地元のスーパーマーケット〈西友〉に掲出されているポスターを見て、はっ!と感じました。実は最初に見たときは、「職場の店長の風貌に似てるな」というものでした。しかし、1カ月ほど経ち、〈Adobe Firefly〉に触れる機会を経て、「これって『生成AI』で書かれたイラストだよね」と思い、ポスターに近づいてまじまじと眺めてみると、「ロゴあるじゃん」となりました。左下に確認できますね。無料版でも商用利用可能、というのを逆手に取ったのでしょうけれど、これはこれで、ちょっと恥ずかしいかも。
オール日本スーパーマーケット協会、全国スーパーマーケット協会、日本スーパーマーケット協会は5月13日、各加盟スーパーマーケットが店頭で使用できる「カスタマーハラスメント防止・啓発ポスター」を作成したと発表した。地域の食のライフラインを担うスーパーマーケットにおいて、顧客が気持ちよく買い物ができ、従業員が安心して働けるよう、顧客と従業員がお互いが尊重される店舗を目指し、カスタマーハラスメントの防止を呼びかけるもの。イラストは、画像生成AIで作成。顧客・従業員の互いの尊重を重視したマイルドな表現を用いた(流通ニュース)。
という経緯で作成されたそうです。それにしても、自分でもこのイラストのニュアンス、再現できるのかな、と思い、模写することにしました。作業時間は1時間以上を費やしました。最初に生成してもらったファイルがこちら。
プロンプトは、「20代の女性、スーパーマーケットの定員(ママw)、清楚な白いブラウスにグリーンのエプロン姿、大きく切れ長の目で笑顔でインタビューに答えているので、目線は僅かにカメラから外れている、両側には様々な野菜や果物が陳列されている」としました。初回の生成にしては上出来な気もしますが、アニメ絵に寄り過ぎてクライアント受けに疑問が生じます。ここからああだこうだと1時間を費やしました。たどり着いたのがこちらです。
プロンプトは、「20代日本人女性のバストショット、顔の大きさは抑えめで、スーパーマーケットの店員、白いシャツにグリーンのエプロンを肩から掛けている、瞳は小さめでは黒、髪はポニーテール、控え目な笑顔、髪の色は黒、目線は右45度を向いている、場所はスーパーマーケットの店内で両側の棚には野菜や果物がたくさん陳列されている、」この4枚をもとに、さらなる派生形を作ってもらいます。
この16プラス最初の4枚、計20枚から最終的にクライアント受けが良さそうなものを4枚選んでみます。
なかなか上手くいかないものです。弄れば弄るほど、もともとのポスターの絵柄から遠くなってしまいますね。
それでも〈Adobe Illustrator〉へデータを渡して、B2サイズのポスターとして模写したのがこの画像です。
〈Adobe Firefly〉で生成されたイラストはオリジナルでは2000×2000ピクセル程度で、解像度は72ppiなので、この画像をポスター制作用にする際は解像度を上げてやる必要があります。
ポスター印刷なので350ppiまで上げる必要はありませんが、200ppiでも25センチ四方ほどにしかなりません。使用する印刷物のサイズと相談する必要があるでしょう。
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