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【追記あり】映画『特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~』を観た。


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映画『特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~』を観た。

 

映画『特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~』2023年9月3日、公開から1カ月遅れること、今日ようやく鑑賞してきました。ここまで鑑賞が遅れた理由は単にお金がなかったから(笑)ですが、ここでは省きましょう。これからも〈menehune旅写真プラス〉へのご支援をお願いします。
まずはオープニング。鑑賞時はタイトルまでは思い出せませんでしたが、スクエアの曲であることはすぐに判りました。帰宅して調べたら『OMENS OF LOVE(オーメンズ・オブ・ラヴ)』という日本の景気がまだよかった1985年リリースの曲でしたね。吹奏楽ヴァージョンの同曲が流れるオープニングを眺めているだけで不思議と落涙してしまうのでしたが、同時に感じたのはスクリーンの見づらさでした。本作鑑賞中に感じたこの見づらさはオープニングと、久美子のアンサンブルメンバー(チーム高坂)を順にカメラが舐めていくシーン。いずれもカメラがパンをしているシーンです。フレームレートとか技術的なことは判りませんが、特にアニメでこの撮り方をされると非常に見づらい印象を持っています。劇場の仕様のせいなのかしら(ちなみにチッタ)。単純に動体視力が衰えただけということもあるでしょうね。

井上順菜

©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会


ファンの間で勝手に裏ヒロインなどと印象を持たれているんじゃないかとされる〈井上順菜〉がドラムスを操っている絵面を見るだけでもう堪らんものがありますね。しかしながらこのキャラクター、本作のエンドロールを見ても正式なCVがあてられていないんですね。不思議なものです。
それと本作、『特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~』を観ていて感じた点を挙げていくと、キャラクターデザイン、特に体躯(たいく:体つきの意)の描き方が全体的にボリューミーになってやしないかと。つまりそれは観ようによってはとてもエロく感じる場面もあるわけで、特定の団体と個人から攻撃されるんじゃとヒヤヒヤもします。この傾向は本作全体を通じて感じた印象ですね。キャラクターの顔についても肉付きが良くなりすぎているシーンが散見されました。かつてのTVシリーズではもっとシュッとしていたはずの麗奈の頬を膨らませすぎだろ、とかです。

一方動きのあるシーン、階段を下りるとか、キャラクターの進行方向下にカメラを置き、後退させながら舐めるように描く個所ではあまり動かし方がうまくない印象です。
場面転換とか、以前のTVシリーズでもおなじみだった各パートごとのアイキャッチを使った見せ方とか、劇場に居ながらにしてTVシリーズを見せられている感じがして、かといってこれは良くない意味ではなく、すでにリリースされている通り2024年4月からスタートする「久美子3年生編」のTVアニメシリーズのイントロダクションと捉えればむしろここちらにとっても好都合なわけです。制作側もそこは同じ意識で臨んでいるのか、本『響け!ユーフォニアム』シリーズではほぼ描かれなかった高坂麗奈の変顔が披露されるなど、TVヴァージョンを意識した演出がされていますね。さらに公開からひと月経ってるから書いてしまいますが、エンドクレジット後には原作『北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章/前・後編』で登場する〈彼女〉のティーザー的登場も描かれていたりするので、よりTV放映を意識せざるを得ません。

肝心の演奏シーンですが、「チーム高坂」のアンサンブル曲をちゃんと聴かせろとかいう意見は出るでしょうけれど、ここって原作でもほぼ描かれていないんですよね。もっと言っちゃうと、じゃあ〈奏(かなで)〉の曲も聴かせてよとなっちゃうわけで、この辺りは来年4月以降の描き方に期待しましょう。

映画『特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~』で演出にあたっていたのは石原立也さんと、小川太一さん、そして北之原孝將さんの三人。シリーズ演出の山田尚子さんが退社して、京アニ残留組で挑む完全新作の『響け!ユーフォニアム』TVシリーズが待ち遠しいです!

【2023年9月4日追記】
先に書いた〈彼女〉=黒江真由(くろえまゆ)のビジュアルが公式サイトで公開されましたね。

響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 後編 (宝島社文庫)


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