menehune旅写真プラス

menehuneの写真旅の記録。お気に入りの映画、書籍とアニメのインプレ、ライフハックもたまに更新。


スポンサーリンク

アニメ『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』のディスプレーを見て感じたこと。「あれっ、『れんが』じゃん」


スポンサーリンク

劇場アニメ「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」ビジュアル

©2022 鴨志田 一/KADOKAWA/青ブタ Project

川崎のとあるシネコンの広告を見て。あれっ、堀口悠紀子(白身魚)さんの仕事なのかしら、と最初は感じたのですが、そう感じたのは顔の印象だけで、身体の線が細すぎるので、堀口さんの仕事じゃないなと。それは、アニメ『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』の宣伝だったのだが、何がハッとしたのかというと、女の子の瞳に「れんが」のデザインが施されていたからです。じゃあ、誰のイラストなんだろうと少し調べると、田村里美さんという方のキャラデザ(イラスト)であることが判明しました。


アニメ『けいおん!!』ビジュアル

©かきふらい・芳文社/桜高軽音部


「れんが」というのは何かというと、漢字の「熊」の部首で下の点四つを指します。これが堀口悠紀子さんとどう繋がるかというと、彼女の描くキャラクターの瞳のデザインにこの「れんが」のような点が描かれることが多いからです。ですからmenehuneはこの特徴をもって〈堀口さんのれんげ目〉と呼び、画風と特長としてとらえていました。上はアニメ『けいおん!』のもの。キャラ五人の瞳にそれぞれ「れんが」が施されていますよね。

アニメ『氷菓』ビジュアル

©米澤穂信・角川書店/神山高校古典部OB会

これは京都アニメーションのアニメ『氷菓』で堀口さんが作画監督を担当された5話のシーンです。主人公〈える〉の瞳に同じく「れんげ」風の意匠が与えられています。もっともアニメ『氷菓』のキャラデザは西屋太志さんだったので、このようにキャラの瞳に込める意匠は京アニ作画スタッフの間である程度の共通認識になっていたのかもしれません。

22/7ジャケットイメージ

Copyright 2021 Sony Music Entertainment (Japan) Inc. All rights reserved. Copyright 2021 Sony Music Marketing United Inc. All rights reserved.

斜めからのアングルのイラストも。秋元康総合プロデュース、Sony MusicとANIPLEXがタッグを組んだアイドルプロジェクトが〈22/7(ナナブンノニジュウニ)〉だが、堀口さんはアニメ化された本作のキャラクターデザインを担当しており、彼女のイラストが採用されたのが2ndシングルのこれ。同じように「れんが」が瞳に描かれているのがわかりますね。


劇場アニメ「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」ビジュアル

©2022 鴨志田 一/KADOKAWA/青ブタ Project


翻って田村さんのイラストを遡って調べてみると、初期のころは「れんが」を入れていないですね。ではどこでクロスオーバーしたのかなと検索してみると、アニメ『22/7(ナナブンノニジュウニ)』で堀口さんがキャラクターデザインを担当し、田村さんが総作画監督を担当されていました。ちょうどアニメ『青春ブタ野郎』シリーズがスタートした時期とも重なり、田村さんのイラストにその影響が見て取れるようになったのはこの頃からでしょうかね。

劇場アニメ「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」ビジュアル

©2022 鴨志田 一/KADOKAWA/青ブタ Project


もっとも今まで紹介してきたとおり、その傾向として堀口さんの「れんが」が墨(K100)で描かれる一方、田村さんの「れんが」は白抜きであることが多いようです。形状も前者が線であるのに対し、後者は花弁状ですしね。こうしてリスペクトから、さらなるブラッシュアップへの試みが行われているのかもしれません。

ao-buta.com

田村さんがキャラデザを務める新作アニメの公式はこちらです。堀口さんの新作アニメも早く観たいものですね。


スポンサーリンク