京都と滋賀を巡る旅レポ六日目。今日は湖西へ移動、草津駅から山科駅まで。そこから湖西線に乗り換えで新旭駅へ向かいます。滋賀県高島市新旭町針江地区(たかしまし・しんあさひまち・はりえちく)の生水の郷(しょうずのさと)エコツアーに参加するためです。これは湖西線からの眺め。琵琶湖って大きいなあ。
主催の針江生水の郷委員会にはツアー参加を事前に電話で予約を入れてあります。当日は針江公民館で参加費1,000円を支払い、約2時間のお散歩ツアーのスタートです。ガイドのお母さんについて、川端(かばた)を見て回ります。
※2021年現在の公式サイトはこちらです。
これは外川端(独立した建物)です。面白いですね。24メートルの深さから直接鉄管から壷池へ湧水が流れ、地下から湧いた水は飲料として、米を炊くのに、野菜を洗ったり。残飯は鯉が食べてくれる仕組みです。
人さまの生活の場を覗かせてもらっているので、生水の郷エコツアー参加は必須。勝手に覗くのはNGです。
針江地区の綺麗な湧水を、地域の方々は生水(しょうず)と呼び、昔から大切に利用しました。地区の中を巡る水路や、その水を生活用水に利用したシステムが〈川端(かばた)〉です。このような水の文化、美しい風景、針江地区の人との触れあいを求めて針江地区の川端を見て回るツアーは国内はもとより海外からも多くの見学者が絶えません。
生水の郷エコツアーは霊薬山正傳寺までやってきました。
正傳寺(しょうでんじ)に湧く水はそのまま飲めます。ツアー受付時にもらった竹製のコップでいただく。まろやかで冷たい。外気は35度あり、15名ほどの参加者は汗だくの中、一息つきます。
正傳寺の池にはびっくりするほど多くのカエルがいます。もちろん都会じゃこんな光景はお目にかかれません。
生水の郷エコツアー途中にあるお豆腐屋さん「上原豆腐店」。都会の豆腐屋さんも昔は水槽に豆腐を浮かべていたけれど、ここはほぼ自然の水槽ですからね。
針江地区の水路の清流には梅花藻(バイカモ)が育っています。滋賀県では醒ヶ井のそれが有名だそうで、今回は旅程の都合で回れなかったが、ここ針江で目にすることが出来てよかったです。
花をクローズアップできるレンズを持参してなくて残念。
あるお宅の軒先。ここでも利き水が出来る。おっ、スイカが冷やされてる、と思ったら、
お宅のお母さんがツアー参加者のために川端で冷やしたスイカを切ってくれました。ウマイ!
針江を見て回るツアーはいくつかコースかあるので、前記のサイト等を参照してください。※2021年8月現在コロナ禍によりツアーはすべて中止となっています。詳細は公式サイトでご確認ください。
都会では路肩の排水溝で済まされる側溝にも清水が流れ、なんと鮎の稚魚!が泳いでいます。ガイドさんに教えてもらったので間違いありません。
こうやって野菜や果物を冷やします。水温は常に14度程度だそうで、手を差し込むと冷たいこと。サウナの水風呂より冷たいですね。
生水の郷の事務所がある針江公民館前の水車です。針江地区を巡った生水の郷エコツアーはここでお開き。
針江公民館のそばにある日吉神社前を流れる小川は水量も豊富で流れも速い。子供たちが水遊びをしています。
猛暑の中のツアーの後なので、おじさんも堪らず足だけつかる。ホントは泳ぎたかったけど。冷たくて気持ちいい。暑さが嘘のように引いていきます。川向こうにはツアーに参加した小学生連れのママさん。目が合い軽く会釈。子供たちは夏休みの課題のテーマとして参加していたようです。彼女らも川に足をつけています。針江地区・生水の郷のエコツアーは大人も子供も楽しめる滋賀の旅のオプションといえるでしょう。
JR新旭駅の周りには何もないです。特に飲食店。電車の本数も少ないので、ずぼら旅とはいえここだけは計画的に行動したほうがいいです。ただ、駅前の「地場産しんあさひ」では高島市名産の繊維製品などの展示販売が行われています。
※現在は以下のテナントに変更しています。
京都と滋賀を巡る旅レポ。最終日七日目は京都の駒井家住宅を訪ねます。