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ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC に泊まってみた。


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ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC

宿泊日 2020年11月
ホテル名称 ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC
開業 2020年7月
URL

https://www.gate-hotel.jp/kyoto/

住所 京都市中京区蛸薬師通河原町東入備前島町310-2
電話番号 075-256-8955
部屋番号 705
客室グレード エッセンシャルダブル
客室面積 23平米
Pの字レイアウト

ベッドサイズ 180×203
客室スリッパ 〇使い捨てタイプ

 

ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC旧立誠小学校跡地の活用事業として、既存校舎の一部を保全・再生し〈立誠ガーデン ヒューリック京都〉として運営しています。「ヒューリック」というのは、最近になって耳にするようになった旧芙蓉グループのディベロッパーです。旧校舎の1階に店舗、2-3階に個性的な客室を配し、新築のホテル棟を加え、2020年7月に開業しました。今回は開業したばかりの〈ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC〉に宿泊して気付いた点をレポートします。

最上階の8階にフロントとテラス付きのレストラン/バーを有する〈ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC〉。ホテルのフロントと食堂は大抵低層階というセオリーを逆手に取った大胆な発想です。余裕をもってレイアウトされたフロント回り。スタッフは若干洗練さにかけますが、気に障るほどではありません。Go To割引前の価格が2.2万円。

フロントとは逆方面には、バーとレストランの空間が広がります。通路途中にあるトイレの奥に喫煙所があります。二重扉とほぼ真っ暗な照明で、長居したくなくさせることに成功しています。


バーのテラス席からの眺めは近年の京都ホテル界隈において、特筆すべきものかも知れません。京都に数ある外資系ラグジュアリーホテルもここまでの眺望を実現したところはそう多くはないでしょう。

テラス席から中望遠レンズで撮影しました。レストラン菊水、南座、八坂の塔、清水寺などが一望できます。


すべての客室階に自動販売機がありますが、アルコールの提供はありません。旧校舎棟は散策して楽しい空間です。


宿泊者用のジムスペース、旧小学校の〈自彊室(じきょうしつ)〉が保存されています。

3階には宿泊者用のラウンジが用意されています。パティオは陽気のいい頃は気持ちよさそうですね。1階には「BLUE BOTTLE COFFEE」など、魅力的な店舗のほか、「立誠図書館」も入居しています。このホテルに大浴場はありません。


通された部屋は705号室。エレベーターホールから少し歩く、建物のほぼ南端に位置します。

はい、典型的なPの字レイアウトです。


バゲッジラックがない代わりに広い物置を配置。

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大容量のクローゼットが二つも並んでいます。

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真新しい客室はそれだけで気持ちがいいものですが、落ち着いた雰囲気がさらに気持ちを高揚させます。デュベスタイルのベッドカバーは足元だけの巻き込みで、楽にカバー(掛け布団)を剥がせます。


気になったのは、クッションの数が多すぎるんじゃないの?という点。他のゲストがぞんざいに床に放り投げている様を想像すると、この多すぎるクッション問題というものが見えてきます。清潔感の担保という点において、本当に必要なのでしょうか。クッションって。ベッドスロー(上からかけてある帯状の布)も同様です。


加湿機能付き空気清浄機は標準装備。ボード類がない壁面にダイレクトに壁掛けTVが設置されています。あまり見かけない造作かもしれません。


ティーセットは「祇園辻利」の煎茶とほうじ茶のティーバッグが1包づつ。「プリミアスティー」のアールグレーが2包用意されています。ミネラルウォーターのボトルも2本。「ネスプレッソ」のコーヒーカプセルも4つ用意されています。点数は多めですね。


キャビネットは効率よく什器を収納できるようになっています。


ラップトップPCがかろうじて置ける丸テーブル。


リクエストを出した甲斐があって、705号室は東山ビューのナイスな眺望です。
残念なことにこのホテル、河原町通に面した部屋はいくら高層だろうと、そう眺望は望めません。その点、高瀬川側の部屋(高層階)は概ね遮蔽物なく東山の眺望を満喫できます。それ以外にも、北は三条バスターミナル 、東は知恩院、南は南座から清水寺までが望めるのです。

メンテナンスのことを度外視しているのかしら、と感じずにはいられない機能が窓が開く点です。ラッチを倒して外側に押すと、縦すべり出し窓の要領で僅かですが外気の取り込みができます。しかも2箇所もです。

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これもメンテナンスのことを考えるとリスキーですが、壁掛けTVの取り付けアームがパンできます。ゲストがぶつかって大ごとになる可能性もあるので、採用しているホテルは多くありません。でも窓際のソファでTVをみるとき、この機能はとても便利です。

f:id:sepyas:20201129114843j:plain普通はボードを造作してTVを保護するものですが、この部屋についてはそうった養生は施されていません。ベッド周りにはUSB端子、無線LANのほか、最近のホテルにはかえって珍しく有線LANケーブルの差込口もあります。

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水回りスペースにはストッパー機構付きの大きなスライドドアが据え付けられています。

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引き戸を開放すると、扉付きのバスルームが現れます。

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便座と洗面スペースは共用スペース。客室レイアウトが掲載されている公式サイトは好感が持てる一方、客室の参考画像が発展途上の印象はぬぐえません。また、レイアウトではトイレが独立して配置されていますが、この部屋の場合、実際は洗面台と同じ配置で、広めのユニットバス的レイアウトという結果になっていたのは若干残念。

f:id:sepyas:20201129132259j:plain洗面スペースの照明は直上のLEDライトのほか、鏡周りに別途メイク用のものを装備しています。

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洗面台も奇を衒ったものでなく利用しやすいです。

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入浴用化粧品としてのバスソルトと、これも珍しく、ハンド&ボディクリームが用意されています。

f:id:sepyas:20201129132305j:plain洗い場の床材は人工大理石で汚れが目立つかも。バスタブは130×70センチ。実内寸は105×55センチと客室面積の割に浴槽は狭い部類に入ります。風呂椅子はありますが洗い場も広くはありません。

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東山からの日の出です。このホテルのおいしいところを味わいたいなら、電話でもメールでも事前に確認することをおススメします。「東山に面した眺望が望める部屋はどのタイプで、予算的に許されるのか」。下調べをした上で、後は予約時に一言口頭で、もしくはネット経由なら「備考」欄にリクエストを書いておきましょう。このホテルの場合、ツーリスト経由の予約だったにもかかわらず、リクエストに対する真摯なお返事をいただいたことも付け加えておきます。ただし今回はたまたま希望が通りましたが、一事が万事このように行くわけではない点も理解した上でことに臨みましょう。

f:id:sepyas:20201129114855j:plain東山から昇る朝日を拝めるホテルは、実は京都市内でそう多くありません。朝陽が差し込む客室はやはりいいものです。180センチ幅のベッドは快適でした。あと、隣室のドア音や物音はたまに聞こえてきます。

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朝食会場へ向かうアプローチも、遠景が視界に入ってくることで、夜とは趣を変えて見えます。

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朝食は、レストラン「Anchor Kyoto」でいただきます。和洋選べますが、和食全は限定提供のようです。

f:id:sepyas:20201129143720j:plainこの日は一瞬陽が射しただけで、朝日は雲に隠れてしまったので、朝食会場は少し暗い雰囲気です。理由は判りませんが、7:30頃の会場はさほど混雑していませんでしたし、料理もさほど待たず提供されました。

f:id:sepyas:20201129114612j:plainしかし残念だったのは朝食の質。和定食を選んだのですがどれも冷たい。すべて冷蔵庫からいま出してきました、という体。特にここからの冬、サーヴ前の加温手段の導入は課題でしょうね。洋食なら都度調理のはずなので、問題ないかも知れませんが。
昔泊まった飛騨高山の純和風旅館の朝食で、調理人が手配できないのだろう、前日の晩に作り置きされた朝食を提供されたことがありました。雪の舞う真冬の高山市内の旅館でいただく冷たくなったサバの塩焼きの味気ないことといったらない、そんなエピソードを思い出しました。

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〈ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC〉は、宿泊料金がいまのまま推移していくならおススメできるできるホテルです。ホテルからの提案は入居テナントを含め多彩なので、眺望にこだわらず、滞在中カーテンなどは開けないよ、という向きにも、ホテルライフと周辺の観光を楽しむ積極的な滞在プランがあるからです。交通の便も悪くないので、トータルバランスはとれています。

一点、三条木屋町辺りは昔から朝のカラスが騒がしいのが問題となっていましたが、今回訪れた際も、木屋町通のそれは相変わらずでしたね。

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