊日 | 2020年11月 |
ホテル名称 | リーガグラン京都 |
開業日 | 2020年7月 |
URL | |
住所 | |
電話番号 | 075- |
部屋番号 | 607 |
客室グレード | シングル |
客室面積 | 約20平米 |
Pの字レイアウト | 〇 |
ベッドサイズ | 140×195 |
客室スリッパ | 〇使い捨てタイプ |
2020年7月、JR京都駅八条口に開業した、〈リーガグラン京都〉に泊まってきました。今回はそこで感じた良い点と気になる点をまとめておきます。以前紹介した〈ホテルヴィスキオ京都 by GRANVIA〉同様、ホテル1階に宿泊者専用のコインロッカーがありますが、このコインは流通している硬貨を使用するタイプでも、硬貨返却式のものでもありません。いわゆるゲーセンのコインゲームなんかで使われている、それ単体では何の価値もないコインをフロントでもらい受ける必要があるのです。知らずにエスカレーターで3階に上がり、フロントマンに荷物の預かりを依頼すると、いかにも面倒くさそうに件のコインを渡されました。幸先最悪のスタートです。因みに一つのロッカーには機内持ち込みが許されているトロリーケースが余裕で収まります。荷物を出す際はコインは返却されないので、再度預けたい場合は面倒でもまたフロントに赴かねばなりません。
外出先から戻り正式なチェックインです。エスカレーターの左奥を進むと、宿泊者用ロッカールームと喫煙所、そしてエレベーターがあります。
ホテルの印象は一言で言って、「狭い」。しかし後述するように、20平米強あるシングルルームはバスルームも広く不満はない。てきめんに狭いのはロビー周り。日曜日(翌日は平日)だというのに、夕方のチェックイン時は3つあるフロントに列ができた。ただ、チェックイン自体はタッチパネルを併用したスマートなオペレーションで外国人や年寄りは戸惑うだろうが、概ね満足。フロントマンの受け答えも物腰柔らかく、荷物預かりを依頼したときのスタッフの対応とは大違いだ。時節柄、健康状態の申告書類の記入と検温が行われました。
朝食についてはチェックイン手続きが終わった後、レストラン脇の専用予約テーブルで朝食時間を15分おきに事前登録する仕組みだ。紅葉観光の繁忙期のせいだろう、通常7時開始が6:45に繰り上がっており、その時間の希望を出しOKとなった。
リーガグラン京都3階のロビースペース。
公式サイトには客室レイアウトの図面掲載もあり、しかも窓際から入口側を撮影した写真が載っていたので、Pの字レイアウトが事前に確認できました。壁面を上手く利用したハンガースペース。部屋用のスリッパと大浴場へ向かう際に使う外履きスリッパ(リユース)が用意されています。
バゲッジラックも標準装備。こういうところに目が届くのはリーガロイヤル系ホテルの強みでしょう。
必要最小限の丸テーブルと、胡坐のかける椅子があります。20平米の部屋に140センチ幅のベッドは無理をしない範囲でバランスがとれています。時節柄加湿機能付き空気清浄機は助かりますね。ベッドメイクは、シーツの向こうに長い髪の毛が透けて見えるという、ちょっと嫌な感じ。大変だろうけど、こういうところはちゃんとやらないと。
寝心地は柔らかい印象。ちょっと物足りないですね。マットはもっと硬い方が好みです。ベッドスロー(上からかけてある帯状の布)がかけてあります。
シングルルームだがお水は2本用意されている。しかし1泊につき1本しか飲むな、と注意書きが。なぜ最初から1本だけにしておかないのだろう。ここはシングルルームなのに。コーヒーは「KEY COFFEE」のインスタントですが、それ自体をどうこう言うつもりもありません。因みに、写り込んでいる〈Rentio〉の箱は、ホテル気付で送ってもらったレンタル機材〈α7sIII〉が入っています。
大きめのサイドボードには金庫と冷蔵庫がレイアウトされ、大きな収納スペースも棚3段分確保されています。連泊する際には便利でしょう。ただいったんここに私物を収納してしまうと、忘れ物には注意です。
宿泊約款などの以前は紙ベースでファイルされベッド脇に置かれていたものは、全て室内のTVで確認(しないけどね)することができます。最近の傾向でもある大浴場とコインランドリーの利用状況も確認できます。
独立洗面台とトイレの分離がなされていて、トイレの個室もかろうじて許容できる広さです。各引き戸とも「バタン!」と閉まらないストッパー機能付きです。
バスルームの洗い場は濃いグレーのタイルがあしらわれ、赤カビなどが目立たない仕様です。風呂椅子もあります。手摺付きの浴槽は140×79(110×68)センチと広めの類に入ります。シャワーのスライドレールも装備されています。
洗面台の蛇口とシンク間も適度にスペースがあり、手洗いに難儀するすることはありません。アメニティは一式そろっていますが、入浴剤はありません。バス/ボディタオルは二組用意されていないあたりに管理した跡が窺えます。これについても、ここはシングルルームなのでこれで異論はありません。
お茶のセットは宇治「京都茶園」の玉露と宇治紅茶のティーバッグが2包づつ提供されます。茶器にもこだわっているようです。にしてもコーヒーカップが見当たりません。
京都駅八条口の大半のホテル同様、客室からの眺望は期待できないと思った方がいいでしょう。それでも隣のビルの壁でないだけましでしょう。北側に位置する窓からは京都駅側に位置するホテルやマンション群が。
珍しく、ストッパー付きの縦すべり出し窓で換気ができるようになっています。
リーガグラン京都の客室階には各階に自販機があり、アルコール類も提供されています。ただ、特にビールの値段は高いです。
バースペースの奥が朝食会場です。
お茶とコーヒーはレストラン入口側に分離配置されています。
朝食はお重に入った料理と、玉子と魚の温製料理、味噌汁、ご飯と香の物が提供され、ドリンク、デザート類は手袋をしてセルフとなります。
7時前なのに食堂は満席。でも事前予約制なので捌ける自信はあるのでしょう。上の画像のように、お重とご飯セットまでは素早く提供されますが、温製料理は提供に時間がかかっているようで、隣席の親子からは不満がもれていました。にしても、お重の料理も適度に温かく、気を遣っている印象を受けました。おそらく3段重の時点・状態で何らかの加温を厨房で行っているはずです。
ジュース類とデザート類は手袋をしてセルフサーブ式です。それ以外のブッフェは行われておらず、ご飯のお代わりもスタッフに頼みます。
冒頭に書いたように、特に共用スペースが狭いこのホテル、食堂の全体像は満席時このようになります。公式サイトでは大浴場をアピールしていますが、お世辞にも広いとは言えませんし沸かし湯なので、お好みの入浴剤を買い込んで、部屋の浴槽の方がリラックスできるかもしれません。
今回の京都滞在は、政府が推進した「Go To トラベル」キャンペーンに乗っかる形になりましたが、特に個人店で朝食を提供するお店がコロナ禍で撤退、休業している状況もあり、極力ホテルは朝食付きプランをブッキングしました。こうしてあえて避けてきた各ホテルの朝食事情を体験すると、色々見えてくるものもありました。このあと別のホテルレビューで言及します。
ホテル周辺には、個人で経営する店舗面積をクリアした喫煙できる居酒屋が数件あります。以上書いたように、開業から日が浅いにもかかわらず、ごく一部を除きスタッフの動きは洗練されている印象。20平米と狭いながら工夫の凝らされた客室も好印象。眺望を我慢できるならGo To割引前の価格が1.8万円。〈リーガグラン京都〉は選択肢の一つとして検討できるでしょう。