日ごろ使っていた液体せっけんが切れかけたのをきっかけに、メーカーを変えてみようと思い立ちました。いままで使っていたのはSARAYAの〈ウォシュボンハーバル薬用ハンドソープ〉でした。天然ハーブ精油の香りが気持ちい石鹸だったのですが、詰め替え用が割高なのが難点でした。そこで石鹸を変えてみることにしました。その行為が思わぬ経験をmenehuneにもたらしました。今回は汎用のソープ容器(アプリケーター)、特に泡タイプを検討する際の注意点を書いていきます。
- ハンドソープのブランドをSARAYAから日本合成洗剤に変えました
- ハンドソープを詰め替えて思い知りました。泡が出ないのです。
- 仕方なくAmazonで汎用ボトルを吟味しました。そこで見かけたレビューについての違和感
- 泡タイプの汎用ポンプボトルを選ぶ際は注意が必要です。その注意点とは?
- 液体せっけんとボトルの相性問題・まとめ
ハンドソープのブランドをSARAYAから日本合成洗剤に変えました
今回購入したのは日本石鹸(日本合成洗剤)の〈ウインズ 薬用ハンドソープ本体〉です。職場で取り扱っている商品で、総合病院にも納品している液体せっけんです。
Amazonやネットショップでの単価を比べると、〈ウォシュボンハーバル〉詰め替え用は500mlで600円ほどしますが、〈ウインズ 薬用ハンドソープ本体〉詰め替え用は600ml入って前者の約半額で購入できます。
ハンドソープを詰め替えて思い知りました。泡が出ないのです。
詰め替え用を購入したのは、容器は手持ちのSARAYAの〈ウォシュボンハーバル薬用ハンドソープ〉のポンプ容器を流用すればいいと軽く考えていたからです。そして〈ウインズ 薬用ハンドソープ〉を〈ウォシュボンハーバル薬用ハンドソープ〉のポンプ容器に詰め替えてポンプをプッシュしてみたのですが、泡として噴出しないどころかポンプの動きもどこかぎこちなく重いのです。液だれも起こすし、もうこれはダメだと一瞬で悟ったわけです。
外観ではわからなかったのですが、両者の明らかな違いは液体せっけんの粘度にあります。〈ウォッシュボン〉はサラサラな液体石鹸ですが、〈ウィンズ〉はドロッとした粘度の高い液体石鹸なのです。泡が形成されない原因はこれだな、とも理解したため関係各サイトで検証しました。そして、〈ウインズ 薬用ハンドソープ〉用のアプリケーターを購入しなければならないことになりました。購入したのはAmazonで売っていたこれです。
仕方なくAmazonで汎用ボトルを吟味しました。そこで見かけたレビューについての違和感
価格は手ごろだし、プライム会員は送料無料です。念のためレビューを見てみると、結構な数の低評価が目立つようです。そして傾向としてよくない評価は泡タイプに集中しています。そう、このアプリケーターはプッシュ部が標準タイプと泡タイプから選べるようになっているんです。menehuneは前記の経験を踏まえていたので、初めから泡タイプではなく標準のプッシュすればドロッと液体石鹸が出てくるものを買ったのですが、同時にこれらの良くないレビューをかきこんでいる方の中には、思慮が足りない方もいるんだろうな、と感じたため、汎用の詰め替えボトルを購入する際に気を付けた方がいい点をまとめておきます。
泡タイプの汎用ポンプボトルを選ぶ際は注意が必要です。その注意点とは?
汎用のアプリケーターを購入する際、泡タイプは注意です。使用する液体の粘度がネックになるという点を考慮しないと後悔しかねません。ポンプが沈んだまま戻ってきません、ですとか、プッシュした際に泡にならず半分以上液体の形で出てきます、と書き込んでいる方は、使用する液体の粘度が関係しているというところに思いが至らないのでしょうね。
回避策は三つあって、一つ目はメーカー純正の泡タイプボトルを使用する。二つ目は使用する液体を水で薄めて粘度を下げる。三つ目は泡タイプではないレギュラータイプのポンプを選択することです。解説は不要でしょうが、一つ目のポイントはメーカー純正のボトルなので間違えがない点に尽きます。逆に言うなら泡タイプの純正ボトルが販売されていないソープなどはそもそも粘度の関係で泡タイプのボトルには不向きということです。因みに今回購入した〈ウインズ 薬用ハンドソープ〉本体は泡タイプの容器は採用されていません。二つ目のポイントは対処療法ですね。汎用泡タイプのポンプ部で泡が形成できるまで、液体の粘度を下げてあげればいいのでしょうが、その分原液が希釈されるわけで効果が薄れることもあるでしょう。また希釈により液体が変質するリスクも伴いますね。三つ目は泡立てを自分で行うということです。
実は今まで書いてきたことは液体せっけんメーカーのウェブサイトでも注意されています。SARAYAの〈ウォシュボン ハーバル薬用ハンドソープ〉公式サイトにも、
かならず、「ウォシュボン ハーバル薬用ハンドソープ(ウォシュボンSフォーム)」をつめかえてください。他の薬液では、泡状にならないことや、ポンプの故障の原因になります。
と注意喚起が行わています。まさにmenehuneはこの通りの行動をして過ちに気付いたわけです。また、泡のソープのメーカーである花王のウェブサイトにも、
必ず「ビオレu泡ハンドソープつめかえ用」(販売名ビオレu Hf)をご使用ください。液を入れすぎたり、他のものを入れると、泡にならない・ポンプが押せなくなります。
との記載があります。花王のサイトには「泡で出るポンプ容器の仕組みと上手な使い方を教えて? 」というQ&Aを設けて以下の通り解説しています。
ハンドソープやボディシャンプー、シャンプー等には、泡ではなく液状で出るポンプタイプの製品もありますが、これらもつめかえできません。中身が泡で出るポンプ向けに作られていないので、きれいな泡にならないだけでなく、メッシュがつまってポンプが押せなくなってしまいます。
液状でっけんこのような注意喚起を見るにつけ、やはりAmazonのレビューの中にはこの「基本中の基本」に気付いてない方もいるのだろうと想像できますね。
液体せっけんとボトルの相性問題・まとめ
市販されている汎用タイプの泡タイプアプリケーターは万能ではありません。購入後にトラブルに遭遇しないためには、メーカー純正のボトルを使用するのがベスト。逆に泡タイプの本体が市販されていない商品を汎用タイプの泡タイプアプリケーターに詰め替えるのはリスクが伴う可能性があることを認識すべきでしょう。生活感を嫌い、おしゃれなボトルに詰め替えたいという気持ちもわかりますし、デザインのみを優先した紹介サイトなどもありますが、そんなサイトでは泡の出る汎用ボトルと、液体石鹸との相性については言及していません。