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京都のスーパー銭湯〈誠の湯〉に浸かってきました。


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京都島原〈誠の湯〉
京都市内の天然温泉とスーパー銭湯をご紹介するシリーズ。今回は下京区、旧島原花街にあるスーパー銭湯〈誠の湯〉の印象をまとめておきます。京都の意外な穴場観光コースとしておススメできますよ。媒体によって〈もてなし処 誠の湯〉と紹介しているところもあります。

【進々堂】

誠の湯とは?

〈誠の湯〉は島原にある旅館〈松栄〉に併設された京都市内の旅館でも随一の規模を誇る温浴施設です。湧出した温泉ではありませんが、「富士山溶岩風呂」を前面に押し出し、溶岩成分である各種ミネラルにより各種効能が期待できると謳っています。

誠の湯へのアクセス・周辺の見どころ

島原の角屋

〈誠の湯〉へは、JR丹波口駅から徒歩10分ほどで到着します。途中、京都中央卸売市場や、〈角屋(すみや)〉という屋号の、寛永18年(1641)、島原花街開設当初から続く「揚屋(あげや)」(今でいう料亭)など、見どころが多くあります。〈角屋〉は、京都では江戸時代最大の民間における宴会場で、江戸の吉原遊郭には「揚屋」はありませんでした。「揚屋」は置屋(おきや)から太夫(たゆう=遊女の最高位)や芸妓を呼び、遊宴をする施設で、いわゆる遊郭の施設ではありませんでした。

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外観の格子造りも、京の町屋の形を遺していて、吉原の牢屋のような格子造りではありません。遊宴のみならず、和歌や俳諧など文芸の席やお茶の席があり、文化サロンとして機能していたそうです。

京都島原きんせ旅館また、〈誠の湯〉のすぐ隣には、京都発祥の〈泰山(たいざん)タイル〉が使用されている、〈きんせ旅館〉があり、その建物は見ものです。

京都島原きんせ旅館〈きんせ旅館〉の建物は250年前の「揚屋」を旅館へ改装した建物で、改装の際、〈泰山タイル〉が採用されたようです。

京都島原きんせ旅館の泰山タイル〈泰山タイル〉とは創業者、池田泰山が1917年(大正6)、京都市南区東九条に開設した「泰山製陶所」で制作されたタイルを指します。

京都島原きんせ旅館〈きんせ旅館〉は現在1階はカフェ、2階は1日一組限定の旅館として使われています。カフェは平日は15時-22時の営業。土日が10時-22時の営業です。タイルを見学する場合、カフェの営業時間に合わせて予定を組みましょう。

京都島原きんせ旅館敷地内の桜と旅館の建物も絵になりますね。

kinseinn.com

 

誠の湯の館内をご紹介

京都島原〈誠の湯〉さあ、〈もてなし処 誠の湯〉に到着です。住所が「太夫町」ってすごい!玄関で下足を脱ぎ、券売機で会計を済ませ、下足箱のカギと引き換えに、脱衣所のロッカーキーを受け取る方式は、良くあるスーパー銭湯の入館方法と同じです。入浴料は大人900円。タオルセット付で1,100円です。

京都島原〈誠の湯〉
エレベーターで3階に上がると、浴室入口が正面に。左側は休憩ベンチが、右側には隣接する旅館「松栄」への連絡通路が伸びています。経営母体が同じようで、旅館の宿泊者は〈誠の湯〉の湯にも、朝6:45から入浴できます。そのため、この施設は定休日がありません。

京都島原〈誠の湯〉
こちらの湯は天然温泉ではありませんが、〈富士山溶岩風呂〉と銘打った健康風呂を前面に押し出しています。

京都島原〈誠の湯〉泉質表
浴槽には富士山の溶岩を加工したタイルを組み合わせることによって、天然溶岩水に浸かる効能を主張しています。内湯はこの〈富士山溶岩風呂〉とイベント湯の2槽。さらに4階には露天風呂とサウナ、水風呂があります。3階と4階を行き来する階段は結構急なので、十分な注意が必要です。因みに露天風呂からの眺望は望めません。

さて、〈誠の湯〉の浸かり具合ですが、単純な沸かし湯に浸かるのとはどこか違うものがあります。施設が主張する通り、よく温まりますね。入浴した日は4階の露天は岩風呂でしたが、4階には檜風呂もあるようで、日々男女湯の入れ替えで入れる浴槽が変わるそうです。サウナと水風呂もあるので整えたい方にもおススメ。

〈誠の湯〉食事処・花車ほかにあてがあったので、2階の食事処、「花車」は利用しませんでしたが、きつねうどんが600円~と、手ごろなメニューもありますね。

京都島原〈誠の湯〉1階ロビー
〈誠の湯〉館内には寝そべったりできるようなスペースはありませんが、1階フロントにも十分な広さの休憩処があります。ここでもビールや、ソフトドリンクがオーダーできます。マッサージ室もありました。menehuneもしばらくソファで涼ませていただきました。館内Wi-Fiの提供はありませんが、4G回線でこのあとの予定を確認するのもいいでしょう。

誠の湯、まとめ

島原のみやこ食堂

おススメのプランは8時に新幹線で京都駅に降り立ったなら、山陰本に乗り換え、JR丹波口駅下車。朝8時オープンの〈誠の湯〉で朝風呂を浴びて、島原で朝9時から営業している食堂〈みやこ食堂〉で遅めの朝食を美味しくいただくというもの。

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〈みやこ食堂〉も庶民的な価格です。

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〈みやこ食堂〉のあんかけうどん420円は素うどんの出汁を餡かけにしたものに生姜が乗っかっています。

旅程の最初に、京都中央卸売市場の早朝から営業している食堂で朝食を済ませてから〈誠の湯〉に向かいゆっくり湯に浸かるというプランもあるでしょう。この旅館に併設された温浴施設が朝8時から営業しているのも宿泊客に湯を提供するという目的のほか、市場関係者を意識しているのかもしれません。

または、一連の旅程の1日の終盤を島原散策にあて、15時オープンの〈きんせ旅館〉で泰山タイルとカフェの内装を愛でながらまったり。その後こちらでひと風呂浴び、しばらくのんびりした後、夕食処を目指す、といったところでしょうか。

島原大門門の奥から〈島原大門〉をくぐって、大宮通に向かう花屋町通りも興味深いストリートです。〈もてなし処 誠の湯〉を含めたこのエリアはあまりガイドブックには載らない穴場でしょう。

 

もてなし処 誠の湯

〈営業〉8:00〜23:00(入館締切 22:00) 
〈住所〉京都府京都市下京区西新屋敷太夫町81-6
〈定休〉無休
〈公式〉http://www.yunoyadosyouei.jp/   ※旅館松栄のもの
〈電話〉075-351-4084

www.yunoyadosyouei.jp


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