Adobe CCのプランを折角使っているのに、全く手つかずだったアプリが〈Adobe Firefly〉です。〈Adobe Firefly〉は、Adobeによって開発されたAIを利用した画像編集ツールです。著作権に配慮されたツールであり、クリエイターが安心して使えるシステムを持つことが最大の特徴です。多くのAIイメージ生成ツールでは、生成された画像をビジネスに活用することが制限されていますが、〈Adobe Firefly〉ではそのような制約がありません。つまり、〈Adobe Firefly〉で作成した画像を、自社の広告やWebサイト、製品パッケージなどに自由に使用できるのです。しかも、前回のポストの〈ChatGPT〉や〈AI Ease〉ようにこの〈Adobe Firefly〉でもアニメイラストを生成できるそうなので、少しだけ遊んでみました。一つのイラストを生成(処理作業)するたびに1クレジットを消費します。なお、CCユーザーは利用プランによってクレジット数が変わってきますが、〈Adobe Firefly〉の専用プランを購入しないと、音声と動画の生成はできないとのこと。詳しくはAdobeの公式サイト(複雑でわかりづらいけど)を参照してください。
では遊んでみましょう。「コンテンツの種類」は「アート」を選択。「構成」の画像欄には参照したい写真画像をPCの任意の場所から配置します。「スタイル」欄には参照してほしいタッチのイラスト画像を配置します。ここに何の参考画像を配置しなくても、「プロンプト」欄にキーワードを入力するだけでもイラストを生成してくれるのですが、一応本記事の趣旨は既存の写真画像から生成する、ということなのでそうしておきます。冒頭の画像にある通り、入力したプロンプトは、「京アニ、美しいぱっちりとした瞳、白い歯、キュートな舌」です。「舌」としたのは元の写真画像に写ったモデルがキュートに舌をペロッと出しているからです。この4つの画像からお気に入りを選択して、「類似の項目を生成」オプションから異なるバリエーションのイラストをさらに生成することができます。この辺りは仕様は最新の〈Adobe Photoshop〉と同じですね。
ちょっと舌の出し方が不自然ですが、よくできてますよね。
因みに元の写真画像に近いのが〈ChatGPT〉で生成したこの画像です。
次の画像です。プロンプトの記述は「若い女性のアニメキャラ、海辺のノスタルジックなリゾートホテルのカフェ、テーブルにはピンク色のクリームソーダ、半袖のセーラー服、一輪挿しにはピンクの花、半逆光、柔らかで繊細なラインと大きな瞳、黒髪ロング、カメラ目線。テラスの植え込みにも緑と花が」
肌の色を提案してくるあたりが憎いですね。
こちらは色白。瞳の色とかあごの輪郭とかもっと指定したり、プロンプトの精査をする必要がありそうですし、参照させる画像の出来によってどう仕上がりが変わってくるのか、もう少し遊んでみたいですね。
因みに元の写真画像に近いのが〈ChatGPT〉で生成したこの画像です。もう少し再現性を上げるのはどうすべきなのか探ってみたいですね。ただし注意が必要なのは使用環境です。
デザインの仕事がもっとはかどるAdobe Firefly活用テクニック50