ある市販品を購入し、その印象があまりにも酷かったため、メーカーへの要望を込めてレビューしておこうとAmazonの投稿欄にポストしました。すぐ反映されるわけではないことは知っていたのでそのままにしていましたが、投稿から二日後、Amazon(Amazon Reviews)から以下のようなメールが届きました。今回はレビュー掲載までの経緯を書いておきます。
「以下のレビューを投稿できませんでした ○○〇(商品名)」
レビューを編集して再送信してください
(私のAmazonアカウント)様
レビューがAmazonの基準に合わないため、投稿できませんでした コミュニティガイドライン(コミュニティガイドラインへのリンクが張られている)。
レビューを編集して再送信してください。その前に、すべてのガイドラインを満たしていることを確認します。
(私がポストしたレビュー)☆はひとつ。内容は商品の香りに関するネガティブなもので無香料タイプの追加リリースを希望する、というもの。
「レビューを編集する」という黄色のバナー
というものです。
「ありゃあ、ちょっときつめに書き過ぎたかしら。ではきつすぎると思われる記述を削除して再ポストしましょうか」と思い、「レビューを編集する」という黄色のバナーをクリックしたのです。ところが当該商品のレビューページへは飛ばずに、Amazonのトップページへ飛ばされてしまいました。ここで少しの不信感を抱いたので、メールにあるコミュニティガイドライン(コミュニティガイドラインへのリンクが張られている)のテキストをクリックしてみました。思った通りです。これも当該ページには飛ばず、Amazonのトップページへ飛ばされてしまいました。不信感は増しましたが、仕方がないのでトップページからレビューした商品の販売ページへ遷移し、「カスタマーレビューを書く」というバナーをクリックしました。するとです。真っ赤なテキストで以下のような表示がされたのです。
「申し訳ありませんが、お客様のレビューを受け付けることができません。お客様はAmazonコミュニティガイドラインに違反したため、Amazonで商品レビューすることが、許されていません」
はあっ!?ってなりますよね。こっちは再編集してくださいとお願いされたから来てあげてるのに、受付拒否って何じゃこれ? という感情を抱くはずです。再編集ができない状況なんですけど?という問い合わせをAmazonの〈お客様サポート〉〈その他のお問い合わせ〉〈その他〉〈Amazonコミュニティ〉〈カスタマーレビュー〉〈レビューの編集と削除〉と長々と遷移を重ね、ようやく問い合わせを済ませました。すると、以下のような想定外の返事が来たのです。
発信者は〈review-appeals@amazon.co.jp〉、タイトルは「Amazon Review Moderation からのご連絡」です。しかもこのメール、書き出しがふるっています。
様、平素は Amazon をご利用いただき、誠にありがとうございます。
この商品に異常なレビュー活動がいくつか見られたため、最近のカスタマーレビューを 1 件以上削除いたしました。当サイトでは、カスタマーレビューに対する信頼を維持するため、レビューに制限を設けています。
このポリシーについて、詳しくは「コミュニティガイドライン」をご覧ください。https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201929730
Amazon のガイドラインに違反したことによりレビューが削除されると、該当のレビュー投稿者はそれ以降、同一商品についてのレビューを新たに投稿することができなくなります。
Amazon Review Moderation チーム
問題点は二つ。冒頭に私のユーザー名、もしくは本名の記載がなく、「様」から始まっている点。もう一つは何の返答にもなっていない点です。一つ目は社会的礼儀の問題、もう一つの問題は「再編集したいのだけど、現状できないよ。」というものでしたが、なぜか問題が、ガイドライン違反にすり替わっている点です。だとしたら、最初にAmazonから届いたメールに意味がないことになりますよね。
仕方がないので、このメールに対して返信を行ないました。ひとつは名無しの「様」は失礼なんじゃないですか。もうひとつは「再編集して下さい」とお願いされているのに、現状再編集できないことの回答になっていない。こんな不明瞭な対応をされるのであればプライム会員の退会も辞さない、と。
その二日後、返事がきました。発信者は〈review-appeals@amazon.co.jp〉、タイトルは「Amazon Review Moderation からのご連絡」です。何の改善もされていない内容でした。
様、平素は Amazon をご利用いただき、誠にありがとうございます。
この商品に不正なレビュー活動がいくつか見つかったため、最近のカスタマーレビューを 1 件以上削除いたしました。当サイトでは、カスタマーレビューに対する信頼を維持するため、レビューに制限を設けています。
Amazon のガイドラインに違反したことによりレビューが削除されると、当該レビュー投稿者はそれ以降、同一商品についてのレビューを新たに投稿することはできなくなります。
サポートが必要な場合
この措置が誤って講じられたとお考えの場合、または Amazon での検討材料となる追加情報をお持ちの場合は、この E メールに返信されるか、review-appeals@amazon.co.jp までご連絡ください。
このポリシーについて、詳しくは以下のリソースをご覧ください。-- 「コミュニティガイドライン」:https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201929730--
「カスタマーレビューの不正操作禁止ポリシー」:https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?ref_=hp_gcs_csd_d2_other_1_G8CXDFT9GLRRSV3G_EeB8btOnJa&nodeId=G8CXDFT9GLRRSV3G&qid=1713282088425&sr=1&language=en_GB--
「販促となる投稿について」:https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?
nodeId=202094170
Amazon Review Moderation チーム
名無しの「様」始まりは相変わらず失礼だし、「再編集して下さい」とお願いされているのに、現状再編集できないことの回答になっていない。まったく進歩のない返答です。もうんざりだし時間の無駄です。切り口を換えて以下のような主張を行ないました。
*案内されたガイドラインを熟読したが、私のレビューが違反しているとは思えないこと。
*この品物はAmazonで購入したものではないが、それ自体はレビューのガイドラインに違反していない。
*Amazonの日本国内サービスインから長きにわたり利用し、プライム会員も長く参加してきたが、ここまで理不尽な対応には承服しかねるので、対応なき場合はプライム会員から退会する、と。
実際、ここ数年のAmazonは初期のころに感じた価格面でのアドバンテージを感じなくなっていましたし、一見して送料分が上乗せされている、という商品も散見されるようになりました。また品物によっては近所のスーパーマーケットの方が安い、なんていう逆転現象も経験しています。2025年5月現在、年間5,900円の会費を支払うだけの値打ちがあるのか、そう感じるようになりました。ですので、もう絶縁してもいいやくらいの気持ちでしたね。
その翌日です。何の気なしにある商品の基準価格の調べ物のついでにAmazonの当該商品ページを覗いてみました。「あれっ?」レビューの☆ひとつの投稿がゼロだったのに一つ増えています。クリックしてみると、それは私のレビューでした。もちろん最初に投稿したままの内容です。こうして無事私のレビューは掲載されたのですが、その5分後、Amazonからの返答メールがありました。返答というか、内容は全くひとつ前のものと同じ。ただし一点、本文冒頭が「(私のAmazonアカウント名)様」となっていた点です。問い合わせた回答にはなっていませんが、こちらの要求は通った、ということでいいのでしょうか。ほかの体験記でも原因としてAmazon側の巡回ロボットやAIのバグではとも言われていますが、あまり酷いと掲載商品のメーカとの怪しい関係を勘繰りたくもなるので、顧客とのコミュニティの取り方は気を付けるべきでしょう。