menehune旅写真プラス

menehuneの写真旅の記録。お気に入りの映画、書籍とアニメのインプレ、ライフハックもたまに更新。


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MINOLTAのカメラとレンズの広告を記録に残しておく(1)SR・XE・X1MOTOR


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訳あって、少し昔の雑誌を手に入れる機会があって、手放すまでの間、なかなか貴重な広告を目にする機会があったので、歴史的記録の意味合いを込め、数回に分けてご紹介します。このブログでも何回か記事にしたミノルタのオールドレンズですが、銘玉といわれるレンズがときに高値で取引されている今日、当時の販売価格はいかほどだったのだろうか? と思うことが幾度かありました。何かの際の参考価格的資料にもなるでしょうし、公的資料の一助にもなるかなと思い、載せることにしました。

ミノルタ、1975年の広告

定跡はいらない。必要なのは完璧なシステムだけ。
だからこそ、一眼レフはシステムで選ぶべきだ。
篠山紀信



1975年(昭和50年)の雑誌広告です。カメラボディに関しては、〈XE〉はともかく、〈SR505〉や〈SR101〉〈SR-T〉なんて、ほとんど聞いたことのないモデル名が列記されていますね。当時のミノルタのフラッグシップモデル〈X1〉のボディが129,000円です。拙ブログで何度か作例を掲載している〈MCロッコール 58mm F1.2〉が50,000円なことがわかります。※ただしこの広告に掲載されているのは後期モデルです。
とある資料を参考にさせていただくと、1975年当時、給与所得者の平均年収が203万円(現436万円)、コーヒー1杯200円(現500円)、銭湯が100円(現490円)だそうです。

1977年(昭和52年)の雑誌には、各モデルの広告も掲載されています。

ミノルタSRの広告

傑作を自分の手で創る充実感を知ると、妥協が許せなくなってきます。露出合わせも自分の手でというメカ派にはミノルタSRです。納得のいくまでイメージを追ってください。撮る人のテクニックを問いかけてくるSRのメカニズム。その完成度の高さは、数あるミノルタ一眼レフの原点としてゆるぎない位置を占めています。優れた一眼レフを送り出すことだけを考えてきた技術と頻出管理から生まれたSR。西独の「TEST」誌では数多くの日本の35ミリ一眼レフの中で、ミノルタSRが最高点を獲得しています。

いま一線で活躍している多くのプロ作家たちがその昔、ミノルタSRで腕をみがいてきたという話も、SRの高度な内容を知る人には納得がいきます。マニュアルだから使っているうちに自然と写真が基礎からわかってきます。操縦性に優れた追針式露出計の連動方式を自由に使いこなせたら、AEカメラも怖いものなし。さらに撮影情報が一目でわかる情報集中ファインダー、19年間不変のミノルタマウント。ロッコール交換レンズも駆使して、さらに大きな世界の手創りに挑戦してみたくなる一眼レフです。

マニュアルの使いよさ・・・・・・・・・ミノルタSR

作品を自分で創る充実感と楽しさを追求した高級一眼レフ〇ワンタッチ1/8回転、19年間不変のミノルタマウント〇理想の開放測光TTL方式〇明るく見やすい情報集中ファインダー〇多重露光機構(SR505のみ)〇フイルムシグナル、メモホルダー(SR505のみ)
SR505・ボディのみ¥49,000 ・50mmF1.7付¥69,000より・ブラック・・・・・・・・・¥4,000高

・ケース・・・・・・・・・¥4,000

SR101・ボディのみ¥43,000 ・50mmF1.7付¥63,000より・ブラック・・・・・・・・・¥4,000高

・ケース・・・・・・・・・¥4,000

 The Minolta Concept   激写のコンセプト



ミノルタXEの広告

男のロマンチシズムは、精巧なメカニズムを得て完成します。ミノルタXEを大胆に手に迫ってください。むずかしい露出のことは忘れて、心ゆくまで映像表現に専念してください。ミノルタXEは完全自動露出です。エレクトロニクス工学の粋と、ミノルタ伝統の一眼レフシステムが見事な結合を見せています。事実、「アサヒカメラ」をはじめ各カメラ専門誌でも、使いやすさやすぐれた性能など、その完成度の高さが認められている実力派です。男の感性を完成させるメカニズム、それがミノルタXEです。

精巧なメカニズムはまず音に出る。そんな感じの静かで軽快なシャッター音。精度が高く耐久性に優れた金属幕縦走り新シャッターを合理的に組込んでいるからです。それに巻上げ角130°の巻上げレバーで操作性、機動性よりもスムーズ。明るく見やすい情報集中ファインダーや操作ミスを防ぐ安全装置、さらには手にしっくりなじむボディデザインなど使いやすさがすみずみまで。 もちろん19年間不変のミノルタマウントを採用。豊富なロッコール交換レンズで新しい映像の世界をつぎつぎと楽しめます。

エレクトロニクスとメカニズムの見事な結合・・・・・・・・・ミノルタ XE

従来のミノルタ一眼レフシステムの数々のすぐれた特長をいかし露出を完全自動化〇静かなシャッター音、スムーズな巻上げ〇明るく見やすい情報集中ファインダー〇撮影ミスを防ぐ安全装置〇多重露光システム〇フイルムシグナル〇オーバー、アンダーも可能な露出補正装置

XE・ボディのみ¥76,000 ・50mmF1.7付¥96,000より・ブラック・・・・・・・・・¥4,000高

・ケース・・・・・・・・・¥5,000

EXb・ボディのみ¥60,000 ・50mmF1.7付¥80,000より・ケース・・・・・・・・・¥4,000 

The Minolta Mechanism

激写のメカニズム


ミノルタX1の広告

これはもうプロの感覚。 連続撮影のミノルタ X1モーター。 毎号この誌上で読者諸兄をうならせている篠山紀信氏の迫力あふれる「激写」も、このミノルタ X1モーターによる作品。いまや広く一流プロ作家の方腕となって活躍している高級モータードライブ専用機です。 世界でも初めてのファインダー交換式、TTL完全露出機構など、高度な内容にもかかわらず、フイルム装填さえすればあとはチャンスを待つだけの簡単さ。あなたの美意識に真っ向から挑戦してくるメカニズム。それが X1モーター。

モータードライブカメラは普通のカメラと比較して、機動作動ともに複雑なうえ過酷なまでの連続撮影に耐える性能を要求されます。ミノルタはまずこの点を徹底的に追及、プロのご愛用にこたえています。新開発のAE-Sファインダーとの組み合わせでTTL-AEモータードライブの機能を最高に発揮するミノルタX1モーター。つねに適正露出を保証するコマ速度自動調整をはじめ、数々のシステムを徹底的に自動化。もちろん19年間不変のミノルタマウントを採用。あらゆるロッコール交換レンズで新感覚の世界へ飛躍できます。

 自動化への徹底追求・・・・・・・・・ミノルタX1モーター
ミノルタ一眼レフの優れた特長を生かし簡単な操作を実現〇ファインダー交換式〇適正露出優先のコマ速度自動調整〇電動巻上げ自動停止機構〇すばやい電動巻戻しと巻戻し自動停止機構〇巻上げ自動リセット〇ファインダー、フォーカシングスクリーンは交換可能〇±2EVの撮影ができる露出補正機能〇機動的なグリップスイッチ〇操作ミスを防ぐ安全機構

標準価格・・・¥294,000(AE-S ファインダー・バッテリーパック・ハンドストラップつき)その他アクセサリー多数

The Minolta Feeling

激写のフィーリング

 


この頃のmenehuneは中学に上がるころで、カメラの何たるかなど、ほとんど知らない時代でしたね。確かコダックの110カメラと、確かコニカのレンジファインダーカメラを父親から借りて撮影するくらいでしたね。
こうやって3種の広告コピーを読み比べると、入門機のSRにもいい点がある。中級機のXEは先進性をうたい、X1MOTORは職業写真家が使うファインダー、フォーカシングスクリーン交換式のプロ仕様と、三者三様です。

あと何度かに分けて、ミノルタの広告をご紹介します。


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