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MINOLTAのカメラとレンズの広告を記録に残しておく(7・了)X-7・X-700


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昔の雑誌からミノルタカメラの広告をフックアップして紹介しているエントリ。その7は1981年に雑誌掲載された広告をご紹介します。

ミノルタ、宮崎美子をフィーチャーしたX7の広告

いまキミは、青春大通り横断中————

シンプルな操作性を追求し、撮る人の心を敏感に読みとり反応する、小型・軽量の一眼レフ。そんなカメラを待っていたキミのために現れたのが、このミノルタX-7だ。指を触れるだけで測光をはじめるセンサースイッチ・シャッター速度が1/60秒未満になると音と光で手ぶれ警告を発する電子アラーム・必要な情報をすべてまとめて伝えるファインダーなど、最新のエレクトロニクス技術がすみずみにまで生かされていることに注目して欲しい。しかも、精悍な顔をしたX-7ブラックのファインダーには、これまでより最高約50%も明るいアキュートマット焦点板を採用し、ピント合わせを容易に確実にしたことも見逃してはならない特徴だ。さあ、X-7をしっかりと握って、キミも青春大通りに出かけてみないか。


音が教える、光が告げる。軽快一眼。
X7
〈標準価格〉MDロッコール50mmF1.7付
ミノルタX-7ブラックタイプ ¥64,500
シルバータイプ・・・・・・¥59,500(カメラケース・・・各¥3,000)


1981年、夏ごろのミノルタX7の雑誌広告です。CIロゴ変更後の、ごく初期の広告です。版下から「新発売」の表記は消え、各種コピーも刷新されていますね。「BLACK&GRIP」というコピーも消えています。「青春大通り」といえば、当時、文化放送で放送されていたラジオ番組を真っ先に思い出します。調べてみたら、1978年4月から1980年9月までという短い期間に放送されていた番組でした。〈天才・秀才・バカ〉のコーナーが楽しみでしたね。コピーライターさんはこの番組に影響を受けたのでしょうか。
因みに、この場合のCIロゴの使い方は、暗めの背景画像がある場合の白抜きパターンです。

ミノルタ、宮崎美子をフィーチャーしたX7の広告

翌月の広告です。コピー関連の変更はありません。再び宮崎美子さんの画像を差し替える構成となっています。

因みに、この場合のCIロゴの使い方は、明るめの背景画像がある場合のスミベタパターンです。

ミノルタ、宮崎美子をフィーチャーしたX7の広告

またその翌月の広告です。デザインレイアウトは変わりましたが、コピー関連の変更はありません。

この場合のCIロゴの使い方は、コーポレートカラーのブルーロゴを使用する際、背景は白地のみを使用し、周囲に規定のマージンを設ける、というパターンです。

ミノルタ、宮崎美子をフィーチャーしたX7の広告

更にその翌月の広告です。レイアウト、コピー関連の変更はありません。


1981年の冬から1982年以降の広告は、概ねこのカラーロゴの使用で統一されているようです。最初から1枚目と2枚目の広告は、そういった意味で過渡期の珍しいものかもしれません。

1981年、ミノルタX700の広告

LIVE

僕たちは「興奮」を待っていた。


 地球はライヴな映像空間に満ちている。この空間を、感じるままに切りとってみたい。そんな僕たちの熱い思いが一つのカタチに凝縮され、新しいコンセプトを持った一眼レフ、ミノルタX-700が登場。あらゆる状況、あらゆるチャンスに瞬速対応する、新開発の MPS〈 ミノルタプ ログラム システム〉を実現した本格派の、一眼レフだ。 MPS とは、カメラおよび多機能なシステムを駆使する全プログラムの総称。基本的には4つのプログラム・オペレーションがある。1.プログラム AE 2.プログラムオートフラッシュ 3.マルチファンクションバックプログラム 4.モータードライブとのプログラム。このほか、「ワイヤレスコントローラー IR-1」などのシステムを組み合わせることも可能。プログラムもシステムで考える時代になってきた。ミノルタ X-700こそ、僕たちが待っていた「興奮」に応えてくれる一眼レフだ。 ●プログラムAE・絞り優先 AE・マニュアルの3モード ●フラッシュ撮影時はダイレクト測光による自動調光 ●情報集中ファインダー ●明るくピントの合わせやすいアキュートマット ●±2EV の露出補正機構 ●ダブルアクションクリップ ●センサースイッチ ●電子セルフタイマー ●不変のレンズマウント

 

プログラムもシステムの時代へ。
X-700
MINOLTA PROGRAM SYSTEM


新   発   売

〈標準価格〉
50mmF1.4レンズ付ブラックタイプ ¥96,000(ケース¥4,000)
50mmF1.4レンズ付シルバータイプ ¥93,000(ケース¥4,000)
〈システム標準価格〉
ミノルタ X-700ブラックタイプ・ボディ・・・・・・・・・¥66,000
50mmF1.4レンズ・・・・・・・・・¥30,000
オートエレクトロフラッシュ280 PX ・・・・・・・・・¥18,500
モータードライブ1・・・・・・・・・¥32,000
システム合計価格・・・・・・・・・¥146,500
マルチファンクションバック・・・・・・・・・¥38,000
ワイヤレスコントローラー IR-1セット・・・・・・・・・¥26,000 




1981年12月の雑誌広告で、同年11月にリリースされた新機種、ミノルタ〈X-700〉がお披露目となります。同時期にレンズ名称も、「MDロッコールレンズ」から「NEW MDレンズ」となりました。

1981年、ミノルタNEW MDレンズの広告

MINOLTA
NEW LENS SYSTEM

NewMDを加えてさらに充実したミノルタレンズ。

 

一部のRFレンズなどの(恐らく球数の出ないモデル)を除いて、レンズ前面等の銘板から「ROKKOR」の文字が削除されました。モデル名称も同様です。高校2年に〈X-700〉を手に入れ、同時に買えたのは標準レンズの〈NEW MD50mmF1.4〉だけでした。大学に進み、広角ズーム〈24-35mmF3.5〉を新品で、〈200mmF4〉と〈モータードライブ1〉を中古で手に入れた記憶があります。現在、〈SEL12-24mmF4〉や〈SAL16-35mmF2.8〉を使用するようになり、いまとなっては24-35mmなど、チープな仕様だと思いますが、当時はそれしかなかったし、それで満足していましたね。


ミノルタ、宮崎美子をフィーチャーしたX7の広告

BLACK&GRIP

 

黒いマスクとグリップで軽快に撮りたい。

 

シンプルな操作性を追求し、撮る人の心を敏感に読み取り反応する、小型・軽量の一眼レフ。ミノルタ X-7は、指を触れるだけで測光をはじめるセンサースイッチ/シャッター速度が1/60秒未満になると、音と光で手ブレ警告を発する電子アラーム/必要な情報をまとめて伝えるファインダーなど、最新のエレクトロニクス技術が生きている。精悍な顔をしたブラックタイプのファインダーには、これまでより最高約50%も明るいアキュートマットを採用。オートワインダー G を装着すれば約2コマ/秒の撮影も可能。感じるままに軽快に撮ってみないか。

 

音が教える、光が告げる。軽快一眼。
X-7 BLACK TYPE
〈標準価格〉
MD50mmF1.7付ブラックタイプ・・・・・・¥64,500 ケース¥3,000
MD50mmF1.7付シルバータイプ・・・・・・¥59,500 ケース¥3,000
オートワインダーG・・・・・・¥20,000ケース付

ミノルタXDの広告

THE GREATEST ONE

世界初のデュアルAEとマルチプログラム。 

絞り優先式により被写体に応じた絞りが自由に選択できる Aモード。シャッター速度優先により被写体に応じたシャッター速度が自由に選択できる Sモード。この両優先方式のデュアル AE を世界で初めて実現したミノルタ XD。 同時にマニュアル機構も組み込まれ、多彩な撮影領域に対応する。さらにミノルタ独自の最高級プログラムシャッターを搭載。 撮影目的に合わせていろいろなプログラムが組めるマルチプログラム方式など、ミノルタXDは、数々の機能を搭載して世界をリードする、いま最も使いやすくコンパクトな高級一眼レフです。 

 

世界のデュアル。
XD
〈標準価格〉
MD50mmF1.4付・・・・・・・・・¥108,000 ネオブラック¥6,000高
XD-S (ネオブラックのみ) MD50mmF1.4付・・・・・・・・・¥119,000
ケース・・・・・・¥4,000  デラックスケース・・・・・・¥6,000  ワインダーD(ケース付)・・・・・・¥2,000 



1981年12月のこれら広告群は、〈X-700〉と〈New MDレンズ〉の登場に伴い、宣材写真のレンズも換装され、広告のコピーもさらに洗練されたものとなっています。X7に関しては、いったん隠れていた「BLACK&GRIP」というコピーが再び登場しています。
XDの価格欄には〈XD-S〉というモデルがしれっと載っていますが、調べると、XDに視度調整機構を後乗せしたのがXD-Sだそうです。因みに1982年頃XDシリーズはディスコンとなりますが、その直前にペンタ部のミノルタ・ロゴが切り替わっているそうです。無駄というか何というか。X-7も同時期にロゴ銘板を新ロゴに更新しています(ブラックモデルのみ)。
X7の広告では、かろうじて前の月に掲載された宮崎美子さんのポートレートが使用されています、表情こそ違え、同じ撮影時のものですね。
これを最後に、1982年1月以降、ミノルタカメラの広告は、〈X-700〉の広告がその大半を占め、彼女を起用した広告はおろか、X7以前のモデルの広告は見かけなくなります。
手元にあった雑誌のバックナンバーの中での推測ですが、1981年限りでタレント契約は満了、モデルとしての販促はX700に集中投下、という戦略だったのでしょう。

というわけで、7回に分けて手持ちにあった雑誌からミノルタカメラの広告をフックアップしてご紹介してきました。拙ブログもこれで年内は仕事納めかな。

皆様も食べすぎにはご注意して、健やかな新年をお迎えください。


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