menehune旅写真プラス

menehuneの写真旅の記録。お気に入りの映画、書籍とアニメのインプレ、ライフハックもたまに更新。


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2020年4月、京アニ公式サイトを見て気づいた点ふたつ。『響け! ユーフォニアム』5周年記念イラストと、『サクラの降る町』【読後感想を追記】


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「響け!ユーフォニアム」5周年記念イラスト©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

久しぶりに、京アニはんの公式サイトを覗いていたら、『響け! ユーフォニアム』5周年記念、石原立也監督によるイラストがドロップされていました。

4月7日に公開されたものなので、今更の感はありますが、気付いた点を書いておきますね。

・〈田中あすか〉たちが北宇治高校3年生の時世のようだが、彼女たちが卒業し、入れ替わりで入学してきた〈久石 奏〉たちも、緑のスカーフとして描かれています。

・滝センセイの手を引く奥さん〈千尋ちひろ〉※の顔が描かれていますね。ラフ画とはいえ、何気に初の顔出しです。これまでアニメでは、滝たちが学生だった頃の写真の中でしか登場せず、しかも彼女の顔は公になっていませんでした。インクラインを歩く滝たち4人は後ろ姿でしたしね。これは続編で〈千尋〉の姿が顔出しで描かれることの予告とmenehune は解釈しました。そして、ここに描かれている彼女だけ、足元の「影」がありません。浮いてるし。
※短編集2巻、111ページで実名が登場します

・教頭、松本美知恵センセイ、あすか母がひと固まりに描かれ、隣で泣いているのが〈晴香〉ですね。

・左上には〈黄前家〉の3人が。

・左下の〈梓〉の後ろには〈源ちゃん先生〉。

・チューバ君の下には〈緑輝〉の妹〈琥珀〉が。

ちゃんと描き分けているのはさすがですよね。石原はん。
menehuneは〈久美子〉たちが3年生の世界をTVアニメで制作すると予想していますが、このご時世、いつ制作に入れるのかわかりませんからね。健康に留意しながら待たせていただきます。


小川晴央『サクラの降る町』KAエスマ文庫

©小川晴央/京都アニメーション

もう一つ。これは結構びっくりしました。京アニはんのサイトで、〈フライ〉はんのイラストを目にするとは。

2020年5月22日発売予定の、『サクラの降る町』。小川晴央(おがわ はるお)はん著。
2018年、第10回京都アニメーション大賞KAエスマ文庫特別賞受賞作です。

www.kyotoanimation.co.jp


〈フライ〉はんは、情弱のmenehuneが認識しているくらい、イラストレーション界隈で人気のイラストレーターです。

最近よく見かける、ウエストラインがとても高い位置にあるキャラの描き方が特徴で、透明感のある彩色の美しさも相まって、初めて目にしたとき、書店でのオーラの出方が半端なかった記憶があります。ただ、彼女に限らず顔を可愛く描けるイラストレーターは多いですが、身体を魅力的に描ける方は多くないですよね。特に脚。今後に期待しましょう。


『今日、小柴葵に会えたら。』©ICHIJINSHA All Rights Reserved.

最近だと、一迅社はんの『コミックREX』上で、『今日、小柴葵に会えたら。』というタイトルで、コミックの作画にも挑戦されています。評判はいろいろあるようですが。

高い位置でシェイプされたウエストラインが特徴、と書きましたが、menehuneのつたない知識で比較すると、これと逆をいくのが、〈白身魚〉はんかな、と思います。

京アニOGの〈堀口悠紀子〉はんの別名でも知られる〈白身魚〉はんは、女性キャラクターのウエストラインを強調して描くことはほとんどありません。あえて女性の体の線を描かない方向ですよね。ティーンに体のラインも何もないもんだ、という思想が感じられます。

エストラインの件については、今回ここまでにしておきますが、画像検索で調べてみると、面白いですよ。

〈フライ〉はんといえば、P.A.ワークスはん制作のアニメ、『色づく世界の明日から』でキャラクターデザインを担当されたこともあり、今後、両者のかかわりに注目する声も散見されます。というのも、京アニはんは、キャラデザを社外の人間に託すことをやっていないからですね。

先のことはわかりませんから、『サクラの降る町』がアニメ化されるかどうか、計りようがありませんが、実現すればエポックなのかなと。

小川晴央『サクラの降る町』KAエスマ文庫
©小川晴央/京都アニメーション

こうやって、挿絵(さしえ)が魅力的だと、俄然読みたくなってくるのは不思議です。ひょっとすると、結構話題になるかもしれませんね。

以上、今日で4月も終わりですが、京都アニメーションの公式サイトを見て感じたこと、ふたつを書いておきます。


【『サクラの降る町』読後感想を追記】

KAエスマ文庫『サクラの降る町』KAエスマ文庫『サクラの降る町』読みました。文体はやさしいので読みやすかったです。なぜ発生原因不明とされる〈アマザクラ〉の「降花量」について、気象庁が予報を出せるのか? この一文を目にしたとき、文庫本、放り投げようかと思いましたが、気を取り直して読み進めました。

また、ここのところ散見される劇場版アニメの予告編で感じた女子同士の「あーだこーだ」的世界観込みで、風呂敷の面積が狭いかな、とも思いましたが、主人公の〈弟〉が狂言回しとして機能しており、セーフィティネットとして男性教師を配する考慮はなされているので、別の意味で、文庫本を放り投げるのを回避できました。

フライはんの挿絵が気になって購入した本作ですが、読んだ印象とはマッチしないかなと感じました。映像化するなら、キャラデザはリトライかなと。

しかし、全体を通してアニメーション化しやすい描写だなとも感じました。京アニはんの十八番、「文化祭」描写、そして桜の花びら描写込みでね。ラストの文化祭ステージは、越谷オサムはんの『階段途中のビッグノイズ』なんかを思い出しました。
短編アニメ化向きだとは思いますが、いつか観てみたいですね。



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