職場は冷暖房がない物流倉庫。荷捌き場のシャッターも開けっぱなしのときもあって、極寒を絵に描いたような現場です。防寒肌着はもちろん、ネックウォーマーをしないと悪寒が首から這い寄ってきて風邪を引きかねません。コロナの時節柄、そうなると面倒なので予防するに越したことはありません。経験則上、首の後ろに感じた悪寒を放っておくと、必ず体調を壊すのはわかっているからです。
そんなある日、ラジオの情報コーナーで「体を内側から温めるスパイス特集」を耳にして、〈ヒハツ〉の効能に関心を持ちました。休みの日に近所のスーパーを回ってみましたが、スパイスコーナーに置いてあるところはなかなか見つかりません。ようやく数軒回ってゲットしました。今回は〈ヒハツ〉を試した印象をまとめておきます。
〈ヒハツ〉って、そもそも何ですか?
ヒハツ(ヒハツモドキ)は島胡椒ともロングペッパーとも言い、日本では沖縄の奄美地域で栽培、販売されています。ヒバーチ、ピパーツ、ピパーチ、ピーヤシ、フィファチといろいろな呼び名があります。コショウの一種でその果実は香辛料や生薬として用いられます。主に東南アジアに分布します。
〈ヒハツ〉に含有されるピペリンは毛細血管を広げ血流が良くなることにより血圧が改善したり、ポカポカ感が持続することによる冷え性対策のスパイスとして、食品やサプリメントにも応用されています。体温が上がることによって肩こりの改善にも期待できます。
〈ヒハツ〉の風味は胡椒とシナモンの香りをブレンドしたような印象
menehuneが今回入手した〈ヒハツ〉は2種類。一つは比較的容易に手に入るエスビー食品のヒハツです。内容量15gで市場価格は250円くらいと手ごろです。原産国はインドネシア。もう一つはみなとみらいのスーパーサミットで入手できました。大城海産物加工所のピィパーズで20gが800円とこちらはお高い。原産地は沖縄県です。基本的に〈ヒハツ〉は何に振りかけてもいいようです。沖縄では沖縄そばには欠かせない香辛料のようですね。
〈ヒハツ〉の小瓶の蓋を開封し、におってみると胡椒とシナモンをブレンドしたような甘いスパイシーな香りが心地よいです。自宅でカップラーメンや味噌汁、紅茶などに振りかけて試してみましたが、非常に体がポカポカして温かくなります。クラフトコーラに振りかけても良し。掌(てのひら)が温かくなるのが手に取るように自覚でき、これなら防寒効果もあるのじゃないかと思い至ったわけです。
〈ヒハツ〉を職場に持ち込んで防寒対策として試しました
職場に持ち込むペットボトルの緑茶に〈ヒハツ〉の粉末をひと振りふた振りします。水溶性はほとんどないので、ペットボトルの中を〈ヒハツ〉が浮遊していますが、構わずいただきます。緑茶の味は若干スパイシーになりますが、飲めなくなるほどではありまません。しばらくすると、末端の血管が温まってくるのが実感できます。強張った肩甲骨周りも血流が良くなるためとても楽になります。こうやって広い倉庫の中をピッキングしたりしているとなおさら体が温まります。
昼休みに職場で提供される仕出し弁当のおかずにも〈ヒハツ〉を振りかけていただきます。もちろん摂りすぎはよくないでしょうから、お茶やお弁当に振りかける量は日に3~4振り程度で決して多くはありませんよ。こうすることで、極寒の倉庫内の作業もとても楽にこなせる日が多くなりました。
〈ヒハツ〉をしばらく使っていきます
menehuneは毎年冬になると、肩関節周りや肩甲骨周りのコリに悩まされていて葛根湯のお世話になることも多いのですが、正直言ってめぐりの良さを実感できるのは〈ヒハツ〉の方ではないでしょうか。menehuneの場合、朝食前に熱めのお湯で葛根湯を服用し、出勤後は職場でお茶やお弁当で少しづつ〈ヒハツ〉を摂取していると悪寒で首筋がゾクゾクすることもなくなりました。menehuneの場合ですが、摂取によってお腹が緩くなったこともありません。
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〈ヒハツ〉パウダー自体に利尿作用があるわけではありませんが、頻繁にお茶を口にすればトイレも近くなるかもしれませんので、トイレに容易に行けない職場ではお勧めできないかもしれません。またペットボトルではなく、保温性のある水筒にあらかじめ〈ヒハツ〉を仕込んだ温かい飲料を携行すれば、より暖かさを実感できるでしょう。体温を上げると免疫機能も上がると巷では言われていますし、血流が良くなれば頭皮の血流も良くなるので薄毛予防につながるのでは?という主張もあるようです。
先ほど挙げた二つの商品に価格差ほどの違いがあるかどうかはいまのところ判然としないので、もう少し〈ヒハツ〉の摂取を続けていきます。体が温まる実感は確実にあるので、立春を迎えた今日この頃ですが、まだまだ寒い職場を中心に活用していきます。