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【修理可能】ループウィラーのスウェットは修理できるのか、BEAMSに訊いてみました。


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〈ループウィラー スウェットのほつれ
LOOPWHEELER(ループウィラー)のクルーネック スウェットは修理できるのか、BEAMSに訊いてみました。修理は可能です。それでは今回の経緯を書いていきますね。

ループウィラーのスウェットとの出会い

もう10年以上前のことですが、スーツを纏って銀座をうろついていた営業マン時代、BEAMS銀座店で購入したスウェットがありました。ダブルネームのものだったのだけれど、特段意識せずに購入し、それからときは流れました。
〈LOOPWHEELER〉(ループウィラー)というブランドがあることを知ったのは、実はつい最近でした。きっかけは、10年以上前に購入した〈LOOPWHEELER×BEAMS PLUS〉のクルーネック スウェットがほつれてしまったからです。


〈ループウィラー スウェットのほつれ
参考画像をいくつかお見せしますね。

〈ループウィラー スウェットのほつれ
肝心なことを指摘しますと、表生地と裏毛の生地自体は何ともないんです。擦り切れてしまったのは首回りと袖口のリブなんですね。ちなみに裾口リブも素材は同じですが、擦り切れは起きていません。これはもったいないですね。10年前でも1.2万円はした記憶があります。

(ビームスプラス)BEAMS PLUS/スウェット LOOPWHEELER × BEAMS PLUS 別注 スーパーヘビーウェイト クルーネック メンズ DK.NAVY S


部屋着でその一生を終える、という選択肢もありますが、近所の買い物に着て行けるくらいの状態は保持していたいものです。しかも本体の生地には何のダメージもないのですから、街着で活躍もしてもらいたい。
そこで、このスウェット、修理できるのかどうか、BEAMSに訊いてみました。
果たしてその結果は?

BEAMSの製品修理についてのポリシー


BEAMSの公式サイトFAQには次のような記述があります。

Q:修理を受けられないケースはありますか?

A:販売から長期経過しているお品物、損傷が激しく修理が困難であると判断した場合、並びに不適切な改造、分解に起因する故障および損傷がある場合は修理をお断り致します。また、以下のような記述もあります。

Q:修理をお願いしたいが、どうすれば良いですか?

A:修理を承るに当たっては、レシートやビームスクラブ会員情報をもとに、購入履歴の事前確認をさせて頂いております。レシートをお持ちでない場合並びに、ビームスクラブ非会員のお客様へは、購入履歴に繋がるその他の情報を伺い、履歴を特定致します。


わたくしmenehune、SHIPSとUAのメンバーカードは持っているんですが、BEAMSのカードはなぜか持っていないと。銀座BEAMSで購入したmenehuneの脳味噌の記憶を覗いてもらうわけにもいきません。つまり、購入の履歴を証明できない。かつ、販売から長期間経過している。となると、裁判の焦点はこの「長期間」という言葉の概念をどう捉えるか、に係ってくるのです。なんちゃって。

電化製品や自動車だって8~10年平均で部品のストックをし修理体制を整えていますが、所詮、衣類は消耗品。そんな体制を構築、維持していくだけで、現行商品の価格はもっとアップしますよ、という回答かもしれません。

ただし、流行り廃りで消えていく幾つもの商品の中で、〈LOOPWHEELER × BEAMS PLUS〉のダブルネームで現行ラインナップはあるわけで、パーツのストックがないということはないだろうと。年毎のモデルで同じ〈L〉サイズでも、リブなど縫製用パーツのサイズが微妙に違ったりするのかもしれませんが、相手は布です。誤差の範囲で収まるでしょう。縫製を担当する丸和繊維工業(LOOPWHEELERが委託している縫製会社)にパーツは必ずあるはずです。

www.maruwa-tex-ind.co.jp

 

ループウィラーでとかく話題となる「吊り編み機」について


〈ループウィラー〉というブランドを調べてみると、結局、なぜ販売価格が高いのか、という結論に達します。二言目には「1時間に1メートル」というやつです。大量生産時代に世界的にも希少となった「吊り編み機」を使い、日本では和歌山県の和田メリヤスとカネキチ工業の2社でしか稼働していないといいます。生地の編み上げはこうして和歌山で行われますが、縫製は東北に工場を持つ丸和繊維工業に引き継がれます。こうして完成した【MADE IN JAPAN】の商品が販売されています。

switzul.com

kanekichi-turi.com

〈LOOPWHEELER〉の自社ブランドでも、〈LOOPWHEELER × BEAMS PLUS〉のダブルネームでも販売価格は税抜き14,000円です。参考までに調べると、「糸・生地・縫製、全てにおいて「MADE IN USA」にこだわった12.5ozの肉厚でざっくりとした風合いと、ドライな肌触りが特徴で、1970年代モデルの「赤単タグ」(赤単色タグ)を付したチャンピオン最高峰のコレクション」をうたう〈Champion〉のリバースウィーブ・スウェットも税抜き14,000円です。ただし、こちは裏起毛ですね。

[チャンピオン] リバースウィーブクルーネックスウェットシャツ MADE IN USA C5-U001 メンズ オックスフォードグレー 日本 L (日本サイズL相当)

【追記】
2021年10月現在、〈LOOPWHEELER × BEAMS PLUS〉2021年秋冬モデルはクルーネックモデルでも税抜18,000円となっています。〈Champion〉のリバースウィーブ・スウェットは税抜き14,000円と変わりありません。

なぜトレーナー(スウェット)に税込1.5万円も出さなきゃいけないの? とお思いの方もおられるでしょう。menehuneも今ではそう思う口です。考え方の基本として、menehuneがレコメンドしている京都のTシャツ屋さん〈EASY〉の社長さんのコメントを引用します。

「吊り編み機」での製品と、「ゆっくり編むことができる旧式丸編み機」での製品との明確な差が、ぼくには見いだせなかった。すなわち、吊り編み機での製造にこだわりすぎるのは、単純に、コスト=売価を高くすることになる と、ぼくは自分のビジネスとして結論づけました。

menehuneはこの考え方を支持する側です。

ループウィラーのスウェットは修理できるのか?BEAMS銀座店に品物を持ち込みます。

というわけで、行動してみました。まず購入したBEAMS銀座店に電話をいれ、修理の可否について尋ねました。ネットのFAQは置いておきます。「BEAMSが修理で提携している工場で見ないと判断できないので、まずはお手数でも品物をもって来店いただきたい」とのこと。提携工場で修理するのか、そこからさらにLOOPWHEELERに修理に出すのかも含め、品物を見て判断するとのことでした。さすがに〈LOOPWHEELER × BEAMS PLUS〉のダブルネームのスウェットである点と、現行品である点を電話口で強調したせいか、門前払いはされませんでした。

後日品物をBEAMS銀座店に持ち込みました。たまたま応対していただいたのは、お店のスタッフの中でも最長老、と言えなくもない50代と思しき方。「セレクトショップ」なんて言葉が生まれたころから生き残っている重鎮ではないでしょうか。一応、門前払いはなかったです。伝票を起票し、「少し時間がかかると思います」と仰って受け付けてもらえました。しかし、修理が可能なのかはこの段階ではわかりません。電話連絡を待つことに。因みに「同じような修理依頼は多いのでは?」 というmenehuneの問いには、「無いですねえ」ということ。少し心配です。

「吊り編み機」で編み上げられたスウェットは風合いが長持ちするので、ヴィンテージものとして大切にされている。と〈LOOPWHEELER〉の公式サイトにはあります。

しかし生地がいくら長持ちしても、商品を形成している他のパーツの修理ができないのなら、なぜメーカーは最初からそんな利点を高らかにうたうのか、とも言いたくなります。結果を待ちましょう。

 

修理についてBEAMS銀座店から返事がありました。気になる修理費用は?


1週間後、ビームス銀座店から電話がありました。裾上げなどの修理を委託している工場に訊いてもらったところ、「修理はできる。ただし、ミシンでたたくので、リブの伸縮性が失われる。両袖と襟周りの修理で4,000円+税」とのことでした。リブ部分の交換に関して、まだ〈ループウィラー〉に確認していないとのことで、訊いてみます、ということでいったん終了。

それから4日後、案外早く、再びビームス銀座店から電話がありました。「〈ループウィラー〉への修理出しは可能。品物を先方に見てもらっていない段階なのであくまで概算だが、8,000円程度かかります」とのことでした。なんだか、この商品の原価が割れそうなお話ですが、そこは置いておくとしましょう。修理を進めていただくことにしました。実際に現物を見て再見積もり、ということで、再び電話を待つことに。
「交換した部分は色味が変わります」とも言われましたが、そこは気にしていません。

それから1週間後、ビームス銀座店から電話がありました。「〈ループウィラー〉工場から正式な見積もりがありました。9,000円プラス税です」とのこと。正式に修理を依頼しました。納期3週間とのことです。

それからさらに1週間、ビームス銀座店から電話がありました。なんだろうと思っていたら、「〈ループウィラー〉の工場から提案がありまして、色味の関係もあるので、先日案内した見積額で、裾のリブも交換しますがいかがですか?」とのこと。快諾しました。仕上がりが楽しみです。さらなる結果を待ちましょう。

 

ループウィラーのスウェットの修理が完了しました


それから2週間後、ビームス銀座店から修理が終わった旨、電話をいただき銀座店までピックアップに伺いました。修理代金は9,000円プラス税で9,720円(2019年7月現在)。

〈LOOPWHEELER×BEAMS PLUS〉のクルーネック スウェット

〈LOOPWHEELER×BEAMS PLUS〉のクルーネック スウェット

LOOPWHEELER×BEAMS PLUS〉のクルーネック スウェット

〈LOOPWHEELER×BEAMS PLUS〉のクルーネック スウェット確かに色味は変わってしまいましたが、これはこれでいいじゃありませんか。

LOOPWHEELER×BEAMS PLUS〉のクルーネック スウェットよく見るまでもなく、すぐに気づきましたが、何とすべてのステッチを縫い直してくれています。感激です。これであと10年はいけるでしょう。長持ちする素材をさらに長持ちさせる体制が整っていることも確認できました。さて、この修理代金、どう思われますか。これなら新品を買うわ、という方もいるでしょうし、自分も修理依頼してみよう、という方もいるでしょう。

いずれにしても、ビームスさんでダブルネームの修理が可能ということなら、ループウィラー名義で販売されている品物も、ループウィラーさんへ持ち込んでも修理対応が可能ということになります。捨ててしまうのはもったいないと、menehune同様の考えをお持ちの方はご検討されてみてはいかがでしょうか。

LOOPWHEELER×BEAMS PLUS〉のクルーネック スウェット

今年買った半袖タイプと並べてみた

 

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