過去に購入していて、キッチンストッカーで眠っていたオールインワン・パスタ〈ラ・プロンタ〉の賞味期限が迫ってきたので、ローリングストックの一環で試食してみました。手元には、
*ポルチー二茸のパッパルデッレ トリュフオイル付
*スパゲッティ・アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ
*具だくさんのミネストローネ・クラシコ
*チーマ・ディ・ラパの職人風オレキエッテ
*サルデーニャ産マグロのからすみスパゲッティ レモン風味
以上5種類の即席パスタがあります。日本国内でのオールインワン・パスタ〈ラ・プロンタ〉シリーズ展開当時は、これにもう一つ、*いかすみのリゾット いかすみペースト付、というラインナップがありましたが終売となっています。公式サイトはこちらです。
LA PRONTA〈ラ・プロンタ〉シリーズは、お鍋ひとつで本場イタリアの味が楽しめる無添加・厳選素材にこだわった、本場イタリア発の即席パスタシリーズです。〈ラ・プロンタ〉が生まれたプーリア州は、イタリア有数の野菜や果物の農産地で、古代ローマ時代から食物を乾燥させ、風味と栄養価を高く保持しながら長期保存するという食文化があったそうです。〈ラ・プロンタ〉は、同地で代々高級食材店を営んできたティベリーノ家が、長い経験で培った確かな眼で素材を厳選して、古代から伝わる手法で丁寧に野菜を乾燥し、無添加コンソメやハーブ、 パスタを合わせて仕上げた、お鍋ひとつで作れる、画期的なオールインワン・パスタです。お鍋にお湯を沸かすだけで簡単に本場イタリアの味が作れるとの触れ込みです。
このページではオールインワン・パスタ〈ラ・プロンタ〉シリーズひとつひとつの試食の過程を追加しながらまとめておきます。今日作って食べてみるのは、スパゲッティ・アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノです。
- スパゲッティ・アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ
- チーマ・ディ・ラパの職人風オレキエッテ
- 具だくさんのミネストローネ・クラシコ
- サルデーニャ産マグロのからすみスパゲッティ レモン風味
- ポルチー二茸のパッパルデッレ トリュフオイル付
スパゲッティ・アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ
ナポリ発祥のアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノは、簡単なだけに素材が命。ほうれん草とトマトを使用したイタリアンカラーのパスタにスペイン産の大粒にんにくがたっぷり。小気味よい辛さの唐辛子が美味しさのポイントです。市場価格は税抜900円です。
【調理方法】2人分(ゆで時間10分)
1)鍋に水600mlを入れ沸騰させ、 パックの中身をほぐし入れます。
28センチのアルミパンでは乾麺がはみ出してしまい焦りましたが、菜箸で馴染ませていくと徐々に収まるようになります。公式サイトではオーバル型のお鍋を推奨していますが、十分代用できます。バスタ全体がお湯に浸るようにして蓋をします。
2)中火にしてときどきかき混ぜながら、 お玉1/2杯ほどの水分が残る程度まで調理します。(10分程度)
3)火を止め、残った水分をパスタに吸わせるように1分ほど蒸らします。
4)皿に盛り付け、仕上げにオリーブオイルを大さじ1杯ほどかけて出来上がりです!
スパゲッティ・アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ 2人前 【調理時間10分】
さて、熱いうちに試食です。。。まず感じたのは塩味少なっ! ということです。それが故にパスタの小麦感が強く口中に広がり、例えるならオーガニックパスタで有名な〈アルチェネロ〉の有機全粒粉パスタを食したときの感覚に似ています。調理方法が間違っていたのか、もう少し蓋をかぶせてボイルすべきだったのかもしれません。殆ど蓋はしないままでしたから。商品パッケージにもお好みで塩を加えてくださいと書かれているので、デフォルトでは塩分量は抑えているのでしょう。それにしても小麦粉を噛んでる感を払拭するため、menehuneは〈マキシマム・ナチュラルスパイス〉を振りかけて急場をしのぎました。塩味以外のうま味感もこれで調整できたので、あとはおいしく食べ進めることができました。
〈ラ・プロンタ〉スパゲッティ・アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノのラベルを確認すると、100gあたりの塩分は1.6gなので、200gでも3.2gほど。添加物不使用なのはいいのですが、ジャンクな味にならされているヒトにとっては物足りない味付けかもしれません。商品は2人分としていますが、成人男性なら一人でペロッと行けちゃう量ですね。味変して飽きないようにする必要はあるかもしれません。以上、本場イタリアのオールインワン・パスタ〈ラ・プロンタ〉スパゲッティ・アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノを試食してみました。次回もここに追記します。
チーマ・ディ・ラパの職人風オレキエッテ
「オレキエッテ(小さな赤ちゃんの耳)」と名付けられたパスタです。日本ではほとんど売られていないイメージですよね。「チーマ・ディ・ラパ(西洋菜花)」との組み合わせはイタリアで定番のレシピだそうです。市場価格は税抜900円です。
【調理方法】2人分(ゆで時間10分)
1)鍋に水650mlを入れ沸騰させ、 パックの中身をほぐし入れます。
2)中火にしてときどきかき混ぜながら、 お玉1/2杯ほどの水分が残る程度まで調理します(10分程度)。オレキエッテはロングパスタではないのでアルミパンからはみ出ることもありません。
3)火を止め、残った水分をパスタに吸わせるように1分ほど蒸らします。
4)皿に盛り付け、仕上げにオリーブオイルを大さじ1杯ほどかけて出来上がりです!
それでは熱いうちに試食です。エキストラ・ヴァージンオリーブオイルをかけたところとかけていないところでは味が全く違います。もちろんオイルがかかっている方がおいしい。小麦粉臭さはさほど感じません。乾燥野菜のソースも味わいがあっていいですね。ラベルを見ると、内容量150gに対して食塩相当量は4.05gなので、塩味が足りないと感じることもありません、それでも〈マキシマム・ナチュラルスパイス〉を振りかけるとさらに旨味が広がるのも確かです。
ラベルにあるように、スパイスを加えてオリーブオイルもたっぷりかけると美味しくいただけますね。逆に言うならオリジナルの味付けはやさしいというより若干物足りないというのが正直な感想です。以上、本場イタリアのオールインワン・パスタ〈ラ・プロンタ〉チーマ・ディ・ラパの職人風オレキエッテを試食してみました。
具だくさんのミネストローネ・クラシコ
トスカーナなどイタリア中部で愛される、豆を使った伝統的な野菜スープで9種類の野菜に、ファッロ(古代小麦)トスカーナなどイタリア中部で愛される、豆を使った伝統的な野菜スープ。市場価格は税抜900円です。
【調理方法】2人分(ゆで時間10分)
1)鍋に水1000mlを入れ沸騰させ、 パックの中身をほぐし入れます。パッケージに記載された「おもてなしアレンジ」にあるエキストラレシピを参考に、ベーコンを炒めておきその油分を含んだアルミパンに水を投入し、コク味を増そうという作戦です。
2)中火にしてときどきかき混ぜながら、 十分に火が通るまで煮込みます(18分程度)。
3)具沢山のスープなので、汁気は少なめに仕上がります。
4)皿に盛り付け、仕上げにオリーブオイルを大さじ1杯ほどかけて出来上がりです!
それでは熱いうちに試食です。いままで食してきたオールインワン・パスタ〈ラ・プロンタ〉に感じた小麦粉の粉っぽい口当たりは感じません。パスタは含まれていますが、むしろ豆を中心にした野菜スープをいただいている印象です。「ミネストローネ」というと、どうしてもトマトの酸味とうまみを生かしたスープを連想しがちですが、もともと「具だくさんのスープ」という意味で、トマトが使用されるのが紀元1700年代からだそうです。そのスープは素朴を絵にかいた物腰で、内容量150gに対して食塩相当量は5.25gなので、塩味が足りないと感じることもありません、ただ単調になりがちな味わいをベーコンが助けてくれたことも確かです。
イタリアのオールインワン・パスタ〈ラ・プロンタ〉シリーズをここまで3種類作って試食してきましたが、気付いた点があります。それはパッケージに記載された「おもてなしアレンジ」を忠実に付加して調理しないと、案外味気ない仕上がりになってしまうという点でしょうか。今回もベーコンを追加することで助かりましたし、ホールトマトを用意していたらさらに味わい深い仕上がりとなっていたでしょう。「パルミジャーノチーズ」をたっぷり振りかけるとおいしいよ!とも書かれていますが、それはもはや即席めんではないのでは?それに味気ないと書きましたが、いかにうま味調味料に慣らされた舌なのかということの裏返しなのかなという気もします。このシリーズはうま味調味料を使っていないのが売りなので、そこを突っ込んでも仕方ありません。以上、本場イタリアのオールインワン・パスタ〈ラ・プロンタ〉具だくさんのミネストローネ・クラシコを試食してみました。次回もここに追記します。「おもてなしアレンジ」を守ってみるつもりです。
サルデーニャ産マグロのからすみスパゲッティ レモン風味
希少なサルデーニャ(ローマの沖合いに浮かぶ島で高級リゾート地として知られる)産のマグロのからすみを贅沢に使用したスパゲッティです。レモンのさっぱりとした風味が、より一層からすみの味わいを引き立てています。市場価格は税抜900円です。
【調理方法】2人分(ゆで時間10分)
1)鍋に水650mlを入れ沸騰させ、 パックの中身をほぐし入れます。パッケージに記載された「おもてなしアレンジ」にあるエキストラレシピを参考に、大葉を用意しました。
2)中火にしてときどきかき混ぜながら、 お玉1/2杯ほどの水分が残る程度まで調理します(10分程度)。火を止めたら刻んだ大葉を混ぜて蓋をし1分間蒸らします。
3)皿に盛り付け、仕上げに大葉を追いトッピングして、オリーブオイルを大さじ1杯ほどかけて出来上がりです!
それでは熱いうちに試食です。マグロのからすみはイタリアでは「ボッタルガ」と呼ばれるそうで、ボッタルガとは、マグロやボラの卵巣を塩漬けし、乾燥させたからすみのことです。中でもボラ(ムッジネ)の卵巣からつくられるものは「ボッタルガ・ディ・ムッジネ」と呼ばれ、高級食材として生野菜サラダやパスタと合わせることが多いそうで、特にサルデーニャ産のボッタルガ・ディ・ムッジネは、イタリアでも高級食材として珍重されているとのこと。内容量220gに対して食塩相当量は5.5gなので、塩味が足りないと感じることもありません。ただ大葉が主張しすぎていて若干微妙な味となっています。そもそも、からすみのパスタをいただくのは恐らく初めてですが、正直いってあまりmenehuneの口には合いませんでした。初めていただくから当然ですが、何の味だかよく解らない、という感じです。
オールインワン・パスタ〈ラ・プロンタ〉はパックの中身を最初から鍋に投入し茹でていく方法で調理を行ないますが、このボッタルガ・パスタのような場合、パック内のパスタと、粉末状のソースは分離した状態でまずは麺だけを茹で、茹で上がったパスタに粉末ソースを絡めていただいた方が美味しいのでは?と素朴な疑問がわきましたね。次回機会があればトライしてみてもいいかもしれません。大葉ではなくパセリでもいいかも。以上、本場イタリアのオールインワン・パスタ〈ラ・プロンタ〉サルデーニャ産マグロのからすみスパゲッティ レモン風味を試食してみました。
ポルチー二茸のパッパルデッレ トリュフオイル付
最後にご紹介するのは、玉子を練りこんだリボン状のエッグパスタ、パッパルデッレです。ポルチーニ茸とともに、イタリア北部エミリア・ロマーニャ州の名産物だそうです。市場価格は〈ラ・プロンタ〉シリーズ中最も高価な税抜1,200円です。
【調理方法】2人分(ゆで時間13分)
1)鍋に水650mlを入れ沸騰させ、 パックの中身をほぐし入れます。パッケージに記載された「おもてなしアレンジ」にあるエキストラレシピを参考に、生クリームとバター、マッシュルームを用意しました。ここまで用意すると、もはや即席とは言えませんよね。
2)中火にしてときどきかき混ぜながら、 お玉1/2杯ほどの水分が残る程度まで調理します(13分程度)。マッシュルームは刻んでバターで炒めておきます。
3)火を止める直前に生クリームを投入し、バターとソテーしたマッシュルームを混ぜて蓋をし1分間蒸らします。
お皿に盛り付け、パッケージに添付されているトリュフオイルをかけて出来上がりです!それでは熱いうちに試食です。生クリームとバター、そしてポルチーニ茸の香りが鼻腔をくすぐります。パッパルデッレという種類のパスタを食すのは恐らく初めてですが、フォークの隙間にうまく絡めて難儀せずにいただけます。少しソースが残りすぎた感の仕上がりですが、麺に絡めて味のアクセントになっています。クリーミーでおいしいです。これまで試食してきたオールインワン・パスタ〈ラ・プロンタ〉のシリーズ5つの中で一番おいしいです。でも余計な予算と手間をかけたのだから当たり前のような気もします。内容量200gに対して食塩相当量は3.2gなので、塩味が足りないかなと予想しましたがバターの風味も手伝ったのか、塩味の物足りなさを感じることはありませんでした。商品は2人分としていますが、成人男性なら一人でペロッと行けちゃう量ですね。途中粗挽き胡椒をかけて味変してもいいかもしれませんね。
以上、本場イタリアのオールインワン・パスタ〈ラ・プロンタ〉ポルチー二茸のパッパルデッレ トリュフオイル付を試食してみました。
お鍋ひとつで本場イタリアの味が楽しめる無添加・厳選素材にこだわった、本場イタリア発の即席パスタシリーズ、〈ラ・プロンタ〉の全5種類を調理し試食した印象は、パッケージに記載されている「おもてなしアレンジ」に書かれたレシピを追加して調理しないと案外味気ない結果と終るかもしれないという、一筋縄ではいかない即席パスタといったところでしょうか。カップラーメン的な即席感を求める向きはそもそも食指が伸びないし売り場で視界にも入ってこないでしょう。ひと手間かける遊び心を持つ、心にも余裕のある層へ訴求する品物であることは間違いありません。販売しているお店が限定されているのには供給量はとにかく、そんな理由もあるのでしょう。イオンに並んでいても売れないはずです。
ポルチーニ茸のパッパルテッレ トリュフオイル付 2人前 【調理時間13分】
本場イタリアのオールインワン・パスタ〈ラ・プロンタ〉は、休日のブランチなどでひと手間かけながら、それでも最低限のお気楽調理で楽しめる余暇の一種なのかもしれません。あなた独自の要素をプラスして楽しんでみるのも一興でしょうか。