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menehuneの写真旅の記録。お気に入りの映画、書籍とアニメのインプレ、ライフハックもたまに更新。


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京都と滋賀を巡る旅レポ〈北白川・駒井家住宅〉を見学。 2011年8月19日(金)


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f:id:sepyas:20210808174202j:plain京都と滋賀を巡る旅レポ七日目。今回の京都と滋賀の旅も最終日です。草津から京都へ移動。今日は京都に現存するヴォーリズ建築「駒井家住宅」を見学して横浜へ帰ります。新福菜館・百万遍店。この新福菜館も「京都駅前の朝7時台から開いてる朝ラーメン」などとガイドで紹介されている。そのガイドを見た観光客は高倉塩小路の本店へ向かうのだが、こうして何度か京都をぶらついていると「あっ、これってチェーン店なんだ」と気付きます。何のことはない、味の微妙な差はあるとしてもわざわざ京都駅前まで足を伸ばさなくともいいわけで、都合のいい場所に店舗があるか調べておくことをお勧めします。ガイド本もここまで言及して欲しいです。


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今回の旅で京都滞在中知ったイベント、京都の夏の旅。一度訪ねてみたかったヴォーリズ設計の〈駒井家住宅〉が毎日公開されているらしい。というわけで、帰りの新幹線までの間、寄ってみました。

 

f:id:sepyas:20210808174210j:plain京都市左京区北白川伊織町。白川疎水通りに面して建つ〈駒井家住宅〉。普段は週末だけの公開だが、9月末までは上記イベントのため毎日公開しています。ラッキーでした。

 

f:id:sepyas:20210808174006j:plain西側の入口から南側を回り込み東側の庭に向かう。これは南に面したサンルーム。

 

f:id:sepyas:20210808174050j:plainそのサンルーム。扉と窓が二重構造になっているのが分かります。

 

f:id:sepyas:20210808174044j:plain〈駒井家住宅〉1階のリビングルーム。出窓がそのまま収納付きのベンチになっています。京都市指定有形文化財の駒井家住宅は、京都大学の教授で日本の遺伝学に貢献した駒井卓教授の私邸として、1927年、ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計により建てられました。駒井教授の妻、静江夫人は和装のため階段の緩やかな段差や和室が設えられています。

 

f:id:sepyas:20210808174056j:plain自然光でのんびり本でも読みたくなりますよね。

f:id:sepyas:20210808174038j:plain〈駒井家住宅〉1階・和室。出窓を縁側に見立て、雨戸の役割を外窓が果たしているのでしょうか。

 

f:id:sepyas:20210808174026j:plain緩やかに螺旋を描く階段の意匠がいい感じです。確かに一段あたりの段差は低く抑えられていますね。

 

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f:id:sepyas:20210808174104j:plain階段を上から撮影。

 

f:id:sepyas:20210808174110j:plain2階の廊下天井には収納用のタラップが設えられているようです。

 

f:id:sepyas:20210808174116j:plain駒井博士の書斎は立ち入り禁止。南西なので日よけのカーテンがかけられ、薄暗さを保っています。

f:id:sepyas:20210808174122j:plain2階の南側に開けたバルコニー。五山の送り火「大」の字が望めるそうです。

 

f:id:sepyas:20210808174135j:plainこの解放感は素敵ですね。虫は入ってきそうですが。

 

f:id:sepyas:20210808174128j:plain窓の下端は角度がつけられていて、雨水の浸入を防ぐようになっています。

 

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現役で利用できるキッチンです。従来からあった収納に興味がありますね。

 

f:id:sepyas:20210808174149j:plain〈駒井家住宅〉の規模はさほど大きくはないですが、とても状態がいい物件です。それでも敷地面積は900平米、建築面積は154.4平米あるそうです。別館の面積が含まれるのは定かではありません。

 

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維持されている方々に感謝です。

 

www.national-trust.or.jp

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今回の京都と滋賀を巡る旅、最後の食事は「彌生(やよい)」。場所は各自調べてください。昔は何屋だったんだろう。とても洋食を出す店構えではありません。

 

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美味いです!奇を衒わないあたりがいい。しかも安い。岡崎・洛北の美味しい洋食屋がそれでも1,500円はしそうなランチが600円台、私が頼んだのはそのランチのサラダだけ大盛にしたもの。それでも800円程度と信じられないコスパです。京都にはまだまだ美味しい洋食屋があるそうなので、また来れるのを楽しみに、この夏の旅の記録はおしまいにします。


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最後に今回の旅で感じたこと、勘所をまとめておきます。旅はリサーチするに越したことはありません。行き当たりばったりの醍醐味とその結果を丸ごと許容できる懐の深い方は兎も角、私のように細かいことにすぐイライラする方ならなおさらです。因果応報の言葉どおり、それはリサーチしきれていない自分が悪いのです。もちろんことの程度によりますが。たとえばそれがホテルなら、ガイド本を鵜呑みにせずネットが主になりますがインプレを確認する。飲食店も同様です。

しかしながら意外にも設備や料理の出来について言及されていても、もてなす姿勢について言及しているそれは少ない気がします。ベッドの寝心地がよければそのホテルは合格か?ライティングデスクが大きければそのホテルは合格か?出される料理が旨ければその飲食店はいい店なのか?こればかりは利用する側の経験値が絶対的な基準になるものです。嫌ならもっと高いホテルに泊まりなよ。高い料亭に行けばいいじゃん、で解決できることなのかもしれません。しかしそうではないだろうと。もちろん主従の関係でもありません。客の方がエライなんてことを言うつもりは毛頭ない。サービスを提供する側と受ける側、原則対等であるべきでしょう。人と人が対等に接する、その儀式のような振る舞いが出来ていないのではないのですか?と思う場面が今回の旅では間々ありました。

次回以降は料金とホスピタリティのバランスをもっと考慮しながら旅のプランを練ってみたいです。そしてこの場で有用な情報提供ができればいいですね。

【今回の京都・滋賀の旅で提案したい点】

*滋賀の旅は可能なら車(レンタカー&カーナビ)を使おう。少ない列車・バスの本数に合わせる必要がありません。のんびり周るのも旅の醍醐味という向きには無論お勧めしませんが。
*ガイド本を鵜呑みにしない。後悔したくないならリサーチは入念に。後悔しないためにも。
*行った先で不満・不審に感じたことがあるなら、その場で責任者にその施設のポリシーを確認する。相容れないなら以後使わなければいい。改善することを約束したならそれは今後、お互いハッピーな結果に繋がるはずです。



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