Adobe Fireflyで出力されたAIイラストはなぜかセーラー服がスカートにインされている、という記事を以前書きましたが、今日はその対応策を書いておきます。とはいえ、半ば運任せのズボラ技なのでご笑納ください。

1)これがAdobe Fireflyで出力されたAIイラストです。こんな着方を奨励している学校はないでしょうし、不自然以外の何物でもありません。これをAdobe Photoshopで直していきます。

2)まずは出力された画像をPhotoshopで開き、モデルの裾辺りを部分選択して「生成塗りつぶし」で裾を出すよう指示します。すると(Adobe Firefly Image 3の場合)いくつかパターンを出力してくれるので、一番マシな結果を選択します。ここで一度レイヤーの画像を統合します。

3)一番マシな画像がこれです。セーラー服の裾はかろうじてスカートからアウトしましたが、まだ丈が短いですし、もっと「すとん感」が欲しいです。

そこで、「マグネット選択ツール」でセーラー服の裾のあたりを選択します。この選択部分をコピーし、これを新規作成したレイヤーにペーストします。

4)このペーストしたレーヤーを選択し、「編集」から「コンテンツに応じて拡大・縮小」を選びます。ここでは少し拡大しながら裾を下方向へ伸ばしていきます。横方向のサイズをマッチさせたら再度レイヤーの画像を統合します。この状態だとセーラー服の皴などが不自然なので仕上げます。

5)不自然な部分を選択して「生成塗りつぶし」を実行します。プロンプトは何も入れなくても自然に生地の風合いを修正してくれるはずです。腕や背景も上手くやってくれます。気に入った結果を選んで最後にレイヤーの画像を統合し別名で保存すれば完成です。

仕上がりはこの通りです。セーラー服の「すとん感」が出せています。

若干の色かぶり補正をして一応完成です。

補正前後の比較です。セーラー服の裾をスカートから出し、かつ丈を長くすることができました。同様の経験をFireflyでされた方の参考になりましたかね?今回はPhotoshopの「生成塗りつぶし」を使った半ば運任せの補正術のご紹介でした。