11月下旬、京都で撮影してきた4K動画をYouTubeに上げました。今回は紅葉の模様が中心です。撮影に使ったカメラボディは、2020年10月にリリースされたSONYのミラーレス一眼〈α7SIII〉、レンズは〈SEL1224G〉、ジンバルはMOZA 〈AirCross 2〉です。撮影で回った場所は、南禅寺、河合神社、北野天満宮もみじ苑、下鴨神社糺の森です。
編集は〈Adobe Premiere Pro 2020〉です。〈α7SIII〉のメニューでプロキシを同時記録したので、編集にはそちらを代用しました。カメラの記録仕様は幅1280ピクセルで画質は固定です。エンコードは、〈Adobe Media Encoder〉で行いますが、「YouTube 2160p 4K Ultra HD」でエンコードした画像を見てみると、プレミア上のプロキシ動画では気付かなかった画像の乱れが生じています。試しに元のMP4ファイルを〈VLCメディアプレイヤー〉で確認してみると、郊外個所にノイズが乗っていることがわかりました。
以前書いたとおり、撮影に使用したカードは「Gigastone 256GB マイクロSDカード A1 V30 100MB/s マイクロ SDXC UHS-I U3 C10 Class 10」です。一方、今回の撮影に関しては、動画設定は、[XAVC HS 4K]、フレームレートは〈60p〉、記録設定は、〈100M 4:2:2 10bit〉としました。SONYのカメラ仕様書を見直すと、〈α7SⅢ〉の場合、この設定だと、推奨メディアのビデオスピードクラスが〈V60〉以上です。これが影響しているのでしょうか。あと、今回の撮影で使用したアクセサリーとして、〈Rycote (ライコート) マイクロウィンドジャマー〉というものがります。α7のマイク穴に装着する風防として、YouTubeなどで推奨している動画がありましたので、今回使ってみましたが、お勧めできません。
例えるなら大量の猫の毛を束ねたウィンドジャマーなのですが、割と簡単にシール部分が剥がれてくる(カメラ側は大丈夫。問題はジャマー側の接着面)のと、その際大量の抜け毛が生じます。火で炙れば解消する、なんて裏技も紹介されていますが、そんな苦労をするくらいなら最初から製品としてどうなんでしょう? マウントのCMOS部に入り込んだりしたら面倒です。確かに一定程度の風防の効果はありましたが、リスクも大きいです。menehuneは今後使うつもりはありません。この製品の両面シールだけを流用して、ピンマイクの風防をカットする自作の方が抜け毛もなくよさそうです。
MOZA〈AirCross2〉は、特に「糺の森」の動画部分をご覧いただければお解りの通り、十分に効果を発揮していますが、普通に歩いている状況ではある程度の縦揺れは発生してしまいます。長回しならなおさらです。およそ3キロ弱のダンベルを不自然な腕の位置で支えながらの撮影になりますので、運動不足のおじさんにはやはり堪えます。ジンバルに注力するのなら、足腰と上腕は鍛えるべきでしょう。「ジンバル歩き」ほど大袈裟でないにしても、不自然な態勢で歩いていると、てきめんに腰に来ますから注意。
ファンクションダイヤルの操作は比較的容易に習得できますが、それでもジンバルのスイッチオンの前に行うバランスとりは面倒です。結構シビアな重量バランスなのに、肝心の各種アームの動きが硬すぎて、微妙な重量バランスをとるのに苦労するのです。それでも、映画『シャイニング』ばりのスムーズな撮影がたまにできると嬉しいですね。
今後も習熟していきたいですね。
今後もこの秋撮ってきた京都動画をいくつかご紹介します。