初夏のころはシダレブラシノキ(Callistemon viminalis)の赤い花がエントランスを演出しています。学生のころはよくビリヤードに興じたものですが、最近はとんとご無沙汰。さらにコロナ禍が拍車をかけ、土曜日は休業という期間が長く続きました。しかし2024年の春ごろから土曜日のランチ営業を再開されたようなので、久しぶりに本牧〈シーメンズクラブ〉のランチを堪能してきました。
〈シーメンズクラブ〉のレストランやバー周りの空間は、例えるなら古き良き時代のハワイのリゾートホテルといったところでしょうか。窓際のゆったりとしたサイズのボックスシートはなかなか日本国内ではお目にかかれないかもしれません。
窓際のボックスシートの向こうに青い海と水平線が浮かんでいる妄想などしてみます。手前はセルフのコーヒーです。お子さん向けのドリンクバーまでのサービスはありませんのでそこは割り切ってくださいね。
土曜日の喫茶(ランチ)メニューです。ハンバーグ&ナポリタンのワンプレート980円が非常に魅力的ですが、今日は奮発してハンバーグステーキ250g 1,400円をオーダーしました。因みにハンバーグとナポリタンのワンプレートは別席のマダムたちがいただいているのを眺めてみたらとてもボリューミーな内容だったので、次回試してみたいですね。レストランはスープとライスはセルフ方式で言ってしまえば食べ放題。コーヒーとお水もセルフ方式です。時刻は13時ごろ。客席は家族連れ、勤め人、ママ友、そして船員と多種多様です。
まずはミニサラダ。ミニといっても充分な量があって手も抜いていないです。こちらのレストラン、調理は時間がかかるらしく、各テーブルともにメイン料理の提供までは少し待たされます。でもこの空間においてはほぼ気にならないので、のんびり時間を潰しましょう。館内はWi-Fiが通じます。PWは掲示されていないので、スタッフに教えてもらってください。
はい、チンチンの湯気を立てたハンバーグステーキの登場です。圧倒的な物量で頼んだ甲斐があるというものです。付け合わせのコーン、インゲン、そしてポテトもたっぷり。ハンバーグの下にはくたくたの玉ねぎが敷かれていてうれしいです。フォークとナイフで切り込みを入れ、あとは割り箸でいただきます。
こちらの魅力は空間の贅沢さもさることながら、提供される料理の量もアメリカンサイズという点です。一度こういうスケールを体験してしまうと、市井のレストランのスケールの小ささに戸惑ってしまいます。もちろん食べすぎは注意ですけれど。
別の土曜日。ハンバーグとナポリタンのワンプレート980円です。十分な量のサラダと、ポテトの付け合わせ。大ぶりなソーセージ2本がそそります。ジャンクフードを絵に描いたようなパンチ力ですw。この日のスープはお味噌汁です。ハンバーグは100g程度ですが、ソーセージの応援もあってライスが進みます。ナポリタンは乾麺換算で100gはないかなという若干物足りない感じ。個人的にはもう少し酸味が欲しいところ。
食後のコーヒーはたまたまなのか、今日はフレーバーコーヒーでした。バニラとマカダミアナッツの甘い香りのやつです。お代わり自由なので、まったり食後の時間も過ごせます。ほぼ満席なんだけれど、入店待ちのゲストもいないので、退店を急かされるようなこともなく、本当に優雅なランチタイムを満喫できた気分です。
〈シーメンズクラブ〉へのアクセスは横浜市営バス26系統に乗って、「海員センター前」下車です。駐車場もあるので、マイカーもOKです。みなとみらいあたりの喧騒を逃れて、のんびり週末を過ごしたい方におススメ。令和のいま、観光ガイドに載らない穴場スポットなのは間違いないでしょう。