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感想 映画「たまこ ラブストーリー」を観た。~遅れてきたメインストーリー。


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感想 映画「たまこ ラブストーリー」を観た。~遅れてきたメインストーリー。

これから書くことは劇場版のネタバレを若干かつ相当含む感想・インプレです。未見の方で後悔したくない方は止めておいたほうがいいです。

あと、数回観てみると、ファーストインプレッションから修正、追記したい項目もあるので、その辺りは文字色を変えて日付プラス【追記】という形で本エントリで記しておきたいと思います。
この「緑(みどり)」を忘れないでいて。←上手いこと言ったつもり。

【5月6日・大幅追記しました】
そろそろ私自身、前に進みたいので、本作「たまこラブストーリー」のレビュー、雑感をいま一度纏める形で締めたいと思う。
【5月10日・訂正追記】
特典色紙もらってきた。みっともない見誤りをしていたので、追記しておきます。







恐らく他のレビュアも挙げるでしょうが、やはり本作はオンエア版「たまこまーけっと」をおさらいしてからの方がより理解が深まることは言うまでもありません。
OPでキャラ名をクレジットする工夫はなされはいます。意外と新鮮です。
【4月30日追記】
この、初見のオーディエンス向けの配慮として採用された手法で、京アニはんが手がけたもので思い出すのは「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」で登場する「長門」が作ったゲームのOPですね。

自慢する気はさらさらないが、公開直前のエントリ「オンエア版9話」を下敷きに劇場版は展開、、、って書いた件、当たったんじゃないかと思います。
。。。お前さんじゃなくとも気づいてたわ、とか言われそう。。。ああ、そうですよねえ。自重、自重と。

それと、ここでは、本作で描かれる「飛行機雲」や「花」のような、クッション的な何かを語ることはしませんよ。時間の無駄だから。

振り返るに、オンエア版でストレートに「恋愛」が描かれた回はこの9話だけだったんですよね、「たまこ」関連では。もちろん、それは彼女自身ではなく、父親の「豆大」と母親で既に鬼籍に入(い)った「ひなこ」のそれなのですが。加えて同回では「あんこ」と彼女の同級生との淡い恋模様も描かれていましたね。ただし、こちらはおませな「あんこ」の暴走的な側面もあって、彼の方はまだそこまで精神的成長が追いつかない、という描かれ方でしたが。

まずは、公式で公開された「本予告」(第2弾はありませんでした)と上映されたものの比較をしてみましょう。これも以前のエントリで妄想したわけだが、この答え合わせも兼ねて。

*「もち蔵」の母親の表情が「本予告」で物憂げな件。
実際、「本予告」の表情が意味する展開で「劇場版」は進行します。母親は「たまこ」と「もち蔵」の関係を解ってる。「もち蔵」の気持ちも。だから「劇場版」終盤で「たまこ」に助け船を出したんです。
【4月29日追記】
最初、書くとき迷ったんです。「大路道子」はん、表情変わってませんか。
細かいキーワード抜きで、ここは迷ったパート。このGW、もう数回観てみます。
【5月6日追記】
結論から言うと表情は変わっていませんでした。本予告では口角へ至る直前でカットされているため笑顔なのか、物憂げなのか見誤りました。
【5月14日追記】
何でいままで書かなかったんだろう。本作における「大路道子」はんの可愛らし過ぎる描写は特筆に価。EDに於ける「星とピエロ」店内のそれなど、失神ものである。ここ、早くBDで観たいなと。




*「たまこ」の高校卒業とときを同じくして、中学に上がる「あんこ」の着ているセーラー服
は「たまこ」のそれでしたね。

*「北白川ひなこ」回でもあった「オンエア版9話」、のコンテ・演出を担当した三好一郎はん(木上はんね)が「中二病」2期本編に参画しなかったことも以前のエントリで述べました。
エンドロールとパンフを見ても、同氏は演出としてクレジットはされていません(多田はん名義で原画担当)  が、制作陣をサポートしていたのではないかと妄想しておきます。

*コンテはクレジット上、山田尚子はん名義でしたが、演出は分割でしたね。
山田はん以外に、「たまこ」「境界」でも好評価の小川太一はん(同作コメンタリでいい味出してる)の他、河浪栄作はん、山村卓也はんが担当されています。
【4月29日追記】
この辺の演出パートはBDのコメンタリに委ねましょう。

「みどり」ジェンダー問題は、どちらでも取れるかなあ、と。「たまこ」と「もち蔵」、どっちでもOK、と解釈しておきます。
【4月29日追記】
バトントワリングシーンで出色なのは「たまこ」と「みどり」におけるリバース・ショット的な演出である。アニメに映画の撮影手法を多用するのは、良くも悪くもこのカントクの癖みたいなものだが、ここの一連のコンテは手放しで褒めたい。
ここは、このGWでもう少し観て、雑感を追記するつもり。
【5月6日追記】このリバース・ショットでは、
(みどり)やれる、やれるよ!
(たまこ)うん!ぜったいやれる!
という感じにト書きというか台詞をあてられますね。



*「糸電話」
この記述も贔屓目に言って当たってるかなと。物語終盤、大事なアイテムとして登場します。と言いますか、最初から登場してますけどね。さすがに初見の観客もいるだろうから、厚めに盛っとかないといけない部分もあるだろう。実際、劇場版ではこの辺りの描き方も「あんこ」も絡めたりして周到ではあります。

*半ば盗み撮り的なショットも含め、「もち蔵」は自身のアーカイブをPC(マックね)のゴミ箱に移行しようとして、寸前で留まります(てか、2回観た限りじゃ判別できないか)。そこまで至る行為は若干イリーガルと言えなくもないですが、幼馴染&高校生レベルなら許されるものでしょう。
【5月6日追記】
たまこの動画を見てニヤニヤするもち蔵に映画研究会の桃太郎と犬山くんですが、「へー」をカット跨ぎで2回繰り返しますよね。ここ解りましたか。
はい、そうです。このカットの間にもち蔵からたまこに告る、という決意の表明があったんです。

鴨川デルタの件は、実際観てみて下さい。ああまで「エロ方向に見えるように」描かれるとは予想できませんでした。ジャンパースカートでよかったね。ていうか、そうじゃなかったら京アニはんは描かないし。ブラウスはおろか、あの状況なら、もっと危ない領域が「もち蔵」の網膜には、、、というのは置いといて。
方角に関する推察は半分当たって、半分外れ、といったところでしょうか。詳しくは観てみて下さい。
【5月6日追記】
たまこの太股とスカートの微妙な位置関係やお尻側に空気が入ってスカートが膨らむさまなど描き込みが細かいです。


京阪本線藤森駅は効果的な演出的役割を与えられずに終了してしまいました。予想はずれ!実際、巡礼で同駅ホームまで訪れたのだが、劇場版の舞台はJRの京都駅駅舎およびホーム(新幹線)でしたね。この辺はけいおん!!的ではありました。
【4月29日追記】
この新幹線ホームで「もち蔵」から「たまこ」に向け、糸電話が投げられ、紙コップが放物線を描くとき、彼女はそれを受け止められるのか? と気を揉むシーンなのだが、この時のSE(サウンド・エフェクト=効果音)に妙な違和感を感じませんか? やけに音量もでかいし。
新幹線はあんな音を立てて入線しませんよね。
思うにあれは「エイデン」出町柳駅のような「終着駅」に入線する際の音ではないかと思います。「プシュー」ってね。このシーン全体の演出にも繋がるしね。
【4月30日追記】
違う違う!何で気づかなかったんだろう。「プシュー!」ってあれ、蒸気機関車じゃん!「もち蔵」の!
繋がった!「新幹線」VS「蒸気機関車
【5月3日追記】
でもやっぱ違うわ。電車のインバータ音、モーター音に近いですね。
【5月10日追記】
大ラスでもち蔵が両手で顔を覆うシーン。あの仕草はオンエア版ではみどりの専売特許だったんですけどね。まさかのダブルミーニングでしょうか。



以上、事前の情報だけで妄想したことの答え合わせでした。


その他、劇場版を観て感じたこと。

まずは「エロ」ですね。京アニはんの自社制作環境(&考査基準)で、精一杯の「エロ」を追求している点。
同時上映の「南の島のデラちゃん」(BD特典的に尺は5分ほど)では、相当シネコンの観客引いてましたわ。石原はんも貧乏籤引かされちゃった印象。そうした中、本編にもこのネタがリンクしていて、「みどり」や「史織」のヒップがとても魅力的だし、「たまこ&あんこ」の銭湯のシーンもそう。
ワックスで鏡面状になった体育館の床に映りこむ「たまこ」のスカートの中身とか、前述のずぶ濡れ演出とか。
しかし、オンエア版BD解説冊子で描かれていた、チアリーディングにおける、「見せてもいい」アンスコは本作でも上手く誤魔化された感じ。実際、コマ送りにしてもあそこは描かれてないんじゃないかな。すごいね京アニはんの考査基準は。
お世辞抜きで、こうまで「見せない」社内基準(それゆえに補完的、擬似的に見えてる風を装う)を護ってるスタジオは。
【4月29日追記】
パンフでもあったように、山田監督は「たまこ」を今風の女子のファッションへブラッシュアップするよう、指示を出しているので、たまこの履く「パンツ」のヒップラインがエロく見えるのはそのせいです。


その他、全般、オンエア版で失敗した設定を、原則オミットしたせいで本作は締まった気がします。
その代わり、特にオンエア版9話で印象的だった上手い演出、それは例えば「たまこ」が「もち蔵」から告られた際、逃げるように走り去る様がオンエア版「ひなこ」のそれ、そのもの(本作は若干劣る)だったり。
「デラ」や「商店街の面々」を同窓会的にちりばめる程度に抑えた点など、加減乗除ができています。
【4月29日追記】
本編では「デラ」の姿かたちは出てきますが、「台詞」はありません。ここ重要。
【5月6日追記】
チョイの「たまこの風」という言葉を受け、デラは満足気な表情を浮かべています。成長したたまこたちの姿が彼には見えるのでしょう。


今さっき、「オンエア版で失敗した、」と書きましたが、端的に言って、この「恋バナ」をオンエア版で盛り込めなかった、という点と、往時、「恋バナ」抜きで行ける、と判断した山田はんをはじめとする制作陣のリベンジマッチなんです。本作は。
【4月29日追記】
制作者として、「失敗」した要素は解ってる。だから失敗の穴埋めは「やれる」。 
ここは言ってしまえば「社風」的領域なので、山田はんの「再起」を容認した、京アニはん経営陣=「制作委員会」=あの方たちは、ほぼ京アニはんの「取締役クラス」ということになります。
EDクレジットを見て、結構、彼らの覚悟を垣間見た気がします。


「当時の失敗で私は気づきました。あのとき、『この要素』を入れ込んでおけば、ああはならなかった。」という訳です。
けいおん!」にしても1期で彼女たちは2年の時をともに過ごして成長します。同じワンクールで。

「たまこ」がきょどる場面での言い回しも、「車 寅次郎」的なものを感じましたが、いまどきの若造にはわかんねえだろうな。オマージュにしても別の何かがあるんじゃないかと。「シャー」とか。すでに古いか。。。いずれにせよ、今時の若者に媚びる言い回しは、ひとつの選択肢だし、そこを見誤った感あり。
【4月30日追記】
「シャー」じゃなくて「シャア」ですね。失礼。

それと、「林檎」
中二病」1期、2期の各ED演出を担当された山田はんですが、いずれも「林檎」がモチーフになっている。。。やりすぎじゃないですかね。特に本作のそれは、高校生が撮った風のムービーとして描かれますが、少し無理があると思います。「たまこ」の輪郭線を「林檎」がなぞる辺りとか。

「トモダチ(E.T.) ね」とか、映究3人のやり取り、キモイわ。唐突だね
ググればわかるんだろうけど、この直前の小指タッチオマージュネタ元、とか。キモいわ。
【4月29日追記】
スタンド・バイ・ミー」「E.T.」「スタートレック」。スタートレックは「もち蔵」と「あんこ」との二人のみで交わされるやり取りです。
「あんこ」はオンエア版9話で、「もち蔵」に助けられた。それ繋がりなんだけど、「けいおん!」でも用いられたこの仕草。意図するものはわかりません。


高校の校庭を「みどり」が叫んで走るあれ。けいおん!劇場版」へのセルフ・オマージュですか。

ジャンプカットや黒味繋ぎなど、実写作品から引っ張ってきた演出はオンエア版でもあったし、それ自体に新しい何かがあるわけではない。
かといって、ずぶ濡れの「たまこ」が商店街を駆け抜ける際の演出も「・・・」以外のものはない。
【4月29日追記】
初見で、その描かれ方が、「2001: A Space Odyssey 2001年 宇宙の旅」をカントクが意識している気はしました。だから、なおさらその演出は「・・・」なんですけどね。
「宇宙の入り口」=作品のテーマとリンクさせたいのはわかるけど、連想されすぎちゃうのもいかがなものかと。



言ってもせん無いが、洲崎はんの「プリンシプル」と「こいのうた」はCD抱き合わせ。順番逆だけど、EDで流れるこの2曲。オンエア版準拠の90秒ルールであてがう理由が大人すぎて、若干、萎えました。この辺、「劇場版 けいおん!」から学んでない。
【4月29日追記】
とは言ってもBD特典でついて来た「ダイナマイトビーンズ」版「恋の歌」と、iTunesで落とした「プリンシプル」。ヘビロテですよ。
ついでにCDそのものもAmazonで買っちゃったし。
【5月6日追記】Amazonでも品切れだし、CDショップでも見かけない。初回プレスを少なめに見積もったんだろうけど、受けはいいのかもしれません。
【5月11日追記】
本作のOP曲「KOI NO UTA」はオンエア版9話で流れた「恋の歌」とは異なる新録ヴァージョンですが、イントロのドラムアレンジがオンエア版OP曲「ドラマチックマーケットライド」のそれへのセルフオマージュかな、と感じました。


最後に、1,000円也で販売の劇場版パンフ。表3が武本はん作画の「劇場版ラスト後の『たまこ&もち蔵』を描いたもの」なんですが、これを見るにつけ、ああ、これでほんとに終わりなんだな、という気持ちにしてくれます。実は「たまこ&もち蔵」の作画以外、キャラの表情があんまり上手くない、と思うけど。こればかりは「買って」確認してください。

たまこまーけっと」。お疲れ様でした。

ノベライズは追っかけで出るけど、2期は無いと思います。

映画「たまこ ラブストーリー」を観た。~遅れてきたメインストーリー。

そんなに持ち上げるほどではないでしょ。前作がビギナーズラック。次回作に期待(という言葉は諦めから生じる)しないで、待ってます。山田はん。
【4月29日追記】
「遅れてきたメインストーリー」と、オンエア版を揶揄して書いたが、本作が「たまこまーけっと」を視聴していない一般に与えた影響について思いをめぐらせると、まんざらではないのかも、とも思えてくる。
劇場版はオンエア版でげんなりしたヲタ層にリベンジできてるし、初体験のオーディエンスにも訴求できてるバランスだとは思う。
好きっていいなよ。」に喋る鳥は出てこないわけだし。
「将来の『京アニFAN』醸成のための布石」と捉えれば、このリベンジ、案外上手くいったのかもしれません。
【5月6日追記】実際劇場は女子率高いしね。GWだからだろうけど、結構埋まってる。本当にこのリベンジ、上手くいってるかもしれません。公開規模拡大するかどうかは松竹はん次第だろうけど。本日、8:40の回、MOVIX橋本のキャパ400のスクリーンで観られて良かったです。この熱が冷めないうちにBD/DVDリリースしたほうがいいと思います。




【4月29日追記】
しかしながら、アニメで実写的なカメラワークを描かれても、一抹の違和感を覚えることもまた否定できない事実ではある。オンエア版の呪縛を解き、「かんな」などは数段魅力的に描かれてはいるが、実写ではできないアニメ的な描き方があるはずなので、その辺りの引き出し、期待してもいいですかね。諦め抜きで。
【5月6日追記】
かんなはホント、平沢 唯ですね。オンエア版と比して、劇場版のキャラデザは彼女に似せてきた。OPのドヤ顔とか、特にそう。黄色い髪留めコラしたいわ。
OPではみどりの「迷い」止め画も秀逸。作品全般、堀口はんはホンマいい仕事されてます。今日日、実写作品でも、本作レベルの「演技」にはお目にかかれないと思うので。

【5月6日追記・たまこが髪をおろすシーンの意味】
これは逡巡や迷いを表しているのではないでしょうか。自宅で寛いだり、それこそ眠りにつくとき、彼女はお餅型の髪留めを外すわけですが、もち蔵から告白されたあと、彼女が立ち直るまでの間、全てではありませんが、髪をおろしたままの描き方がされています。
もっとも、EDでもち蔵らしき人物とシルエットでいちゃいちゃしているたまこはこの髪留めをしていません。お餅ともち蔵、この呪縛でもあり、正対すべき存在との邂逅とも言えるのかも知れません。
実際、髪留めないほうがいけてるしね、たまこは。

【5月6日追記・もち蔵イコールお餅な件】
これは解りやすい。物語全編にわたり、単語を置き換えても話は通じます。幼少期、たまこはお餅が嫌いだった。なぜなら自分家も餅屋の癖に彼女に難癖をつけてくるもち蔵の存在があったから。オンエア版でもあんこがたまこ同様、福じいさんに「何故、うちは餅屋なの」と訊くシーンがあります。
じゃあ、何故好きになったの、と史織に訊かれ、悲しいことがあった時、(人の顔をした)お餅が慰めてくれたからだと。そしてそれは父親の豆大であろうと。
物語終盤、たまこは慰めてくれた人が彼女の記憶違いであることに気づきます。

【5月6日追記・始業チャイムの意味】
たまこがもち蔵から告白され、どう対処していいかわからない、そんな中、福じいさんが餅をのどに詰まらせ救急車で搬送されます。大事には至らず、一同ひと安心なのですが、道子さんの粋な計らいで、たまこともち蔵だけが病院に残されます。地に足が着かないたまこを見かね、もち蔵はあの日の告白はなかったことにしようと提案するわけですが、そう言われて、さらに判らなくなってしまったたまこは、相変わらずバトン部の朝練でバトンをキャッチすることが出来ません。
たまこの異変に薄々気づいているみどりは歩調を合わせるように練習を開始します。
ここのシンクロしたふたりの姿はきれいですね。例えは何だけど、同性愛的メタファーとしての映画「ミッドナイト・エクスプレス」を思い出しました。

しかし、いざバトンを宙にトスする段でたまこは動きを止めてしまいます。みどりはたまこに腹を割るよう促します。
たまこはここ数日の悩みである、もち蔵に対する心情を吐露します。「どうすれば」というたまこの問いにみどりは「私もわからない」と答えます。
そして朝練終わり、ふたりにかんなと史織も加わり、たまこの悩みが改めて披歴されるのですが、ここでの史織の発言は意味深です。もち蔵の勇気を称えると同時に、「好きなんだ」「寂しいんだ」と言葉を重ねるのですが、これはたまこにのみ向けられた言葉なのでしょうか。

みどりに向けて同時に発せられた、と解釈するべきでしょう。このシーンでたまこ以上に物憂げな表情を浮かべるみどりに注目です。そして始業ベルが鳴ります。たまことみどりのみならず、その場にいる4人に「変化」のときが訪れたのです。

思い返せば「けいおん!!」23話「放課後!」でも「最後の放課後」の始まりを告げるチャイムが演出上の鍵となっていましたね。因みに同話のコンテは武本康弘はん、演出は石立太一はんです。
【5月10日・訂正追記】
史織の台詞は深読みする必要はありませんでした。台詞の順は
「寂しいんだ」「好きなんだ」なので、告白をなかったことにしよう、ともち蔵からはしごを外された格好のたまこの様をそのまま述べているだけです。


次のシーンでみどりは北白川家の事情を知りながら、のどに餅を詰まらせる振りをしてたまこを慌てさせます。その様を凝視するかんな。これはみどりが無神経なわけではなく、些細なたまこへのあてつけです。幼いもち蔵がたまこにした行為と同義と見ていいでしょう。

【5月6日追記・ピート・タウンゼントの奏法】
ウインドミル(風車)奏法。これも「けいおん!!」で平沢 唯が導入したもの。
本作ではEDで桃太郎くんが同様のエアギターやってますよね。

【5月6日追記・数字】
これは山田カントクからの挑戦状と取れなくもないですが、受けて立ちません。映画としての演出やカメラワークを愛でたいから。
唯一気づいたというか、ああ、って思ったのは冒頭、もち蔵の部屋にある機関車の車体にある「5」という数字と、たまこが目覚めた際のきのこ時計が「5時」を指しているという点。
これに意味があるかどうかは。

【5月6日追記・ベンチで戯れるみどり、かんな、史織】
これも本作EDから。さまざまは表情を見せてくれるので目が追いつかないが、映研の部室、ソファに身を沈め肩を寄せ合うみどり、かんな、史織の様は映画「セント・エルモス・ファイアー」のメインヴィジュアルを何となく連想しました。本作は彼作ほどどろどろしてはいないけど、若者の葛藤と成長というテーマ性は同じかなと。

【5月6日追記】
本作はオンエア版9話が下敷き、というのは繰り返しになるが、実は、本作を観てからオンエア版10話-12話を見返すと、もう号泣の嵐である点を記しておく。
本作では省略された、商店街の面々とたまことの関係性がより際立つのだ。
これはオススメ。



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