久しぶりにミノルタのオールドレンズ〈MC ROKKOR-PG 58mm F1.2〉の試写を兼ねてお散歩。横浜の臨港エリアは「横浜ローズウィーク」というイベントが開催中で、市内の観光地で横浜の市花バラを中心とした花々が植栽され、カメラ片手の行楽客で賑わっています。
紹介する画像はすべて SONY α7III(ILCE-7M3)とミノルタのオールドレンズ〈MINOLTA MC ROKKOR-PG 58mm F1.2〉の組み合わせです。そして、今回の試写も、TECHARTの〈LM-EA7〉を使い、AF化した〈MINOLTA MC ROKKOR-PG 58mm F1.2〉のものです。
早いところではもうアジサイが見ごろを迎えています。F1.2の開放で。
散策の前に腹ごしらえ。横浜中華街の〈鳳林(ほうりん)〉はもはや数少なくなった中華街のまっとうな料理店。安価でハズレのない料理がいただけます。チャーハン旨し。
当然58mm という焦点距離ですから、広角的な撮影はできません。こうやって「切り取る」感覚で撮影することになります。しかし中華街も絵になる被写体が少なくなったなと。
ホテルニューグランド。赤いシェードはあまり趣味がいいとは思えない。
披露宴が催されており、2階ロビーへは上がれなかったため、階段下から。
さあ、山下公園のバラのデコレーションを撮ってみます。
ただ花を撮ればいいというわけではなく、何かしらの借景を入れヨコハマらしさを演出する、なんて考えているとそう枚数は撮れないもので。
あまりパッとする画は撮れませんでした。
日本大通りのレストランをバックに〈MC ROKKOR-PG 58mm F1.2〉のF2で。光源ボケがきれいです。
マーキーの文字に焦点を合わせ、ほぼ開放で撮影。これもボケが面白いですね。
〈梅香亭〉が店を閉めてもうどのくらい経っただろう。改装されることもなく閉店時の状態のまま時を刻んでいる。シャッターもないのにガラスが無傷なのはいろんな意味で感心します。
600円の横浜市バス1日乗車券をスイカにチャージすると、何処でも行けて移動が楽です(大袈裟)。ぶらっと下車したJR保土ヶ谷駅東口の枯れた商店街の軒先で見つけた〈モツ専門店・磯部商店〉。調理は難しそうだけれど、「牛煮込みモツ」も惣菜として扱っているようなので、今度買ってみよう。
市バス1日乗車券で今度は〈横浜ハンマーヘッド〉へやってきました。
こういう画も、結構被写体から離れないと全体を収めることはできません。新港ふ頭で港湾荷役が行われていた頃の名残のクレーンです。頭部の形状から「ハンマーヘッド」と呼ばれています。
〈横浜ハンマーヘッド〉には客船ターミナルが併設され、たまたま「飛鳥II」が出港するところでした。
F8くらいまで絞って、全体像を。
〈MINOLTA MC ROKKOR-PG 58mm F1.2〉に限ったことではないですが、明るい場所で絞りを開放すると、結構盛大に周辺減光が起こるときがあります。
以前のエントリでも書きましたが、重量問題で、TECHARTの〈LM-EA7〉(ファームウェアVer.6.0.0)と〈MINOLTA MC ROKKOR-PG 58mm F1.2〉とはあまり相性がよくありません。しかし、単に偶然なのか、扱いに慣れてきたのか、合焦できるケースが増えてきました。マルチセレクターで合焦可能なエリアを把握したうえで構図を決めればいいという、半ば諦めの手法なのですけれど。
今までの経験で書いておくと、TECHARTの〈LM-EA7〉は、比較的軽量なレンズであればあるほど、ファインダー内ほぼすべてのエリアにマルチセレクターをもっていってもそこで合焦してくれます。このブログで紹介したレンズだと、〈45mm F2〉 とかですね。これが〈58mm F1.2〉+ライカ→SRマウントアダプタ+フィルター+フードで〈LM-EA7〉の推奨搭載量である 500g越えとなると、使えなくはないけれど、作動に制限があるという感じです。慣れてしまえば、撮る楽しさの方が勝ります。