岡崎琢磨さん著『珈琲店タレーランの事件簿』シリーズに登場するモデル物件を妄想し巡礼しようという企画です。これから書くことは、一部管理人menehune の妄想です。アニメのそれと異なり、視覚情報のない小説の文字面だけで勝手に妄想、判断したものですので、そこのところ、ご了承の上ご覧くださいませ。
岡崎琢磨さん著、シリーズ1巻『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』第一章で〈アオヤマ〉と〈真美〉の痴話喧嘩から、〈アオヤマ〉が純喫茶「タレーラン」に導かれる件です。
河原町三条にある「ハンバーガーショップ」といえば、「BURGER KING」です。
※2019年末現在閉店を確認しています
「真美」はここから御池通方面に駆け出します。追う「アオヤマ」。
河原町三条の交差点から南側はアーケードが備わっています。しかし、
北側はそれがありません。この辺りは原作の記述どおりですね。
御池通の京都市役所の辺りまで来たときには雨足は強くなってきます。ここから西へあてずっぽで捜索を再開した〈アオヤマ〉は、
富小路の角を北上します。
富小路と二条通が交わる辺りで〈アオヤマ〉は「タレーラン」の看板を発見し、そこに吸い寄せられていきます。実はこの交差点の奥、二条通りに面して「タレーラン」のモデルとなったお店があるのですが、富小路をもう少し北上すると、
「門」ではないですが、細い小路が左に続いています。そこを進んでいくと、
公園にしては狭いが庭なら広すぎる空間はそこにはありました。
「富小路殿公園」。謂れはいろいろあるようですが、ここでは割愛します。
公園の隣の敷地には「京都ハリストス正教会」と、右奥に日本家屋の教会事務所があります。この教会についても割愛させていただきます。
とても立派な木造建築です。
そして、教会事務所。これこそが地理的な「タレーラン」のモデルではないかと妄想します。公園と教会の敷地は煉瓦塀で仕切られているのですが、仮にこの塀がないとしたら、何となく「タレーラン」の面持ちに見えなくもありません。また、原作で記述された「門」ですが、
公園周辺には京都の町屋建築でよく見かけるトンネル(正式名称はなんていうんでしょうね)もあり、原作の岡崎さんはこんなのをイメージして書かれたのかもしれません、とここでも妄想。
そして原作者も認めている珈琲店「タレーラン」のモデルとなったカフェがここ、 「Cafe Bibliotic Hello!」 (カフェ・ビブリオティック・ハロー!)です。
内外装とも、原作の記述とは異なる印象ですが、それはそれ。休日のランチ時なのでとても混んでました。左奥の書棚には店名の謂れの通り大量の本が。でもこれだけ人気だと、ゆっくり本なんて読まれたら回転下がっちゃって大変なんだろうけど。
カウンターにはエスプレッソマシーンもありますが、いわゆる「カウンター席」はありません。デーブル席のみです。
この日は少し暑かった。よってアイスアメリカン500円。折角巡礼しておいてブレンドを注文しないなんて。。。
ということで駆け足でしたが、珈琲店「タレーラン」の地理的モデルと、店舗モデルのご紹介と妄想でした。明日以降、「ロックオン・カフェ」とか、賀茂大橋のカフェとか、妄想してみます。
珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
- 作者: 岡崎琢磨
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