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『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 前編・後編』を読了。


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響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 前編・後編

『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 前編・後編』を読了。


ほんの少しのネタばれありますので、これから読み進める方はご注意を。
武田綾乃はん著、 宝島社文庫より発売された、『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 前編・後編』を読了。印象としては、やはり久美子のモノローグが減って、より脚本的なものになっているなと。
120分の劇場版に収めるには無理がありそうな気がします。〈サリー〉や〈すずめ〉など1年生キャラを掘り下げる必要がありますし、〈奏〉と〈真由〉の心根を描くには複数回の伸長が必要でしょうから。コンクール自由曲の背景と、耳馴染みを考えても、13回は必要なんじゃないでしょうか。

何かのイベントにぶつけることもなく、早々に 〈黒江真由〉のキャラデザ込みでアニメ続編の制作を発表した京アニはんの今後の発表を待ちましょう(どうする、103人問題!)。

『決意の最終楽章 前編・後編』を読んでいて、〈真由〉のキャラクター像がもう少し黒いんだと思っていました。〈黒江〉だけに(すずめ並)。でもそんなことはなくて、隠れ巨乳の癒し系キャラ(面倒くさいけど)で、結局それってダイバーシティを認めて先に進むってことなので。有体でいうなら配役は〈かやのん〉ですかねえ。
「記録する者」として、〈真由〉のカメラ好きという面は、同じくカメラ好きの石原カントクも描き甲斐があるのではないでしょうか。マーチャンダイズ的にもね。

〈緑輝〉と〈求〉の関係性には思わず涙ぐみ、〈葉月〉と後輩との絡み、そして意外にも〈久美子〉との絡みが結構あったりします。凶暴性を増す〈麗奈〉も早く映像で見たいし、何といっても、全国大会の帰り、〈久美子〉と〈秀一〉の2828バカップル描写が堪りません。表題曲の扱いも、ああやって着地させるのかと。痺れますね。

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そして、劇場版のインプレでも書いた、劇場版では省かれた〈あすか〉の台詞込みで、「ひまわりの絵葉書」の回収をしっかりやってくれたのは嬉しいですね。京アニはんの十八番、「あの駅」を出してくるあたりも武田はん、さすがです。
※劇場版で「一回だけなら・・・」というセリフが省かれたことについては改めて詮索しても意味がないので止めておきます。

意外といえば、本著はエピローグも興味深いですし、映像化された際、顧問は追加されるのか? なんて思ったりして。『前編』のプロローグが〈滝 昇〉なのも、2冊を読み終えた後だと、響いてきます。いや、滝センセイではなく、後編のエピローグと対をなしていると考えるのが妥当か。いずれにせよ爽やかな読後感に包まれました。

 

 


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