「CUT」2013年2月号。「たまこまーけっと」のインタビュー。
「批判すべきはする」スタンスなのは、いまや「映画秘宝」「キネ旬」くらいなのかもしれませんが、そういう意味では「CUT」だって提灯なわけです。答える方だって、それを期待して臨むんだから内容がああなるのは必然です。
まず、聞き手が気に入らない。
自分が山田尚子とそのフリークの代弁者、かつ理解者であるかのように振る舞い、本作や「けいおん!」で山田尚子と組むことであたかもケミストリが起こり、それが如何に吉田玲子はんを変えたか ?
なんだと。。。(もはや失笑もの)
何年キャリアあると思ってんだろ。何作書いてると思ってんだろ。
たかが監督2作目の20近く年下の監督から受ける影響って。。。
吉田さんの心の声が聞こえてきそうです。インタビューの回答にもそんな思いが散見されます。
※( )内は管理人menehune の私見
「やはり鷹揚になりましたね(お前の失礼なインタビューに応えてる時点で)。書くことに対して・・・」
「ま、これもいいんじゃないの?っていう感じの(笑)。以前なら許せない部分がいっぱいあったと思いますね。いまは許せちゃうんですよ(笑)」 (鳥が喋ってもいいんじゃない)
「アニメは実際実写ではないし、ドキュメンタリでもない、ある意味画に描いた絵空事」(山田尚子の全否定)。
失礼極まりない聞き手に対する、職業作家の大人の対応ですね。その失礼なヤツが最終的にテキストまとめてるんだから、校正入るにしても、毒は薄められてる気がしますが。
今号の山田カントクのインタビューは、さほど面白みも人間くささも感じませんでした。吉田はんの意見がすべて。
私は決して山田カントク自体を咎めているわけではないので誤解なきよう。
この程度の提灯記事に一喜一憂しないで、他者の意見も参考にしましょうってことです。それは裏取り行為でもあります。
同号の後半でアン・リー監督の新作「ライフ・オブ・パイ」のインタビューがあるので、読んでみてください。
山田カントクと比して、アン・リー監督に私は親近感や人間味を感じますが。
「恐怖こそが、自分から最大の力を引き出してくれると思うんだ。残念ながら愛ではないんだ(笑)」
作品のテーマとかは関係ありません。その製作の動機の違いに注目すべきでしょう。
両者の差異からそのアウトプットにどう違いが出るか。楽しみですね。
堀口悠紀子はんのインタビューでは、相変わらず山田カントクと堀口はんは、ホモソーシャル感全開だなと。
氏曰く、コンテを6話まで読んだが、「私は好き」と思ったそうです。わたしももう少し付き合う必要がありそうです。いや、最後まで観ますけどね。